お笑いコンビよゐこの二人をも翻弄した、声優・小林ゆうの天才っぷり

 
この間、パソコンを整理していたらラジオ日本で放送されていた、よゐこのラジオ番組よゐこのアキパラPodcast配信の音声データがいくつか出てきました。
なので、最近またiPodに入れて聞きなおしているんですが、コレがとっても面白いんです。
 
中でも、特におもしろかったのが声優の小林ゆうさんがゲスト出演した回です。
 

 
20年近い芸歴を誇り、喋りのプロであるハズのよゐこのお二人が、小林さんの強烈なキャラクターに振り回される様が爆笑もので、久しぶりに聞いたら声を出して笑ってしまいました。
このまま埋もれさせてしまうには余りにも惜しい気がするので、一部を文字起ししておきたいと思います。
 
 

小林ゆうさん登場


有野:早速、本日の素敵なゲストをお呼びしましょう。とうとうやって来てくれました!声優の小林ゆうちゃんで〜す!
 
小林:はぁ〜…どうもありがとうございます。今日はお招きいただきました、私、声優をさせていただいています。ホーリーピークに所属しております、小林ゆうと申します。よろしくお願いいたします。
 
有野:よろしく…あ、立った立った!
 
(ガタン!)
 
濱口:椅子がこけた! 立って椅子がこけた! 早速や!
 
小林:すいません。今、あの〜普段見かけない方がいらっしゃったので、すいません!
 
有野:わざわざ、立ってすいません。
 
濱口:も〜昔の漫画みたいな(笑)

 
よゐこのお二人に対して、ラジオなのに立って挨拶をするという、慇懃過ぎる丁寧さで座っていた椅子を倒す小林さん。登場からイキナリ「らしさ」全開です。
 


濱口:素晴らしいですね〜(笑)。いやいや、聞きしに勝るオトボケ具合で。
 
有野:スゴイでしょ? ポテンシャルの高さ感じるでしょ(笑)?
 
濱口:感じますね〜。
 
小林:今日はハリキッて参りました! よろしくお願いいたします!
 
有野:こちらこそお願いします。今日は、白い服でキメてきましたね〜。
 
小林:ハイ、すいません、こんなもう…今日はちゃんと履いて参りました。
 
濱口:今日は(笑)
 
有野:ズボンを!?
 
濱口:え!? ちょっと待って「今日は履いて参りました」ってことは履いてない日があるってこと?
 
小林:ハイ! 2回程なんですけども…。
 
有野:多いよ。多いよ、結構(笑)。

 
「ズボンを履き忘れることがある」という、テレビのバラエティー番組なんかでは「天然キャラ」「馬鹿キャラ」として認知されている濱口さんですらツッコミ側に回らざるえないほどの、強烈なエピソードを披露する小林さん。この後も、ズボンのトークは続き…。
 


濱口:どういうアレでズボンを履き忘れるってことなんですか?
 
小林:ちょっと分からないんですけども…。
 
有野:忘れてるからね(笑)。自分じゃ分からんよ。
 
小林:やっぱり凄く…こういうお仕事の前っていうのは緊張状態にありますので…
 
有野:初めての仕事とかね。色々ありますもんね。
 
小林:はい。それで落ち着くと、お尻がスースーするってことで…。
 
濱口:ワハハッ(笑)
 
有野:気付いて?
 
小林:はい、気付きます。
 
有野:その時に「あ! 履き忘れた!」って(笑)。

 
序盤の「ご挨拶」程度のトークの時点で、完全によゐこのお二人の心をガッチリ掴む小林ゆうさん。スゴイ!
で、話は次の話題へと。
 
 

■得意のモノマネと子どもの頃の話


濱口:いやボクはね、有野くんから、小林ゆうさんっていうスゴイ人がいるっていうのはチョクチョク聞いてたんですよ。
 
小林:あ、そうだったんですか〜。
 
有野:噂をしてたんですよ。この番組でずっと。
 
小林:ありがとうございます!
 
有野:いえいえいえ。
 
濱口:素晴らしい「イツザイ」の方がいるという。
 
有野:スゴイよ。もう、モノマネとかスッゴイ上手いからね!
 
濱口:あ〜そうですか! いや〜、是非とも見てみたいですね。
 
有野:何か今、出来るのありますか?
 
 
小林:…ア゛ァア゛ァァァーーーーー!
 
 
濱口:急に始まった!
 
有野:ふははははは(笑)。
 
濱口:ははははははは(笑)。
 
有野:説明をお願いします(笑)。何の…何のモノマネですか?
 
小林:先ず、コレは通常でスゴクもっと…(?)。キィーーッ! キィーーーッ!
 
有野:何のモノマネですか? 小林さん! 何のモノマネかを先に教えて!
 
小林:サルなんですけども。
 
濱口:サル!? あの、一回「サル」言うてからやってくれへんかな(笑)。
 
有野:ダハハハハハ(笑)。
 
濱口:急に「キィーーッ!」って(笑)
 
有野:次は、もっと興奮したサルのモノマネを…
 
小林:はい! …ウキィーーッ! ギーーーーッ! ギーーーーッ! ギッ!
 
(ガサガサッ!)
 
(ドサッ!)
 
有野:机に乗らないで!
 
濱口:ワハハッ(笑)。今「ガサガサッ!」聞こえたのは、小林さんがテーブルの上に乗りまして、テーブルの上でサルのモノマネをやられたんで「ドサッ」って音がなりました(笑)。急なことやったんで、何が起こったか分かりませんけど、落ち着いて引き続き放送は行いたいと思います!
 
小林:ア゛ァア゛ァァァーーーーー!

 

地獄絵図。
 
完全に小林ゆうさんの魅力に「ハマッた」よゐこのお二人。話は子どもの頃の話へ。
 


濱口:いや〜スゴイな…昔からそんな感じだったんですか?
 
小林:どうですか? あのマネージャーさんが、多分知ってると思うんで…。
 
有野:急にマネージャーに聞くの? それ止めて、本番中に(笑)。
 
濱口:ほらほら、昔って言っても、小学生の時とか中学とか…。ちっちゃい頃、どんな子やってんやろって興味が湧くんですけどもね。
 
小林:小さい時はですね、あの〜。お爺ちゃんとかお婆ちゃんに囲まれていたので、そういったやっぱり成長だったみたいです。
 
濱口:はぁ〜。友だちがお爺ちゃんとお婆ちゃんだったんですか?
 
小林:そうです。
 
濱口:そうなんや〜。だからこうナチュラルな感じで…。
 
小林:お婆ちゃんはもう天国に逝ったんですけど…。
 
有野:そんな悲しい話止めて(笑)!
 
小林:あ、でも仏壇にいます。すいません…。
 
有野:じゃあ、お婆ちゃんに言うことありますか?
 
小林:(パンパン)
 
濱口:手ぇ叩いた(笑)。
 
小林:あの、お婆ちゃん、ちゃんと聞いてますので、千の風に…。あの〜、今日は…。
 
有野:千の風に(笑)!
 
濱口:今、千の風に乗っけた(笑)!?
 
小林:お婆ちゃん、今日は、有野さんと濱口さんと一緒にいますよ〜。お婆ちゃん、この間茶柱が立ったことが、こんな良い事に繋がりましたよ。
 
濱口:フハハハハッ(笑)。…怖い! 怖い!
 
有野:「茶柱立った」って、いつよソレ!
 
濱口:今、リスナーはお婆ちゃんに話しかけているところ聞いてるんでしょ? こわーてしゃあないで(笑)。

 
完全に、小林ゆうワールド。
続いて、ゲストに対して質問をするミニコーナーが始まります。簡単な10問の質問に答えてもらう、という如何にもラジオのバラエティー的な企画なのですが、相手が小林さんなのでスンナリ終わるハズもなく…。
 
 

小林ゆうさんに一問一答


有野:じゃあ早速、最初のコーナー行きますか。ゆうちゃんの事をもっと教えて! 「一問一答10連発」! …ということでポンポン質問していくので、ゆうちゃんはポンポンと答えていってください。気になった答えは一通り質問が終わった後に、掘り下げていきたいと思います。
 
小林:思います!
 
有野:何で、「思います」ってマネしたの(笑)?
 
濱口:掘り下げるのは我々二人がやりますんで。
 
小林:今、気が散って…。
 
有野:気が散った(笑)! 止めて、本番中に気が散るのは! 集中してください本番に! 気を散らさないで!
 
小林:…すいません。
 
濱口:面白いなぁ〜(笑)。
 
有野:じゃあ、いきます! 出身地は?
 
小林:東京都です。
 
有野:趣味、特技は?
 
小林:モノマネとダンスと、あと何でも言われたことをやることです。
 
有野:一番最近の休日は何をして過ごした?
 
小林:あの、お婆ちゃんが、あの…4人いるので、あの磨いていました。
 
有野:(小声で)お婆ちゃん、4人?
 
濱口:(同じく小声で)お婆ちゃん、磨いた…?
 
小林:あの…慰霊碑です。
 
濱口:慰霊碑…慰霊碑磨き…。
 
有野:次、最近ビックリしたことは何?
 
小林:あの…今日、あの…下半身…ズボンのところがあの…パンツが、あの…脱いで…何と言うか、あの…こう降ろしたまんまでいたことです(何故か、異常にシドロモドロ)。
 
有野:(笑)…ズボンを上げ忘れた? 今朝、何を食べましたか?
 
小林:(一転して自信満々に)豚のご飯です!
 
濱口:ははははははははっ(笑)。
 
有野:フランスと言えば何をイメージしますか?
 
小林:パンです。
 
有野:街で配っているティッシュは受け取る方ですか?
 
小林:あ、今日もあの〜お世話になって…。
 
有野:(笑)イエスかノーでお願いします。
 
小林:大イエスです!
 
有野:最近、腹がたったことは何ですか?
 
小林:あの〜言えないことです。
 
有野:泣くことはよくありますか?
 
小林:夜になると涙が出ます。
 
濱口:ふははははっ(笑)。
 
有野:「赤飯」といえば何をイメージしますか?
 
小林:あっ! お父さんです!(?)
 
有野:何をしている瞬間が一番落ち着きますか?
 
小林:お仕事をして、叫んでる時が一番好きです!
 
濱口:ダハハハハハハッ(笑)。
 
有野:次、今朝何を食べましたか?
 
小林:(再び自信満々に)豚のご飯です!
 
有野:スキップはできますか?
 
小林:ハイ! すごく得意です!
 
(ガタンッ!)
 
有野:あ、やらなくていいです!
 
濱口:(椅子を)また、こかした(笑)。
 
有野:終了〜(笑)。はははははっ。

 
質問をしている有野さんも興が乗ったのか、結局10問以上の質問をすることに。で、気になった答えを一つずつ掘り下げていくのですが、
 


有野:一番最近の休日、何して過ごしたっていう質問なんですけど、「4人のお婆ちゃんを磨いた」。
 
濱口:はははっ(笑)。
 
有野:もう、THE BOOMの歌みたいな感じやね。
 
小林:おの、毎朝毎晩、手を合わせて拝んでいるんです。お婆ちゃんが4人いるもので…。
 
有野:お婆ちゃん4人って多くないですか?
 
小林:そうですね、人に言うと多いって言われるんですけども…。
 
有野:お父さんのお母さんってことでしょ?
 
小林:そうです、そうです!
 
有野:で、お母さんのお母さん…。あと二人、誰がおるの?
 
小林:お母さんのお母さんのお母さん。
 
有野:あ、曾婆ちゃんや。
 
小林:そうです!
 
濱口:あ〜成る程ね。お仏壇を磨いてたってこと。いや、コレ、素晴らしいことですよ、先祖を大事にするというのは…。
 
小林:あと、斉藤さんのお婆ちゃん。
 
濱口:斉藤さんのお婆ちゃん(笑)。
 
有野:「斉藤さんのお婆ちゃん」って誰!?

 
「斉藤さんのお婆ちゃん」(笑)。
このやり取り、個人的に非常にツボでした。小林さんが、子どもの頃にお世話になった近所のお婆ちゃんらしいのですが、その方にも日々感謝をして手を合わせているという…小林さんの暖かい人間性が伝わる「いい話」なんですけど、話の文脈に突拍子がなさ過ぎるよ!
 
そして、ここから小林ゆうさんの本領発揮。「画伯」というアダ名を持つほど、個性的な絵を描かれる小林さんが、よゐこの二人の似顔絵を描くことになり…。
 
 

小林ゆう「画伯」の本領発揮


有野:絵も得意なんすよね?
 
濱口:そのことを凄く聞いてたんですよ。絵が小林さん、スゴク上手いっていうのを。
 
小林:とんでもありません。今はまだ、頑張って描いてる途中なので…。
 
有野:勉強中?
 
小林:ハイ。自分なりにやってます。
 
有野:じゃあ、その絵、今ありますかね〜。
 
濱口:描いてきたものがある? あっ、じゃあ見せて下さいよ。
 
小林:よろしいでしょうか〜。タイトルは「よゐこさん」です。
 
濱口:「よゐこさん」。あ、ありがとうございます。じゃあ、我々を描いてくれたのかな?
 
有野:先ず、こちらが有野さんです。
 
有野:僕ですか? 裏向けで…じゃあ表見せますよ。

 

有野さん
 


有野:ダハハハハハハハハッ(笑)! 口、オチョボやな〜ボク!
 
濱口:コレ、有野〜(笑)! えっえっ!? ゆうちゃんからは、こういう風に見えてる訳ですか、有野が!?
 
小林:ハイ、有野さんは、やっぱり優しい目元がポイント…。
 
濱口:優しいか!? 血の涙流してるんじゃないんですか?
 
小林:あの、お会いした時から、凄く優しい目元をされていたので、そこを頑張って表現してみました。
 
濱口:いや、もう有野くんから聞いていた通り、絶句ですね。アレを…アレを連想します。
 
有野:くふふ。「アレ」っていうのは?
 
濱口:いや〜、これは何やろう…レディーの前では言えないです。
 
有野:じゃあ、次は濱口さん。
 
小林:あ、濱口さん。あの〜初対面なんですけども…。
 
濱口:あ、ボクをテレビで見てたのをイメージして描いてくれた…

 

濱口さん
 


濱口:ギャハハハハハハハハハッ(笑)!
 
有野:ハハハハハッ(笑)。…ピーマンや! ピーマンのオバケや!
 
濱口:言ってええかな? バケモンやん!
 
有野:あの、濱口さんのどの辺を…?
 
小林:あ! 今の顔です! (興奮しながら)今の顔〜!
 
有野:笑ってる顔? 笑ってる楽しそうな顔を…。
 
小林:ハイ! 今の顔です〜。カメラで撮ってください!
 
濱口:確かに笑ってるっちゃ笑ってる…(笑)

 
「あ! 今の顔です! 今の顔〜!」っていうくだりを、小林さんは本当に嬉しそうに喋られてて絵に対する真剣味が伝わってきます。我々、凡人には一見支離滅裂に見える画伯のイラストですが、小林さんの中では確かな写実性に基づいて描かれているようです。
ちなみに、濱口さん90点、有野さん60点の出来栄えだそう。その30点の差は一体?
 
 

■まとめ

この番組以前に、有野さんが司会を務めていたテレビ番組「まんとら」で、有野さんは小林さんにインタビューを行っているのですが、濱口さんは初対面。
アニメの出演作の知識もなかったようなのですが、小林さんの魅力に一気にハマッていく様子がラジオを聴いてると伝わってきて、それが非常にツボでした。よゐこのコント以外で、ツッコミに回る濱口さんってなかなか見れないですから(笑)。
話を転がすのが笑いのプロということもあって、小林さんの破壊力も一層増していた印象を受けました。
このお三方の絡みは、是非また見てみたいですね〜。