「HEROMAN」2つのエピソードから浮かび上がる、対照的なヒロインの魅力!

 

 
ちょっぴりオフモードに突入していた当BLOGですが、久しぶりに更新です。
休んでいる間も、漫画やらアニメやら映画やら音楽やらゲームやら…に色々と刺激を受けていたので、書きたいこと、言いたいことは山のようにあるのですが、やっぱりコレは書かなくちゃ駄目だろ! ということで、スクラッグとの戦いを終え、新シリーズに突入した「HEROMAN」の感想を。
 
最新話の「ストーカーズ」も勿論面白かったのですが、第10話でのリナの可愛さには、やはり一言何か言っておかなければならない! と妙な方向に強固な使命感を感じたのと、その描き方がとても印象的だったので、遅延気味ではありますが、「HEROMAN」第10話「アプローチ」と第11話の「メナス」についてアレやコレやと書いてみたいと思います。
 
 

■リナのキュートな可愛らしさ! 第10話「アプローチ」

とにかく、ヒロインであるリナの可愛らしさが印象的だった第10話「アプローチ」!
 

 
スクラッグのボス、ゴゴールとの激闘を終え、彼女が望んでいた「普通に学校に行って、普通にチアリーダーの練習して、普通に遊ぶ」ことができる日常が戻ってきたセンターシティ。
このエピソードでは、アチコチに未だに侵略行為の傷痕を残しながらも、復興工事によって少しずつ以前の姿を取り戻してきているセンターシティで、ジョーイを始めとする街の皆が前向きにそれぞれの生活を送っている姿が描かれます。
 
そんな中で、リナにとってのニュー・ライフの始まり、そして、スクラッグとの戦いが決着し、エピソード的にも新展開を迎えた物語の中で配置されていたイベントが「大好きなジョーイをデートに誘うこと」でした。
 

 
大好きなジョーイに好意を伝えるべく、リナが奮闘するわけですが、その様子ってのが、もう本当に愛らしくていじらしいんですよね。
どういうわけだか、延々とジョーイに話しかけるタイミングとリズムが合わず、ひたすらに空回りを続けるリナ。劇中では、そんな彼女の姿がコミカルに描写されているわけですが、自分とは対照的に、いつもジョーイの側にいるサイに対して、嫉妬心を見せたりなんかもして、そんな姿もこれまたチャーミング!
 

 
これまでの「スクラッグ編」とでも呼ぶべきハードな展開が続くシリーズの中では、「過酷な運命にも負けない、健気で強い女の娘」というイメージが強かったリナですが、10話で突出していたのは、何よりもその愛らしくキュートな魅力でした。
 
何というか、その高いポテンシャルが日常パートを通して遂に表に出てきたな、という印象。ジョーイ(とサイ)に意図せず振り回されて、「今度の日曜日、一緒にどこかに行かない?」その一言が言えない。…なんか、もう「可愛い」しか言えなくて本当に申し訳ないんですが、本当にこの娘は可愛いな、と!
 
 

■そして、ホリー登場! 第11話「メナス」

そんなリナとは全く真逆の方向から、これまた魅力的な輝きを放っていた女性キャラクターが、第11話の「メナス」から登場した新キャラのホリー・ジョーンズでした。
 

 
パンキッシュなルックスが眩しいホリー。ジョーイのお姉ちゃんなわけですが、性格はジョーイとは正反対、とにかく自由奔放で豪快そのもの。
第11話は、そんなホリーのセンターシティへの里帰り、そして彼女とヒーローマンの出会いが中心に描かれたエピソードでしたが、ここでおもしろかったのが第10話でのリナとの対象的な彼女の描かれ方です。
 

 
このエピソードの中で、ホリーはジョーイ(と、やっぱろサイも)を、そのハチャメチャな行動力でひたすら振り回すんですよね。
前回のリナとのエピソードでは、(意図は決してないものの)リナの好意に対して延々と彼女とニアミスを繰り返し、リナの行動と感情のテンポを乱しまくっていたジョーイが、続くホリー登場回では立場が逆転して女の娘に延々振り回されるというギャップ、その見せ方の巧さとおもしろさ。
 
そして、そんな二つのエピソードを連続して見せることで生まれてくるのが、ヒロイン二人の対照的なキャラクター性、その鮮やかなコントラストでしょう。
ジョーイに翻弄されるリナとジョーイを翻弄するホリーという、対照的な二人の女の娘が「アプローチ」と「メナス」では物語の中心にレイアウトをされていて、それぞれがそれぞれのチャーミングな魅力をアピールしてくれます。
 
「HEROMAN」といえば、そのド派手なアクション・バトルシーンと、ジェットコースター・ムーヴィーのようなスピーディーなストーリー展開が魅力的な作品で、そういった「熱い」要素を盛り上げる脚本力、演出力にいつもぶっ飛ばされながら、このアニメを見ていたのですが、そういった胸にグッとくる「熱い」展開を一旦離れて、こういったキャラクターの可愛らしさ、キュートな魅力を描かせても抜群におもしろいアイデアとテクニックを盛り込んでくる作品だなぁ、と改めて驚愕した次第です。やっぱり、大好きだなぁ、「HEROMAN」。
 
 

■そして、迫りくる新たな脅威!

「スクラッグ編」でのエピソードとはカラーやデティールをやや異にし、リナとホリーのキャラクターが強調された「アプローチ」と「メナス」という二つのストーリーでしたが、決してそれだけに止まらず、物語の中では着々と次なる脅威がジョーイたちに迫ってくる様子が描かれていたのも凄いところ。
 

 
ホリーと同じく、スクラッグ撃退後に現れた新キャラクター、政府諜報機関NIAの秘密諜報員、ヒューズ
この人もまぁ、格好良いキャラクターではあるんですが、平和を取り戻しつつあるセンターシティと、その平和を守ろうとするジョーイとヒーローマンに対してジワジワと迫り来る様には、相当に不気味な存在感があります。
 
第10話では、彼がジョーイたちに徐々に接近していき、第11話では新たな脅威として(?)彼らの前にその姿を現す。
第10話と第11話のサブタイトル「アプローチ」と「メナス」。二つのサブタイトルの意味は、それぞれ「接近」「脅威」。正に、そのサブタイトルのニュアンスを、まんま体現するエージェント・ヒューズではありますが…
 

 
これって、そのままリナとホリーのジョーイに対する行動も表しているんですよね。
ジョーイをデートに誘おうと積極的に「アプローチ」をしたのがリナで、お婆ちゃんと二人で平和に暮らしていたジョーイの家に突然押し掛けてきた「メナス」がホリー。
 
この二つのエピソードでは、サブタイトルが一種のダブルミーニングになっていて、ヒロイン二人の劇中での存在が、そのままエージェント・ヒューズというキャラクターの行動とシンクロしている。
 
女の娘の可愛さを、有り得ないくらいに魅力的に描いてアピールしておきながら、一方でシリアスなドラマ性も同時に描いている。一粒で二度美味しいどころか、四度も五度も美味しい。いや、もう何というか…「凄い!」というより他にないですよね。エンターテインメントしての完成度が凄まじいです。
 
 

■まとめ

遅延気味な上に、ただただ「可愛い」「可愛い」連呼しているだけのどーしょーもない感想文になってしまいましたが、リナが本当に可愛かったのだから、僕に非はないと思います。作った人が悪い!(えぇ〜)
でも、本当にこのストーリーとキャラクターの見せ方、ドラマの出来の良さは本当に凄いなぁ、と。
 
本当は、劇中での伏線の数々とか、スクラッグとの戦いを終えてのジョーイとヒーローマンの関係とか、他にも書きたいことは色々とあるのですが、とりあえず今回はこの辺で。「リナ、可愛い!」って思いっきり言えたので、次回はもうちょっとマトモな感想文が書けると思います(笑)。 
 
 
 
<関連エントリ>
■とにかく、リナが健気過ぎて泣けたのさ! - 「HEROMAN」第06話「バックラッシュ」