「仮面ライダーOOO」で、オーズのカラーリングを見ていてふと気づいたこと

 

 
物語も佳境へと向かい、その緊迫感も速度を日に日に増している仮面ライダーOOO
今回のエントリでは、そんなオーズに対して、個人的にふと気づいたことがあったので、ちょっとそのことをメモ書き程度にアレやコレやと書き記しての簡易更新。
 
 

■オーズとタトバフォームとラスタファリアニズム

番組放送当初から、仮面ライダーオーズというヒーローのカラーリング(オーズは不思議なメダルの力を借りて、そのビジュアルとパワーを次々に変化させていくヒーローなので、そのボディーカラーや形状も状況に応じて常に変わっていくわけですが…ここで言及させていただいているのはオーズのベーシックなデザインとなる「タカ」「トラ」「バッタ」のタ・ト・バ! フォームでのオーズのカラーリングです!)に妙な既視感を覚えていたのですが、それが何なのかようやく思い当たりました。
 
ベースとなる黒を軸に、タカの赤、トラの黄色、バッタの緑を見にまとってオーズのカラーリングって、まんまラスタ・カラーなんですよね。
 

 
ラスタ・カラーとは、ジャマイカ発祥の宗教的思想、ラスタファリアニズム(アフリカ回帰を軸にした思想)のシンボルとして、生活や音楽、芸術、あるいは政治といった様々な場所とシチュエーションで、メッセージを伝える為に頻繁に使用をされるカラーリング。
ジャマイカンの故郷であるアフリカ…エチオピアの国旗を元にした「赤・黄色・緑」という三つの色とそれを包み込む「黒」には、それぞれ戦いで流した戦士たちの血と、太陽、アフリカの自然、そして母なるアフリカの大地といった意味合いが含まれており、ラスタファリアニズムのアティチュードを端的に伝えるサインとして、現在でもジャマイカをルーツとする多用な文化圏で使用をされています。
 
…とか何だか知った風な口をきいていますが、自分もラスタファリアニズムについてはレゲエのCDを買った時にライナーノーツの解説文で簡単に歴史を知った程度なので、もしかしたら間違ったことを書いちゃっているかもしれないんですが…。
 
でも、オーズのボディーカラーが、ラスタ・カラーで構成されているというのは何だか興味深いポイントだと思うんです。
 
 

■オーズとBGMとレゲエミュージック

というのが、以前、自分はこんなエントリを書かせていただいたんですが…。
 
■スカパンクと「仮面ライダーオーズ/OOO」と「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」
 
仮面ライダーオーズ」って劇中に、ジャマイカの音楽であるスカのビートを非常に印象的に使用しているんですよね。
 
この辺もオーズとジャマイカ文化を繋げる奇妙でおもしろい共通点。そう考えてみると、「オーズ」の主人公である火野映司のフリーダムなバガボンド的ライフスタイルやゆったりとしたファッションにも、どこかレゲエやラスタとイメージがダブって見えてきて何ともおもしろい。そういえば、英司くん、かつてはアフリカにいたわけですし…。
(もっとも、ラスタ=放浪者ではないですし、スカはラスタファリアニズムの思想をストレートに表現したレゲエ登場以前のジャマイカにおけるルーツ・ミュージック的な音楽なので、この辺は自分の知識不足もあって、かなりいい加減です…。あくまで、イメージですね! イメージ!!)
 
ラスタカラーのヒーローに、BGMでフィーチャーしたはジャマイカン・ミュージックのスカ。単なるこじつけなのかもしれませんが、もしも、オーズのデザインにジャマイカの文化や音楽のテイストが加わっているとしたら、これはなかなかにハイセンスで洒落た意匠だなぁ、と思うんです。
差し詰め、オーズは人間の欲望や世界の終末に立ち向かう、レベルミュージック的なヒーローなのかもしれませんね。
 


 
 

■まとめ

以上、アレやコレやと好き勝手に書かせていただいた自分の妄想文でした。
BGMがスカで、「赤・黄・緑・黒」をあそこまで見事にレイアウトしたデザインを見ると、コンセプトとしてジャマイカン・ミュージックなんかがオーズのバックに存在しているのかな? なんて音楽好きな自分は思い込んじゃうんですが、その辺どうなんでしょう?
 
コレで、オーズのモチーフが実は信号機とかだったりしてな。