『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』の魅力、独特の作劇とエレクトロニカ






チンポ!(時候の挨拶)


皆さん、いたずら心、わくわくしてますか? いたずら黒ウサギ、田村ゆかりDEATH!





当然、嘘DEATH!!(銭形警部のマスクをベリリと破いたら、その下からルパン3世が出てくるノリで、被っていた、ゆかりんの覆面を脱ぎ去って、その醜悪な正体を現しながら)


気が付けば、前回の更新から早4ヶ月以上が経過! 超絶長期間放置(映画『キャスト・アウェイ』で無人島に取り残されたトム・ハンクス並)BLOG『さよならストレンジャー・ザン・パラダイス』……略して『まどマギ』管理人の住吉DEATH!(お菓子の魔女に頭部を食いちぎられたショッキングな姿で登場しながら)


超久しぶりの更新! 罰として、全裸で三角木馬にまたがるDEATH!!


頭部がない状態で三角木馬にまたがるという気が狂ったデュラハンみたい姿で、ジョニー・デップをビビらせつつ(映画『スリーピー・ホロウ』からの抜粋)首から下のみで器用に自宅のPC(Acer製のノートPC、購入時の定価4万)を操り久方ぶりに更新する拙BLOG。今回のエントリで、誤字脱字が目立っていた場合は、確実に頭部が失くなっているのが原因DEATH!


映画『キャスト・アウェイ』で無人島に取り残されたトム・ハンクス(2回目)ばりの放置期間のせいで、閲覧者の方々との交流も一切無くなり、近頃の小生は、ラグビボールに名前を付けて友人だと思い込むことで、人恋しさを必死に誤魔化しておりました。ウィルソーン!


<Cast Away / Trailer>



ウィルソーン!(2回目)


更新停止期間が4ヶ月ですよ、4ヶ月! ショウリョウバッタの寿命とほぼ同じ!!


4ヶ月っていったら、ワンクールの新アニメがスタートして終了して、更に、その後に始まった新番組が序盤まで終了する程の長さ! 4ヶ月っていったら、新生児が生後4ヶ月になる程の長さ! 4ヶ月っていったら、女の子の日が4回もくる程の長さ! 戸川純の『玉姫様』4回分! 女体の神秘!!


そんな更新停止気味オギノ式ルナルナBLOGの管理人が、4ヶ月の間に何をしておったのかと言いますと! 嫁(『にゃんこい!』の住吉加奈子さん)を毎日愛でておったのと、あと有り難くもライターとして、ぴあさんのサイトや音楽サイトで記事を書かせていただいておりました。直近の記事へのリンクをいくつか貼らせていただきます。


■【片思い】健気で切なくて応援したくなる!「俺物語!!」「ケロロ軍曹」…名作アニメの”片思いキャラ”5選
■【特撮ヒーロー】大人になった今こそ聴くべし! 「特撮ソング」の魅力4つ
■【アニメ】忙しい人にもオススメ! 15分以内で大満足の「名作ショートアニメ」厳選7本
■【仮面ライダーゴースト】新ライダーの活躍をバッチリミナー! 注目すべき5大ポイント
■Eテレ、妖怪体操、AKB48…振付師『ラッキィ池田』の仕事が子どもを惹きつける理由
■【映画】“ガメラ”遂に新作映像公開! シリーズの魅力をマニアが徹底解説(以上『ウレぴあ総研』様)


■北欧の自然とインディーロックの真髄を味わえるフェスとは
■奇妙で愛らしい外国人ミュージシャンによるカタコト日本語曲10
■この秋開催!メタルフェス大特集。有名どころから穴場まで。(以上『Qetic』様)


そんなこんなで、4ヶ月ぶりの更新がチンポで始まり、宣伝で終わりそうになっている相変わらずのトンチキBLOG『さよならストレンジャー・ザン・パラダイス』……略して、『ダンまち』ではございますが、かくなる上は、衣服を脱ぎ去り冬コミで荷造り用のビニール紐をチンポに巻きつけたのみの99%全裸な状態でコスプレ広場に挿入……否、突入し「ヘスティア様のコスプレ!」と目を血走らせながら周囲に居合わせた『響け! ユーフォニアム』合わせの女性コスプレイヤーたちに言い張りドン引きさせる(ただし、本人的には箱ガンダム的な低予算、低技術ながらも愛と情熱に満ちたコスプレのつもり)も、当然ながら即逮捕! 当日のtwitterネット掲示板の速報を賑やかす予定でございます。


上に書いた文章、何がどう「かくなる上」なのか小生自身も全くもって理解ができないのですが、流石に4ヶ月ぶりの更新がチンポと宣伝だけではあれなので、最近観ている冬アニメの話とかをアレやコレやとしたいと思います。ウィルソーン!!(3回目)




■『櫻子さん』に対するファーストインプレッション




今期のアニメ作品で、特に気になっている、そして、お気に入りの一本が櫻子さんの足下には死体が埋まっているだ。


■【アニメ】「音楽に期待したい秋アニメ」厳選6本、劇伴・主題歌…“音好き”必見!(ウレぴあ総研)


上記のような記事を書いていたように、イチアニメファン、或いは音楽ファンとして、本作の音楽面に対して、放送開始前から強い関心を抱いてはいた。


実際、『櫻子さん』の音楽は素晴らしい。その素晴らしさについての感想は、一先ず後半に置いておくとして、先ずは、アニメを構成するその他の要素に対しての雑感を記しておきたい。


原作未読者の自分としては、最初に気になったのが、そのタイトルだった。何といっても『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』だ。この圧倒的なインパクト。強いタイトルだな、と思う。


ダークで不穏な空気が、そのタイトルから臭い立つような……受け手によっては、露悪的にすら取られてしまうような、或いは、嫌悪感にすら似た誤解すら持たれてしまいそうな……そんな強烈な響きが、そこにはある。


そんな禍々しいタイトルを背負った本作であるけれど、そうした第一印象の通り、確かにグロテスクなシーンや陰惨な描写が作品内には登場する。するけれども、少なくとも放送済みの第三話までを観た限りでは、本作は決して暗澹なだけの物語ではない


死や殺人を主題にしながらも、どこかしら人間を肯定するような……そう、一種のヒューマニズムを感じられるような作りになっているように思うのだ。




■人間を描くのが上手いミステリーアニメ

"ミステリーアニメ"という作品性故に、各エピソードのディティールについて言及するのは無粋というものだろう。なので、これまでのストーリーや結末をなぞるような真似は本エントリでは行わないけれど、タイトルからのファーストインプレッション以上に、ずっとずっとエキサイティングで情感的な印象をいずれのエピソードからも感じた。そうした現時点での感想と意外性に関しては、シッカリと書き残しておこうと思う。





血と骨。全ての物語は、そこから始まり、否応なく画面に登場したそれらはストレートに死へと結び付けられる。死を描く以上、当然ながらそこに悲劇的なニュアンスはあるし、ショッキングな場面もある。


ただし、それだけでは終わらない、特別なサムシングが作劇に存在しているのが本作における最大の魅力なのではないかと思う。


ミステリやサスペンスでありながら、"死"を決して軽々しく描いていない……といえば、自分がこの作品に感じている特別な感情を少しは言語化できているだろうか?





この物語のクライマックスは、死の真相を解明する櫻子さんの推理なわけだけれども、どちらかというと骨から事件の真相を解いていくミステリーとしてのロジックよりも、事件に巻き込まれた人間が持つドラマの方が魅力的に感じられる。自分が、この作品に対して好ましく思うのは、まさにそういうところだ。


骨に強い興味……もはや、"執着"と言ってもいい程の……を持つ主人公、九条櫻子さんのエキセントリックなキャラクター(櫻子さんを演じる伊藤静さんの演技も素晴らしい!)や、そんな櫻子さんに振り回され続ける館脇正太郎の姿も死を描いたストーリーにつきまとう緊迫感を和らげていることに一役買っているように感じられるし、要はキャラクター造型にしろストーリーテーリングにしろ、"人間"を描くことが非常に上手い作品であるように感じられるのだ。


だからこそ、この作品には惹き付けられる。まだまだ物語は序盤なのだけれど、これからのストーリーと櫻子さんの名推理が楽しみにしている自分がいる。




■『櫻子さん』の音楽面に惹き付けられる

と、ここで話は冒頭に書いた『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』の音楽面における話題に戻る。本作の音楽を手掛けているのが、TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND。様々なアニメや声優さんに音楽を提供している石川智久さんや松井洋平さんたちによって結成されたテクノポップユニットだ。


アニメ関係の仕事でいえば、水島努監督のウィッチクラフトワークスの劇伴やエンディング曲の明るく楽しくテクノでポップなキャラクターソング『ウィッチ☆アクティビティ』が強く印象に残っているアニメファンも多いかと思う。実際、自分の中でもこれらの楽曲は特別なナンバーで、テクノポップなアニソンの名曲としてお気に入りの曲となっている。





そんなTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDがミステリーアニメの音楽を担当するということで、この取り合わせは非常に興味深く感じていた。『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』というタイトルにテクノポップユニットである。このコントラストの妙。


果たして、エンディングではSDになった櫻子さんがテクノポップを歌ったりするのだろうか……? サントラのジャケットでは、YMOのパロディでもするのだろうか……? と、アニソンファンであり、テクノポップファンとしては様々なイマジネーションを働かせていた。


しかし、実際に耳にしてみた本作の"音"は、事前の予想を良い意味で裏切るものだった。




エレクトロニカな『打ち寄せられた忘却の残響に』

櫻子さんの足下には死体が埋まっている』の音楽において、最もエキサイティングな楽曲がエンディング曲の『打ち寄せられた忘却の残響に』だろう。





大竹佑季さんをゲストヴォーカリストに迎えたこのナンバーは、エレクトロニカを思わせる電子音を使用した"エレクトロニカ・アニソン"である。


ロック、ヘヴィメタル的なアレンジを加えて重さと硬度を強調したバンドサウンドやビートの効いた打ち込みサウンド……つまりは、低音に重きを置いた音が現在のアニソンでは大きな盛り上がりを見せているけれど、それらとは逆行するかのように、低音やビートが非常に曖昧模糊とした音楽ジャンルであるエレクトロニカを思わせる『打ち寄せられた忘却の残響に』。


テクノなアニソンは名曲が沢山あるが、エレクトロニカなアニソンは、今までにありそうで実はそんなに前例がなかった新しいアプローチだと言えるだろう。そういう意味でもおもしろいし、何より、楽曲が良い。また、本作で物語の中心軸となるミステリー的な要素との音の相性もバッチリだ。


これは、個人的かつ無理やりな見立てかもしれないけれど、主人公たちの周りで次々に事件が起こるミニマムな作劇も、どこかテクノやエレクトロニカに通じるものがあると思う。こうしたミステリ作品につきものの「主人公の周囲でのみ殺人が犯される」という矛盾にも、ミニマルな電子音が一種のエクスキューズを付与しているようにすら感じられるのだ。




■"テクノ"にとどまらない『櫻子さん』の音楽的魅力

そもそも、TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDは、それぞれが様々な楽曲を製作することができる作曲家によって結成されたユニットである。『ウィッチクラフトワークス』で見せてくれた80年代愛溢れる明るいテクノポップは、あくまでこのユニットの一面にしか過ぎないことを本作の音楽に改めて思い知らされた。


そんなテクノマエストロたちの"幅"を見せつけてくれたのが第一話(骨)の冒頭のシーンだろう。





櫻子さんがファンだというヘヴィメタルバンド(名前からし聖飢魔IIのオマージュ)の重金属サウンドが社内に鳴り響くこのシーン。TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDの参加で、本作にテクノポップ的なサウンドを予想していた自分にとっては、はやくもぶっ飛ばされたシーンである。テクノポップから思いきや、いきなりのヘヴィメタル。まさに、サッカーパンチ。出会い頭の強烈な一発だ。


メタルからエレクトロニカまで、本作でTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDたちが送り出す音の振り幅には魅了されてしまう。櫻子さんの足下には死体が埋まっている』は、音楽的にも強い魅力を有したアニメ作品だと思うのだ。




■最後に

櫻子さんの足下には死体が埋まっている』という作品の魅力について色々と。今期の作品の中でも、不思議な魅力を携えて自分の胸に迫ってくる一本です。




■おまけ




第一話のラストシーン。死体の中でも、特にグロテスクな姿になっているであろう水死体を見た後にも関わらず、食卓の上に並べられたご馳走に目を輝かせる正太郎を見て、「あぁ、この子は櫻子さんと出会ったことで、死体を見るのが日常茶飯事になっているのだな」と印象付けられた。この辺りの描き方は、何気に上手いよなぁ、と。