天使恵…恐ろしい子! - 「グッジョぶの音楽祭」で宮本侑芽さんの凄さにビビる

 

 
昨日、科学技術館で行われたGJ部のイベント、「グッジョぶの音楽祭」に参加をしてきました。
 
出演者さんや声優さんの「GJ部」というアニメ作品に対する愛を強く感じることができたイベント。下野紘さんのエンターテイナーぶりに驚愕し、三森すずこさんや内田真礼さんの生歌に感動をし…と本当に楽しい時間を過ごさせていただいたのですが、この日、自分の中で一番のインパクトがあったのが天使恵ちゃん役を演じた宮本侑芽さんの存在感でした。
 
今回のエントリでは、このイベントで感じた宮本さんの凄さについてと「GJ部」というアニメ作品についてのアレやコレやでエントリを更新!
 
 

宮本侑芽さんの若さにビビる

宮本侑芽さん。劇団ひまわり所属の女優、声優さん。福岡県出身。1997年1月22日生まれの16歳。…と、こうしてプロフィールを書き写しているだけでもクラクラしてきます。じゅ…16歳!? 「GJ部」で綺羅々・バーンシュタイン役を演じた荒川ちかさんは14歳。天使聖羅役の諸星すみれさんとジル役の葵わかなさんも、荒川さんと同じく14歳。四ノ宮霞役の木戸衣吹さんは15歳…とティーンエイジャーの声優さんが数多く出演をされていた「GJ部」。
 
三森すずこさんや内田真礼さんも20代でまだまだお若い声優さんだと思うのですが、そんなお二人も「GJ部」の現場では他の出演者さん達に対して年上、先輩の立場になる為、非常に珍しい経験ができたとイベントで仰っていました。主演の下野紘さんに至っては、10代の宮本さん達の2倍以上の人生を生きている訳で…ほとんど父親の様な気持ちで接していたとのこと。あの劇中に流れる独特の…和気藹々とした空気というのは、この辺のちょっと特殊な現場から生まれた出演者さん達のムードによるものも大きかったのかもしれないですね。
 
さて、そんな若い宮本さんではありますが、驚いたのがとても16歳とは思えないくらい凄くスマートで、聡明な印象を受けたこと。劇団での子役出身というバックボーンもあってか、声量や表現力もあるし、トークパートでのMCさん(アニメオタクで、漫才コンビ米粒写経」のツッコミ役であるサンキュータツオさんがこの日の司会を担当)との掛け合いなんかを観ていると受け答えもシッカリとしていて舞台慣れもされているのかなぁ、と。言わば、声優さんとして既に"出来上がっている"状態。
 
GJ部」以前にもアニメでの声のお仕事はいくつか経験をされていた様ですが、「GJ部」での天使恵役は声質のマッチングもあって良い意味で10代とは思えない印象を受けていたんですが、そのイメージというのがご本人を生で観てみて更に強まりました。
 
 

宮本侑芽さんの役に対する熱意と頭の良さにビビる


 
そんな"恐るべき10代"宮本侑芽さんのトークを聞いていて、一番ビックリしたのがその記憶力の良さと頭の回転の速さ。イベント中に「『GJ部』カルトクイズ」みたいなコーナーがありまして…要は、出演者さん達に対してアニメ本編にまつわる本当にカルトな問題を出して、「誰もこんなの分からねぇよ!」っていうのがおもしろいコーナーなんですけど、そこで宮本さん、正解を連発していたんですよね。
 
一番凄かったのが、「GJ部」で恵ちゃんと紫音さんがツイスターゲームをするシーンがあって、そこで最後の決まり手となった指示は何だったでしょう? 1番「右手、青」2番「左足、赤」…みたいな問題があって…幾ら台本を読んでいても、映像を観返していても普通は分かんないじゃないですか、そこは。でも、宮本さん、正解するんですよ、そこで!
 
しかも、何で分かったかっていったら、宮本さん家で一人で練習をしていたんですって。ツイスターで無理な体勢を取っている時の苦しさを経験しておく為に、家で同じポーズを取ってみて、だから覚えていたらしいんですよ。それを聞いて、他の出演者さんも会場のファンも「え〜!」ってなって、自分も「凄いな、この娘!」って。その熱心さと頭の良さっていうのは…本当に、この娘は16歳なの!? って。そこは、心の底から感心をしました。自分もこの娘の倍近く生きているんですけどね…俺、今まで何をやってきたんだろう…!? とか、結構本気で思っちゃって。自分なんて16歳の頃…ホントに何もやってなかったな…。
 
 

宮本侑芽さんの10代らしいエモーションと「GJ部」の魅力

また、宮本さん、反則なのが、そんな聡明でスマートな娘なのに、最後のお別れの挨拶のところで泣くんですよ! そこは、物凄くピュアに10代の感性なんですよ!!
 
最後のキャラソンを歌うコーナーで、出演者さん皆さんで凄く一生懸命に歌って、踊って…大変に素晴らしかったんですけど(ここでも、下野さんのハッチャケ具合とハイテンションっぷりに感動)、そこで内田さんが歌っている途中に感極まって、最後の締めの挨拶で泣いちゃったんですね。そしたら、それを観て、宮本さんと荒川さんも貰い泣きをしちゃって、最後、二人共泣きながら挨拶をするんですよ。「こんな沢山のお客さんの前でイベントが出来て嬉しいです…(泣)」「これからも『GJ部』をお願いします…(泣)」みたいな。
 
それを観て、もう全身にゾワーッときて…それまで、凄い理知的に喋ってた娘が感情的になる瞬間というか、16歳の娘のエモーションのスイッチが入る瞬間を生で目撃しちゃって、「何や、コレは!?」と。だから、宮本さんの中で理性的な部分と10代らしい感情的な部分っていうのが両立している感じがして、そこが本当に凄いなと。
 
で、そういった理屈の部分と理屈じゃ説明できない情感的な部分の両立、両輪っていうのがそのまま「GJ部」の魅力そのものでもあった気がするんです。あのアニメって例えば、演出術であるとか声優さんの演技であるとか、作品を構成する要素についての語りどころも勿論、沢山あるんですが、それだけではどうしても表現をできない部分も沢山あって…それが一番端的に現れていたのが、最終回のあの部室内での卒業式のシーンだと思うんですけど、要は凄くエモーショナルで、言葉では説明できにくいところが「GJ部」というアニメにはある
 
なんか、そういう作品の魅力っていうのと相通じるものをこの日の宮本侑芽さんの存在感に感じてですね…これまで、私、ずっと周囲の人達に対して「『GJ部』は凄くおもしろいけど難しい」「魅力を言葉じゃ語れない」って言い続けていたんですけど、自分の中でのこの作品が持つ求心力って、とどのつまりは天使恵という女の娘であり、宮本侑芽さんだったのかなぁとすら思っています。昨日のイベントを観て。
 
一回イベントを観ただけで大袈裟な! って思う人もいらっしゃるかもしれませんが、いや、本当にこの日の宮本さんが凄かったんだって! まだまだ、16歳なのにあの女優、声優としての完成度。そして、10代らしい感性も併せ持つあのバランス感覚…。まだまだ、これから大きく成長をされる声優さんではないかと思います。「グッジョぶの音楽祭」…宮本さんや出演者さん、スタッフさん、そしてファンの皆さん…に対する「GJ部」への愛情と宮本さんの凄さを存分に堪能できた素晴らしいイベントだったと思います!