SUICIDAL TENDENCIES@下北沢GARDEN

 

 
今回は、先日観に行った音楽ライブの感想を。下北沢で観たSUICIDAL TENDENCIES、バンドも観客のテンションも最高でした!
 
 
4/6、下北沢のGARDENにSUICIDAL TENDENCIESを観に。幾度となく来日をしているUSハードコア、クロスオーヴァー・スラッシュシーンの大ベテランバンドですが、生で観るのはこれが初めて。
当日は仕事ということもあって、対バンのA.O.WやABNORMALSといった日本のパンクバンドの演奏には間に合わなかったものの、何とかメインのSUICIDALの出番前には下北沢に。
 

 
会場となるGARDENは、初めて行くライブハウスだったのだけど、会場に到着すると人、人、人。とにもかくにも人の波。人が入りすぎて、会場のキャパや構造すらも判然としなかったのだけれど、あんなにライブハウスにオーディエンスを集まっている光景を久々に観た。
また、皆、思い思いにスケーターファッションやパンクファッションに身を包み、"ビシッ"と決まっていてカッコいい。勿論、SUICIDALのTシャツやキャップ(当然、ツバは上に立てている!)を着用している人も大勢いて、まさに"JOIN THE ARMY"な雰囲気。あぁ〜皆、このバンドのことが大好きなんだなぁ〜なんてシミジミと思ってしまった。
 
EXCELによるThe Policeのカヴァー「孤独のメッセージ」やHELMET feat. House Of Painの"Just Another Victim"、GANG GREENの"Skate To Hell"といったUSハードコア、メタル系の…SUICIDAL好きな人だったら、この辺の曲はもう皆大好きだよね…といった感じの抜群のセレクションによるDJプレイで会場内が盛り上がる中、客電が落ちいよいよSUICIDALのメンバーが登場。
 
GARDENにドラマティックなギターメロが流れ出す…名盤"Lights...Camera...Revolution!"の冒頭に収録をされたナンバー"You Can't Bring Me Down"だ!
 


 
彼らには珍しい如何にも王道ハードロック的な仰々しいイントロから始まるこのナンバー。直後に、曲調は一転し、一気にスラッシーでスピーディーなリフへと雪崩れ込む。そこからショーは、怒涛の勢いで進行。スキンヘッドになり、体型もかなりふくよかになったVo.のマイク・ミュアーのビジュアルには、流石に年を取ったな…なんて思ってしまったけれど、あの独特の吐き捨てるようなヴォーカル・スタイルは健在だったし、ステージを縦横無尽に動きまわり、客席にマイクを突き出すハードコアなアクションの数々は相変わらずカッコ良かった。
 
黄金期のメンバーであるロッキー・ジョージもロバート・トゥルージロもいない現在のSTだけど、ギターの音もベースの音も想像以上に良かったし、バンドとしても凄くシッカリとしている印象を受けた。自分は風邪気味だったこともあり、後方で大人しく観ていたのだけれど、GARDENのフロア一杯に詰めかけた観客の異常なボルテージが、このバンドの突出したハードコア・サウンドと結成から30年以上を経た今も現在進行形で突き進む勢いを何よりも雄弁に物語っていたように思う。
 
"War Inside My Head""Cyco Vision""Possessed to Skate"といった名曲を惜しみなく、矢継ぎ早に繰り広げたライヴのエンディングでは、観客がステージに大量に雪崩れ込んで終了。やはり、USハードコアシーンにSUICIDAL TENDENCIESあり! という事実を改めて強く思い知った夜だった。