Killing Joke@Duo Music Exchange

渋谷に、Killing Jokeの単独公演を観にいってきた。
 
会場である、Duo Music Exchangeは初めて行った会場だったのだけれど、とても綺麗で居心地の良いライブハウスだった。
箱の大きさの割に、音のボリュームがやけに小さくて、ジョークの反復するインダストリアル・サウンドに若干の迫力不足を感じたのは事実だったけれど、それでも「Wardance」「The Wait」や「Tension」「The Fall Of Because」といった1st〜2ndの名曲を立て続けにやった今日のライブは見ごたえ充分だった!
 
Killing Joke / The Wait

 
機材のトラブルとかで30分ほど時間を押して始まった、今日のライブ。
メンバーがステージに出てきた瞬間、僕はもう何だか笑ってしまった。
当たり前だが、中心メンバーであるジャズ・コールマンを含め、メンバーは全員年をくっていた。
「ポジティヴ・パンク」「ゴス」といった80年代にKilling Jokeの音楽を形容していたキーワードとはかけ離れたメンバーのルックス。
ジャズ・コールマンだけが未だに顔面白塗り黒いアイメイク姿で、神経症的な断末魔ヴォーカルにシアトリカルなパフォーマンスを繰り返し、気を吐いていたけれど、やはり時間の流れの残酷さみたいなものを感じさせずにはいられなかった。
 
それでも、執拗に反復するリズムと、ソリッドなギター、そしてダークなヴォーカルというKilling Jokeのスタイルと独特のグルーヴは健在で、フロアに集まった彼らの音楽をリアル・タイムで聴き衝撃を受けていたであろう年期の入ったロックおじさんや、HATEBREEDのTシャツを着たハードコア・キッズ、全身レザーのパンクス、ゴスメイクがバッチリきまった黒づくめの女性、週刊少年チャンピオンとサンデー、週刊プロレスの入ったコンビニの袋を足元に置いてヘラヘラ笑っている馬鹿(僕)*1などの多種多様な客層の観客を踊り狂わせていた。
 
凄いな〜。この人たちは、この音を(途中で活動停止期間もあるけど)四半世紀以上も続けているのだ。
 
そう思ったら、その継続的な活動こそ何より一番ロックな姿勢なんじゃないか、という気すらしてきて、何だか胸が熱くなった。
何でも一つのことを続けて、尖鋭化していく、極めていくって凄いことだ。本当に凄いことだ!
 

*1:ライブが始まる直前まで、フロアに座り込んで「侵略!イカ娘」「範馬刃牙」「トラウマイスタ」「お茶にごす。」「金剛番長」等の漫画を熟読。どうよ、このロック感ゼロの行動!