こんなに楽しくてハッピーなのは誰のせい? それはあれだ…夏のせい! - 「オール電化フェア」参加リポート
小生は、女の娘のおっぱいが好きである。
それは、もう大変に好きである。
小生と同じく、おっぱい好きを自認する男子は多かろう。"エロ本"という男にとっての聖典に、「ザ・ベスト」や「デラべっぴん」といった安定性のある雑誌を選ぶのではなく、巨乳好き御用達のエロ雑誌「TOPTEN-MATE」をチョイスする。そんな青春時代を君たちも過ごしていたのではないかな? かな?(友だちの家のベッドの下をゴソゴソとガサ入れしつつ)
あるいは、そこで「BACHELOR」を選択し、洋ピンに走った男子も多かろう。(ベッドの下から「TIGER & BUNNY」の18禁BL同人誌を発見してしまい、気まずい雰囲気になりながら)
しかし、そんなおっぱいを愛して止まない我々は女の娘の胸にある不思議な二つの膨らみに夢中になる余り、大切な事実を忘れがちではないだろうか?
それは、女の娘の身体はおっぱいだけでなく、お尻もエロくて可愛くて素敵であるということである。
お分かりだろうか?
つまり、女の娘とは決しておっぱいだけにあらず! お尻も顔も脚も二の腕もうなじも内面も含めたトータルこそが女の娘の可愛さであり、エロさであり、故に女の娘は男の子にとって太古の昔より最高の存在であり続けたわけさ!
音楽もコレと同じである。
ロック、ポップ、オルタナ、メタル、パンク、ブラック・ミュージック…各音楽分野が細分化され、神経質なまでに整理整頓された今、我々は必要以上にジャンルを意識する余り、ジャンルの壁に囚われすぎてはいないだろうか?
本来であれば、音楽にジャンルの壁なぞ存在するハズはなく、全ての音楽はボーダレスに…シームレスに繋がっていくべきであり、リスナーはもっと自由に音楽をエンジョイするべきなのである。
音楽に自由を!
僕らに自由を!
僕らの青春を!
大げさに言うのならば!
きっとそういうことなんだろう!!
…
後半、奥田民雄の歌みたいになった!(驚)
<奥田民雄 / イージュー★ライダー>
そんなわけで、小生は"音楽の自由"を体感すべく、7月3日に日比谷の野外音楽堂で行われたスチャダラパー主催の音楽イベント「オール電化フェア」に行ってきた!(ドヤ)
これが、イベントのチケットやで!(興奮)
結構な規模で、大概に豪華なメンツが集まるイベントなのに、チケットに記載されているアーティスト名は主催のスチャダラパーのみ。そして、「総合司会:麒麟」とお笑い芸人の名前が真っ先にデカデカと書いてある超イルなチケット! 出演するミュージシャンを差し置いて、司会者がまさかのヘッドライナー! 全体的に作りがザックリしています!!
以下、イベントのレ・ポ・ー・ト!(ウィンク)
■アーバン文法 - Let's Go! 野音!!
この日の野音は夏の暑さと会場一杯に集まった音楽ファンの熱狂で迎え入れてくれたのさ。暑いので、開演前から不思議ドリンクも沢山飲みます。
夏の祭りの始まりだぜ!
そんな宴の先陣を切って登場したのは…。
「チェケラッチョ漫談」でお馴染みのネゴシックス!
…
ミュージシャンじゃNeeeeeeeee!!(ゴムホースを頭上でブンブン振り回しながら! 何だったら、その勢いでちょっと空中に浮きながら!!)
いつものフリップ芸で本日の出演者を紹介しつつ、そこにネタを絡めてシッカリ笑いを作っていったネゴシックス。完全にアウェイな空気だったのに、キチンと自身の仕事をこなしたハートの強さに感動。「オール電化フェア」もう、スタートの時点で大分にフリーダムです。
そして、司会を務める麒麟と主催者であるスチャダラパー(東○社員を思わせる作業着姿)がステージに登場し、おもしろMCで場内をドッカンドッカン盛り上げる。
ここで、「電気!」「大好きー!!」といったコール&レスポンスや「エジソン、マジリスペクト」等の秀逸な名フレーズが誕生。場内のノリも最高です!!(まだ、肝心のライブはネゴシックスしか見てないのに)
そんな夏の暑さでハッピーで上昇気流の会場の空気に応えるべく登場した一番手のアーティストは…!
■エクスタシー温泉 - サ上とロ吉、アルファ、SAKEROCKで盛り上がる!
<サイプレス上野とロベルト吉野 / WONDER WHEEL>横浜184045! やった! サイプレス上野とロベルト吉野や!!(喜)
曲をガッツリやるというよりは、会場を温める、盛り上げる為にサイプレス上野のマイクとロベルト吉野のクレイジーなサンプリングで、ひたすらに場内を掻き回すサ上とロ吉。このエンターテイナーとしてのプロ意識溢れるステージングは、本当に素晴らしかった!
あと、会場で売っていたスチャが編集している雑誌にて、サイプレス上野のお兄様がコアマガジンに勤務されていることを知る。
え〜「HOT MiLK」とか「コミックメガストア」とか、小生、毎号買っておりますがな! また、妙なトコロで好きなモン同士が繋がった!
ボボボ…ボーダレス! あと、コアマガジンから出ているボボボ先生の初単行本「PLDK」はすげえエロいから皆も買った方がいいと思うよ!
続くアルファのステージも、もう本当に凄くて…メチャクチャに上手いラップに、ハイテンションなトラック。本人たちは「永遠のネクストブレイクアーティスト」なんてギャグで言っていたけれども、本当に何でこの実力とセールスがもうちょっとでも結びつかないのかな〜なんて割と本気で思いマシータ。(完全、余計なお世話)
スチャのメンバーを呼び込んでの「惚れたぜHarajuku」が聴けた&80年代フレイヴァー溢れるダンスを観れたのも嬉しかったなぁ〜。
<アルファ&スチャダラパー / 惚れたぜHrajuku>
そして、サ上とロ吉、アルファが場内を熱狂させた後は…SAKEROCKの登場DA・ZE!
SAKEROCKのグル―ヴィーかつ爽やかなインストナンバーに合わせる様に、この時間帯になると風も吹きこんできて、まぁ、その中で不思議ドリンクとか飲みながら聴くトロンボーンの音の気持ちいいこと、気持ちいこと。まさに、極上のチルアウトタイム。あと、生で観たハマケンがコッチの予想以上に小さくて、涼宮ハルヒばりに驚愕したのも良い思い出よ!(必死に平野綾の声マネをしながら)
お笑いや音楽が混在し、観客を楽しませるステージングを披露してくれる、この最高の空間。このボーダレスなエンタメ感こそが、音楽イベントの醍醐味であり、音楽の本質だと思うわけさ!
■どんだけ the ジャイアント - ベテラン組の凄まじさ!
そんなアッパーな空気の中で観たベテラン組のTokyo No.1 Soul Setと電気グルーヴも最高だったよな! な? な?(必要以上に馴れ馴れしく肩とか組んできながら)先ずは、Soul Setなんですが、BIKKEのあの独特なラップ、俊美さんのギター(メッチャ、ソリッドな音だった!)、川辺さんのブレイクビーツ、パーカッションを使った低音、ダビーなエフェクト…と、全ての音を構成する要素が、もう実にソウルセット。そして、「あの頃」のソウルセットに長年の経験を経てのテクニックやオーラが上積みされて、とにかく観ているコッチは最初から最後までテンション上がりまくりでした!
唯一、変わったのはBIKKEが「あの頃」に比べて、物凄く明るくなったこと。ライブ終了後に、何故か麒麟の二人とあやまんJAPANの話題で盛り上がる(大阪で小藪千豊さんが主宰したイベントで共演をしたらしい)など、何だか良く分からない陽性のオーラを放ちまくってました。あやまん監督も、当日会場に来られていたみたいです。
<あやまんJAPAN&オリラジ藤森 / 言い訳Maybe>
BIKKEさん、かわうぃーね! でも、それでも微妙に麒麟との会話が噛み合わず、トークがグダグダになっていた辺りが、物凄くBIKKEらしいと思いましたとさ。
そして、ソウルセットの次は、電気グルーヴ!
電グルのライブを観るのは初めてだった小生ですが、歌モノ多目でコチラも大変に楽しかった! 観客から受け取った扇子や帽子やタオルで顔の脂を拭ったり、ツバを吐いて投げ返したりとか、朝の連続テレビ小説にレギュラー出演をしていようとピエール瀧がやってるコトが、もうアホなノリまんまで面白かった。
電グルのテクノに合わせて、躍動する小生。(余裕で大嘘!)
とにかく「楽しいのが一番!」な感じで次々に音が繋がっていくのが、この「オール電化フェア」。テクノもヒップホップもロックも全部ひっくるめて、音楽ジャンルなんて関係なしのボーダレス! 楽しい!!
■LOVEずっきゅん - 相対性理論を観て、「日常」のゆっこになる
そして、この日のイベントのセミファイナルに抜擢されたのが…相対性理論!ソウルセット、電グルに続いて、コチラもノリノリでハッピーな空間になるかと思いきや…。オモシロMCとか全然ないし、相対性理論って、割かし温度低めな音楽性だし、キャラクターもアッパーな感じじゃなくて、独特の不思議系ダウナー感があるしで…完全にこれまでのノリとは明らかに異なる空間が夕闇に染まり始めた野音を包み込む。
このメンバーに囲まれて、このイベントの中でも、相対性理論は相対性理論でした。\すげえ/
…とはいえ、やっぱり年齢層高めでスチャを聴き続けてきた我々としては、やっぱりコール&レスポンスとかして大いに盛り上がったりしたいわけで…正直、そんな微妙な空気の中でステージの相対性理論を観ていたら、『日常』で財布を失くした時のゆっこみたいな顔になってました…。
財布を失くした、ゆっこさん。こんな顔で、小生、相対性理論のライブを観てました。
カカカ☆カタオモーイ!!
スマン、小生、ここまで散々音楽とは自由でジャンルの壁なんて存在しないという主張を続けてきたが…好みの壁は厳然としてあるという事実に気が付いたZE!(失禁)
だが、そんな好みの壁なんてちっぽけなモノを壊してしまうのも、また音楽の力なわけで…。相対性理論のメンバーが、ラストにスチャダラパーのメンバーをステージに呼び込むと、小生のテンションも再びウナギ昇りに! そして、若干年齢層高めな為に、小生と同じく相対性理論のサウンドにどう接していいものやら…と戸惑い気味に座って観ていた観客も…スチャを観て一斉にスタンドアップ!
そして、披露されるコラボ曲。BOSEが「相対性!」と客を煽ると、「理論! 理論!」と客が返す、完全にその場のノリだけのコール&レスポンスが誕生。
結局、大分楽しかったです。いや〜でも、あの舞台で自身の世界を創っちゃう相対性理論は、やっぱり凄い!
■スチャダラ大作戦 - 最高のハッピーエンド!!
そして、オオトリを飾るのは…やっぱり、S・D・P! スチャダラパーですよ!!ここまでに、ステージ間のMCをこなし、アルファやソウルセットらと共演を行い、そして最後の最後もパワフルなステージを見せる、魅せるスチャダラパー。BOSEの「もう、皆、慣れてきちゃってる。最初の我々に対するスターを見る目が、もうないからね」というマイクに観客爆笑。
長いキャリアを積み、それでもユーモアを忘れず、人を楽しませる気持ちを忘れず、何より自分たちも楽しんじゃうスチャが体現する音の楽しさ。今回のセットリストは、会場で売られていた限定CDに入っている曲が多数盛り込まれていたようで、前半はほとんどの人が初めて聴く新曲ばかりだったんだけど、それでも会場はヒートアップ。やっぱり、乗せ方が抜群に上手いなぁ、と。
そして、そこにはやはり「現状」に対するシビアな視線も含まれていて…。社会に対する辛辣な言葉やメッセージを、ヒップホップに乗せて、エンターテインメントに昇華して表現する、それっていうのは悪自慢のラップなんかよりもずっとラディカルで、ここにスチャダラパーというヒップホップユニットの凄味みたいなものを強烈に感じました。
とはいえ、社会派な視線、メッセージも含めつつ、やっぱり「社会派なんてクソ食らえ 社会の前に我に返れ」(キミドリ「自己嫌悪」)とばかりに、最後はとにかくユーモアと笑いを盛り込んだ「楽しいヒップホップ」になっちゃうわけで、やっぱり凄いよなぁ、と。
BOSEがこれまたMCで、「ゴメンね、何か新曲ばっかりやるし、辛辣なことばっかり言うし」なんて言っていたけれど、いや、やっぱり楽しいんだよなぁ、最高に!
かせきさいだぁやロボ宙といったゲストも登場し、電気グルーヴと一緒に「聖おじさん」を披露し…と、サービス精神旺盛に最後の最後まで会場を盛り上げまくるスチャダラパー。でも、小沢健二は来ませんでした。
こんなに最高で…
こんなに楽しい気持ちになっちゃうのは…
誰のせい?
<スチャダラパー / サマージャム'95>
それはあれだ、夏のせい!
ラストには、皆が聴きたかった「サマージャム'95」を披露し、アンコールでは、相対性理論をバックに従えての「今夜はブギーバック」もやってくれたスチャダラパー。「今夜はブギーバック」を聴きながら、小生の脳裏に浮かんできた言葉は…
大・団・円!
ただ、小生たちは決して忘れてはイケない…。
こんなに最高の…
こんなに楽しいライブイベントが…
ネゴシックス(「チェケラッチョ漫談」でお馴染み)のネタで始まったという事実をな!
■まとめ
とにかく、最高にハッピーで最高に楽しかった「オール電化フェア」。そこにあったのは、ジャンルレスでフリーダムな音楽のエンターテインメント。最高だったぜ!!
終尻!(おわりじり)
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