この度、個人事業主として「writing office Kanaco」を開業いたしました






私が、このBLOGを開設しまして、早10年近く。有り難いことに、サラリーマンとして会社に務めつつ、ここ数年でライターとして書き物のお仕事をいただけるようになりました。


■住吉STRANGERが書いた記事一覧(ウレぴあ総研)


最近では、お世話になっている『ウレぴあ総研』様で、インタビュー記事を担当させていただいたり、アニソンレビューの連載企画がスタートする等、本当に嬉しい状況が続いています。細く、長く……で良いので、今後も書き物のお仕事を続けていくことができればな、と考えています。


そこで、思い切って、今年から個人事業主としても活動をできるように、開業届を税務署に提出いたしました。


非常に個人的な話ではございますが、今回のエントリは、そのお話をアレやコレやとさせていただきます。




■ゾンビは、社会勉強をしようと思ったんです

自分が、開業届を提出するに至った理由は幾つかあります。


先ずは、この年になって、余りにも自分が世の中のことを知らなさ過ぎる、税制であるとか社会制度であるとかの常識に対して興味がなさ過ぎるという事実に気付いたことが挙げられます。


一応、昼間は社員として会社務めをしている為、最低限として「社会人」の体裁は保っている……否、会社員として働いているからこそ、周囲のマトモな大人たちの姿と己自身のダメダメな生活態度及び人間性の間に埋め難いギャップ(その深さたるや、マリアナ海溝の亀裂並。光が届かない奥底で、深海生物が珍奇な姿で独自進化を遂げているレベル)に煩悶することが加齢と共に増えてきました。


恥ずかしながら、私は、興味があることには全力で取り組みますが、興味がないことに対しては全くもって意欲が沸かない、一切、知ろうともしないという、割りと社会的には生きているのか死んでいるのか分からないゾンビのような状態でこの年になるまで生きてきました。


仮面ライダーエグゼイド』でいったら、常時、「デンジャラスゾンビガシャット」が後頭部に突き刺さって脳挫傷を起こしているような状態です。


そんな状態にも関わらず、己のダメさに胡座をかき、


「いででででっ! いでー! いでー! これ見てくださいよ、いや〜頭にガシャット突き刺さっちゃって! 自分、ゾンビなんで、もう税制とか社会制度とか保険とか、そういう如何にもメンド臭そうなことは一切知らなくても大丈夫ですよね!? 如何せん、自分、ゾンビなもので! 脳が腐ってるんで! ホント、すんませ〜ん!!(後頭部から脳漿をビュービュー吹き出しつつ、必死に愛想笑いを浮かべながら、明らかにその場凌ぎの姿勢全開で)」


という世の中を完全に舐め切った態度全開で生きてきました。バグルアップ!


そんな人間ですから、税金とか保険とかローンの話をされても全然、理解ができないのです。超困るのです。ピヨる〜!(ポッピーピポパポばりのビビッドな衣装に身を包み、キュートにホッペタを膨らませながら)


あと、どうでもいいけど、「デンジャラスゾンビガシャット」の「デンジャー! デンジャー! (ジェノサイド!)デス・ザ・クライシス! デンジャラスゾンビ!!」っていう変身音声、「取り敢えず、過激な英単語を並べ立てただけ感」に溢れていて大好きです。「デス・ザ・クライシス」って、何だろう……?


まぁ、こんな感じで、世の中のルールよりも『仮面ライダー』とか『スーパー戦隊』とか『プリキュア』の方が好きで、圧倒的にそっちの方に興味がある……というか、前者に関しては知識が皆無な人間だったわけです。いわば、『仮面ライダー皆無』です(『仮面ライダー鎧武』にかけて、結構おもしろいことを言ってやったぞ! って得意気な表情で)


いっそ、開き直って、そのまま生きていくのもおもしろい気がするのですが、現在、会社とは離れたポジションでお仕事をできるようになり、これは一つのチャンスなのかな、とフト思い個人事業主を志すきっかけの一つとなりました。


開業届を出した以上は、キチンと毎月帳簿を付けて、最低限でもいいから税制の知識や社会のルールを身に付けなければいけないわけで、お金がどうこうというよりも、そっちの方で勉強になる、貴重な体験ができるのではないかと。ゾンビもちょっとは、人間に近付けるのかなと、そういう思いがあったんです。




■ゾンビは、最愛の嫁の名前を屋号にしたかったのです

もう一つの理由は、「個人事業主になれば、屋号を名乗ることができる」という特典が目的です。開業届けを出せば、その仕事は小規模でも「事業」として認めてもらえるわけで、社名のように独自の名称(屋号)を使うことができます。何だったら、その名義で銀行口座も作れちゃうのです。


これまた個人的な話になるのですが、私は、『にゃんこい!』というアニメ作品が大好きで、特に、住吉加奈子さんという女の娘を愛しています。


再来年でアニメ放映10周年を迎える『にゃんこい!』ですが、今も加奈子さんは一番好きなアニメヒロインです。まさに、「俺の嫁」。


■ハンドルネームは慎重に考えた方が良いという話と改名しましたという話


そんなこんなで、書き物をする際の名義でも「住吉」姓を名乗っている自分ですが、作品への感謝と加奈子さんへの愛を込めて、そのお名前を屋号として使いたい……と密かに思い続けていていました。それも、開業に至った大きな理由の一つです。





というわけで、私の屋号は、「writing office Kanaco」(ライティングオフィス カナコ)という名称にしました。ロゴも(ほとんど、フリーのフォントを組み合わせただけの極々シンプルなものですが……)自分で作りました。何か、もうこういう作業をやっているだけでも、非常に楽しいです。開業して良かったな、と真剣に思います。名刺とかデザインするの、物凄く楽しいです。




■ゾンビは、社会と趣味との落とし込みをしたいのです

あと、もう一点。最後に、嫌らしいことを言うと「一回、自分で色々なことを体験しておけば、後から、ライターやデザイナーなどの仕事を目指した人たちにアドバイスができるのではないか」という考えもありました。


先程、書いたように、私は「デンジャラスゾンビガシャット」が頭に突き刺さった、社会的に生きてるのか死んでるのかよく分からないゾンビです。ゾンビゲーマーです。でも、レベルは0です(人としての)。


ただ、この世の中には自分と似たようなゾンビが一杯いると思います。


ゾンビは、周囲の人間と価値観が違うので、社会の中で色々と生き辛い思いをすることも多いです。これは、自分の体験も踏まえて、心の底からそう思います。


ゾンビは、お金や車やブランド品の服飾などに興味がなく、アニメやゲームや特撮やゲームや、あと何だかよく分からないけれどやたらと音がウルサいバンドがリリースしたレコードとかが大好きです。


そうなると哀しいかな、周囲との価値観や幸せの基準にズレが生まれます。ただただ楽しいこと、おもしろいことを純粋に追い求めているだけなのに、周囲との間に違和感や摩擦を感じてしまい、ちょっと辛い思いをすることがあるのです。


そんな時に、「会社とか学校とかで、キツイ思いや辛いシンドイ思いをすることもあるかもしれないけれど、自分の好きなこと、楽しいことを続ける為に、こういうやり方もアリかもしれないよ」とアドバイスができるような……そういう社会とのすり合わせ。ゾンビがなかなか馴染むのが難しい会社や学校での生活と、自身の感性や情熱との落とし込みを試みる、そんな実験をできればと最近になって思うようになったのです。


「writing office Kanaco」という自分の屋号を運営するのも、そんな実験の一つです。


そんなこんなで、ここまで書いてきたようなことが重なり、今回の開業と相成りました。


社会制度を勉強しつつ、自分の好きなアニメ作品と嫁さんの名前を借りて仕事をし、それらを通して、この世の中を生きる上で、ちょっとでも生きやすくなる様にバランスを取ってみる、できるかどうかは分かりませんが、一先ず、今年一年頑張ってみたいと思います。


ここまでで書いてきた通り、自分は常識も社会性も欠如したダメダメな人間でゾンビですが、ゾンビはゾンビなりにできることをやってみます。


……まぁ、これで失敗したら失敗したで、「アイツは、簡単な帳簿計算すらできなかったダメ人間」とか「個人事業主としての当たり前の務めもできなかった本当にダメな人」みたいな肩書がついて、それはそれで美味しい気もしますし、とにかくまぁ、やってみらー!(必要以上に気合を入れ過ぎた為に、「やってみる!」というたった一言を全力で噛みながら)


というわけで、ゾンビとゾンビが作った「writing office Kanaco」を今後とも、よろしくお願いいたします。


んん〜……バグルアップ! デンジャー! デンジャー! (ジェノサイド!)デス・ザ・クライシス! デンジャラスゾンビ!!(後頭部に突き刺さっていた「デンジャラスゾンビガシャット」を引き抜いて、ゲーマドライバーに装填! 劇中の仮面ライダーレーザーと同じく、バグって瀕死の大ダメージを受けながら)