長島☆自演乙☆雄一郎だけじゃない! まだまだいるぞ、オタク系格闘家

 

 
長島☆自演乙☆が新王者に 初音ミクコスで圧勝TKO!スポナビ
 
なんだかネット界隈で、長島☆自演乙☆雄一郎選手がブレイクしているようで。
 
MARSでブラスターバウトルール*1という、今考えたら気が違ったようなルールの下で激闘をされていた頃から追いかけていた人間としては、注目のされ方はどうあれ本当に嬉しい限りです。
 
その特異なキャラクターから、アニメやネット好きな人にも気に入ってもらえるんじゃないかな? 格闘技を好きになる興味のきっかけになれば嬉しいな、なんて考えから、当Blogでも密かに応援をしていたんですけど、
 
「らき☆すた」や「ハルヒ」のコスプレで入場する格闘家、長島☆自演乙☆雄一郎とは?
 
「ひぐらしのなく頃に」のコスプレ姿で闘うキック・ボクサー
 
NJKFでランカーを立て続けて撃破し、遂にはベルトも奪取!
 
ネットに疎いせいで、どういう経緯でこのタイミングの人気爆発になったのかは分からないんでけど、昨日ちょっと、はてなカウンターをチェックしてみたら、この記事にリンクを張られていたようで、当Blogにも来訪者さんがいらっしゃいました。
 
う〜ん、ファンとしてコレは結構嬉しいぞ!
 
はてなで、長島選手のキーワードを登録したのも自分だったりするんですが、格闘技Blog「見えない道場本舗」id:gryphonさんが、そのキーワードを編集してくれていたのも嬉しかったなぁ。わぁ、Blog見てますよ!
 
今回の件に限らず、「ふぇいばりっとでいず」さんとか、うちみたいな弱小Blogでも記事を取り上げてくださる方がいてくれるので、こういうのはホントBlogを続けるモチベーションになりますですよ。感謝!
 
いや〜、個人的に「おもしろい!」と思っていた人が、メジャーになっていくのを見るのって、ホント気持ちがいいですね。
このキャラクターを許容できるNJKFの懐の深さは、やっぱり凄いよ! でも、桜井洋平選手は、こないだ山本選手に負けちゃったんだよなぁ…(遠い目)。
 
今回の長島選手のブレイクで、ちょっとでも格闘技に興味を持った方、長島選手の次戦は12月22日に新宿FACEで行われるDEEPという格闘技イベントになります(ただし、現時点では「出場予定選手」ですが)。
DEEPは、本当におもしろい格闘技イベントなので、よろしければ是非足をお運びください(俺は何者なんだ?)! 
 
長島選手、ここでも勝てば、次はK-1でしょうか?
 
そしたら一気に全国区の人気者になっちゃうかもね。う〜ん、何だか僕までゾクゾクしてきました!
 
 

■オタク系格闘家を考える。

今回の長島選手のブレイクの仕方が、「オタク」というキャラクターを活かしたパフォーマンスが、格闘技に興味がなかったネット好き、アニメオタクの心をガッチリ掴む、という、格闘技好きで、アニメ好きの自分としては何とも「シメシメ」という感じだったので、これに味を占めて、「長島選手の次は、この人がくるんじゃないかな?」というオタク系格闘家を紹介してみようと思います。
 
まず初めに言っておきたいのが、プロレスや格闘技も確かにマニアックな世界で、アニメや漫画との親和性は相当高いということ。
 
三沢光晴選手や橋本真也選手、佐々木健介選手や最近だと棚橋弘至選手など、プロレスファンに仮面ライダーの熱狂的ファンが大勢いるのは有名な話ですし、NOAHの鈴木鼓太郎選手は自身の技に「アクシズ」や「コロニー落し」など、ガンダムのキーワードを付ける程のガンダムファン。
永井豪原作のアニメのキャラクターを自身のギミックとしている獣神サンダー・ライガー選手は、プライベートでワンフェスに出展する程の怪獣好き・フィギュア好きですし、ファミ通アスキーでも度々名前を目にするインディープロレス髄一のエンターテイナー、菊タロー選手は、テレビゲーム、パソコンマニア(もしろん、アニメや声優にも詳しい)。
 
これは恐らく、プロレスラーや格闘家にとって、幼少時代に見たアニメや漫画のヒーローの強さが、そのまま人格形成に繋がっているからだと思うんですね。
 
虚構との親和性が強くて、その世界への強い憧れがそのままフィジカルな強さや、生き方に繋がっている印象を受けます。
 
これが、長島選手のような若い選手になると、もうちょっと事情が違ってくるんです。
 
ネットへの親和性が強くて、萌えアニメなんかに対しても非常に好意的です。
 
オタク文化における「燃え」から「萌え」への移行って、格闘家の間でも確実に起こっているんですよ。
 
 

■萌え系格闘家の元祖? レッドスレイヤー・ガイ選手


僕が知る限り、そんな萌え系ファイターの元祖と言えるのが修斗で活躍をしたレッドスレイヤー・ガイ選手。
元々は、「冴夢来プロジェクト」というインディープロレス団体(ミノワマンこと、美濃輪育久選手も参戦経験アリ)の出身ですが、その後総合格闘家へと転身したという経歴を持ちます。
詳しくは是非、こちらのサイトでご確認いただきたいのですが、コスプレでの入場、そして美少女アニメスレイヤーズ」の大ファンで、そこからリングネームをとったという奇抜なセンスは、まさに10年早かった長島☆自演乙☆雄一郎選手と言えるのではないでしょうか?
 
現在は一線を退いているガイ選手ですが、2006年と2007年にはパンクラスの大阪大会で試合を行っています。
ちなみに、その際の入場曲はSound Horizonでした。ホンモノだ!
 
 

■変態メイド・ファイター 佐藤光留選手


パンクラスというストイックなイメージを持つ格闘技団体の中で、2000年代に一人異様なインパクトを放ち続けたのが、この佐藤光留選手。
 
総合の選手ですが、元々プロレスラー志向が非常に強く、また、釣り、バイク、パチスロ、アイドルといった趣味に対して相当にマニアックな知識と熱意を持った人物で、総合の試合で絶対視される「強さ」とは別の次元での人気と魅力を持った選手です。
 
「神聖!モテモテ王国」などのギャグ漫画から強い影響を受けたと思われる奇抜な文章センスで異色を放っていた佐藤選手ですが、2006年頃から秋葉原のドンキで購入したというメイド服を着用するようになり、その姿のまま秋葉原の路上でスパーリングを行うなど、
 

 
変態度がより一層増していきます。
正直、アニメオタクというよりは、マニアックな性格故のアキバ文化への接近としてメイド服を纏っているように見える佐藤選手ですが、その独特な感性で書かれる文章は、SPA! などの一般紙でも評価され、いまや複数の雑誌での連載を持つコラムニストとしての顔も持っています。
 
現在は総合からは身を置き、先輩である鈴木みのる選手同様、DDTなどのプロレスのリングを主戦場にしている佐藤選手。ちなみに、地元の岡山でプロレス少年をしていた頃、冴夢来プロジェクトでプロレスラー時代のレッドスレイヤー・ガイ選手を目撃しているそうです。濃い!
 
 

■デス・ノートと平野綾好きなニヒリスト DJ.taiki選手


DJ.taiki選手は、D.O.Gパンクラスといった格闘技イベントや団体で活躍をし、現在はDEEPを主戦場にしている総合格闘家です。
特にパンクラス時代の活躍は目覚しいものがあり、パンクラスフェザー級チャンピオン(現在は、階級転向のため返上)前田吉朗選手との激闘は、パンクラスの軽量級を大いに盛り上げました。
 
そんなDJ.選手、D.O.Gではアニメ「機動戦士ガンダム」の連邦軍の制服に、「殴ったな!親父にもぶたれたこと無いのに!」と刺繍の入ったトランクスを着用し入場するなど、マニアックな性格の片鱗を覗かせます。
 
パンクラス時代は、「デス・ノート」にハマっていたようで、コスプレ姿で手製のデス・ノートに対戦相手である前田吉朗選手の名前を書き込んで挑発し、トランクスには死神・リュークの顔をプリントするなど、個性的なパフォーマンスでファンを楽しませます。
 

 
DJ.選手のBlogを拝見してみると、アニメもお好きなようで、特に「涼宮ハルヒの憂鬱」や「らき☆すた」といった京都アニメショーン製作の作品が好きで、サインを所有していたり、ライブに行ったりと、声優、平野綾さんの大ファンでもあるようです。
 
本人曰く「アニメオタクではない」そうですが、コスプレダンスパーティーに参加してみたりと、なんだかんだで凄く楽しそう。
 
毒舌&シニカルな発言の多いDJ.選手ですが、僕は大好きなんですよ。
 
ちなみに、DJ.選手の総合の実力は確かで、前述の前田選手を始め、数多くの大物食いをやってのけています。
個人的に、今後のフェザー級で最も活躍を期待できる選手だと思っています。
 
 

■格闘家も色々で…。

どうでしょうか?
長島選手の他にも、個性豊かなキャラクターが揃っていて、何だか格闘技の世界っておもしろそうでしょ?
 
今回できれば、「蒼い瞳のケンシロウジョシュ・バーネット選手みたいなメジャーどころから、パンクラス上海アリス幻楽団を入場曲に使っていた中村健太選手のような期待の新星(?)まで、紹介をしたかったんですが、あんまり長いとアレなんで、この辺りで。
 
しかし、こうして見てみるとオタク系の格闘家って、「萌え」系のオタク文化に対して、抵抗がない人が多いんですよね。
DJ.taiki選手のBlogによると、(ネタかもしれないけど)現DEEPチャンピオンの中西祐一選手もアニメ好きで、「電脳コイル」を絶賛していたらしいし…。
 
なんにせよ、今回の長島選手のように、「オタク」が入り口でもいいんで格闘技に少しでも興味を持ってくれる人が増えれば嬉しいですね。
 
 
 

*1:簡単に言うと立ち関節ありで、オープンフィンガーグローブを付けて殴りあうキック・ボクシング。長島選手は、このルールで行われたトーナメントのAブロック優勝者なのですが、続けて行われるハズだったBブロックが主催者の都合で中止になり、そのまま宙ブラリンになってしまった過去があるのです。