何故、そのBLOGサービスでBLOGを始めたの? と大好きだったBLOGの話

 


 
先日、雑誌を読んでいたら物凄く驚いた出会いがありましたので、今回のエントリではそのことを出発点にBLOGに関してアレやコレやと。非常に私的な話で恐縮ですが、最後までお付き合いをいただければ幸いです。
 
 

■「KAMINOGE」編集部にいらっしゃったのは…

東邦出版からリリースされているプロレス、格闘技雑誌KAMINOGEが凄く好きでして、毎号購入をして熟読しているんですが、新日本プロレス中邑真輔が表紙になっている前号を読んでいた時に「あ〜っ!」って思わず声を出してしまいました。
 
というのが、「KAMINOGE」の悩める編集者さんがプロレス団体、DDTの社長兼中心選手である高木三四郎に人生相談をやってもらう…という企画があったんですが、この編集者さんというのが、「はてなダイアリー」の人気BLOG「さよならテリー・ザ・キッドの管理人さんである松本さん(id:hurricanemixer)だったんですよ!
 
現在はプライベートモードになっている「さよならテリー・ザ・キッド」。かつて、公開をされていたエントリでDDTの社員さんになられたとは知っていたんですが、まさか、現在「KAMINOGE」編集部に編集者として務めてらっしゃるとは知りませんでした…これ、かつて「さよならテリー・ザ・キッド」の大ファンだった人間としてホントにビックリでしたよ!
 
で、その松本さんと高木社長の対談を読んでいたら、段々と…自分がWebとかを観始めた、あまつさえBLOGとか書き始めた頃の記憶とか思い出が一気に甦ってきてですね。凄く、懐かしい気持ちになりまして…。
 
 

■大好きなBLOG、ブロガーさんに憧れていました…

というのが、自分が「はてな」でBLOGを書き始めたのも「さよならテリー・ザ・キッド」があったからなんですよ。
 
あのBLOGが本当に大好きで、自分、プロレス大好きだし、キン肉マン大好きだし、あの「キン肉マン2世」のレビュー…作品にツッコミを入れつつも「キン肉マン」という漫画作品とゆでたまご先生へのリスペクトに溢れた感じとか、プロレス、格闘技関係のおもしろい選手を誰よりも早くピックアップをしてくるセンスとか…。元ひきこもりの女子プロレスラー、"無気力ファイター"の真琴選手とか、「さよならテリー・ザ・キッド」で初めて名前を知りましたからね。その後に、真琴選手もTAJIRIの団体に移籍してブレイクしたりとかもありましたし。あぁ、やっぱり松本さんのおもしろいモノ、素敵なモノを見つけて、それをプレゼンする能力って凄いな、と思っていました。ビッグ・ボンバーズまとめとかもメチャクチャおもしろかったなぁ…。
 
それだけ、「さよならテリー・ザ・キッド」が好きだったから(恐れ多くて、コメントとかは書き込んだことはなかったんですが…)、何となく「はてな」っておもしろい人が一杯いるイメージがあって、自分もBLOGを開設する時は、この「はてな」を選んだんですよね。拙BLOGのタイトルが「さよならストレンジャー・ザン・パラダイス」なのも、まぁ、ジム・ジャームッシュの「ストレンジャー・ザン・パラダイス」の大ファンで、くるりのアルバム「さよならストレンジャー」が好きだったというのもあるんですが、実は「さよならテリー・ザ・キッド」に憧れていた部分が凄くあって…で、そういうのも意識してこういうBLOG名になったんです。
 
 

■自分がBLOGを始める際に、「はてな」を選んだわけ

自分がBLOGを始めるにあたって「はてな」をチョイスした大きな理由が「さよならテリー・ザ・キッド」が大好きだったからで、もう一つの理由が、はてなキーワードの存在でした。まだ、Wikipediaなんて便利なものが無かった時代、はてなキーワードの存在っていうのは自分にとって画期的で、ちょっと調べ物をしたい時に重宝をしていた記憶があります。
 
あと、そのキーワードからリンクをして、それらについて言及をしているBLOGを観ることができるというのも凄くおもしろくて、プロレスとか格闘技のビッグマッチがあった翌日なんかに選手名なんかをはてなキーワードで検索して、色々な人のBLOGを観ては楽しんでいた気がします。
 
で、それと前後して自分は就職をするんですけど、そこでただただ"若いから"という理由だけで配属をされたのが何故かネット通販のセクションで…それこそ、PCやWebなんて全然知らないし、分からない自分が当時の上司に命じられたのが「BLOGを始めてPCやWebに慣れること」で、半ば強制的に始まったのがこのBLOG。それを始めるにあたって、真っ先に頭に浮かんだのがやっぱり「さよならテリー・ザ・キッド」で、もしかしたら自分もああいうおもしろいことができるのかもな〜とか勘違いをして…あと、はてなキーワードも自分の中では凄いサービスだと思っていて、どんどんキーワードがリンクしていくっていうのが何かWeb初心者の琴線に引っ掛かったんですよね。何か「コレ、如何にもHTMLって感じじゃん!」みたいな。
 
それで、はてなでBLOGを開設して…だから、所謂"はてな村"とかそういうのとは入り口が全然違うんですよね。自分の場合、はてなブックマークとかもサービスの概要は知っていてもピンとこなかった。何か、はてなの中で議論をしたいわけじゃなくて、それこそ「さよならテリー・ザ・キッド」みたいに楽しいもの、おもしろいものについて語りたい、記録しておきたい、それで他の誰かが楽しんでくれたりなんかしたら、こんなに嬉しいことはない! …っていう、そういうきっかけ、モチベーションで。
 
 

■「はてな」で色んなおもしろいBLOGに出会いました…!

はてなでBLOGを書き始めて結構長い年月が経っているんですが、その中でも色々とおもしろいBLOGとの出会いもあって…はてなで、「さよならテリー・ザ・キッド」と同じく位好きだったのが、id:moistlyさんの「いんなあとりっぷ日記」(途中、「ぼくの洗脳日記」に改題、現「インナートリップ日記」)。プロレスや格闘技と同じ位、音楽とアニメや漫画が大好きだったから、テクノ・ミュージックとオタク文化をミクスチャーして語る語り口がとにかく新鮮で刺激的でした。今は、ちょっぴり方向性が変わって、インダストリアル系の音源レビューサイトになっていますが、当時、テクノを全く知らなかった自分は「インナートリップ日記」で紹介をされていた音源に興味を持ち、アーマンド・ヴァン・ヘルデンやUnderground ResistanceのCDを買ったりもしました。
 
当時の「いんなあとりっぷ日記」の空気が好きで、今年から自分も大好きなアニメや漫画を音楽とミックスさせたサブBLOGとか始めたんですが…。流石に「いんなあとりっぷ日記」さんみたいには上手くいかないなぁ…。もっと更新頻度を上げなきゃ…。
 
■モテタイメタル
 
それから、好きだったのはid:karimikarimiさんの「karimikarimi」。こちらもそのヒストリーの最初期から読んでいて、アニメの演出術について熱っぽく解説をする語り口がとにかく新鮮でした。
あと、「karimikarimi」さんの何が好きだったかって、作品なりキャラクターなりに対して、キチンとご自身の言葉で語られていたこと。そこで例えば、ネットスラングとかAAを多用した書き方とかだったら、BLOGを始めたばかりの頃にそういうのを観ちゃうと「あ〜成る程、Webでテキスト書くってこんな感じなのか」って思い込んじゃってたかもしれないんで…。
 
そこで、ああいう文体でテキストで書かれているサイトに活動初期に巡り会えたのは運が良かったな、と。何か、昔、漫画の感想を書く時によく「karimikarimi」さんのエロ漫画の感想エントリを別ウィンドウで開いて、それを凄い参考にしていた記憶があるんですよね…。そういう意味ではBLOGを続けていくにあたって、強く影響を受けたBLOG。
 
ありがたいことに、「karimikarimi」さん経由でアニメや漫画を熱く語る素敵なサイトにも沢山出会えました(id:tatsu2さんの「subculic」とか)し…。で、そういう人達に刺激を受けて、自分もああいうのやりたい! と思って、自分のBLOGも方向性も決まってきた感じで。最初は、それこそ職場で何があったとか、今日は何を聴いたとか、そんな純粋な日記みたいなことやってたんですけどね。そういう他のブロガーさんとの出会いであるとか、憧れの中で拙BLOGも出来上がっていったという。今では、更新頻度が落ちちゃったりとか、無くなちゃったBLOGも多いですけどね。でも、何かアニメとか漫画とかの繋がりで、色々なBLOGを観ていくのは本当に楽しかったなぁ…。
 
 

■まとめ

今、こうやって振り返ってみると自分が「はてな」でBLOGを始めた理由って、先ず始めに「さよならテリー・ザ・キッド」というはてなダイアリーへの憧れがあって、で、サービスの内容にも惹かれて、そこが出発地点になっているのだと改めて思います。
極度のPC音痴だった為にテキストサイト全盛期も2ちゃんねるも一切知らなかった人間が、遅ればせながらBLOGを始めた理由っていうのはまさにそれ。
 
何か、色んなブロガーさんのこういう話、聞いてみたい気がします。何で、そのBLOGサービスを使っているの? BLOGを始めたきっかけは? 憧れていた、大好きだったBLOGは? …そんなことを久方ぶりに、かつて大好きだったブロガーさんのお姿を雑誌の中でお見かけし、ふと思い立った次第。
 
松本さん「KAMINOGE」編集部でも頑張って欲しいなぁ…。姉妹サイトの「少年ナイス」も観てましたよ。また、Web上でテキストを書かれたりとかはしないのだろうか…?