GORILLA BISCUITS@新宿ANTIKNOCK!

 

 
ゴリラ、否、さる12月5日にNY HARDCOREの伝説的バンド、GORILLA BISCUITSのライブを観に行って来ました!
 
実は、今東京を離れて、実家の方に長期間の滞在中なのですが、「アパートの手入れをして、大家さんに挨拶をしてくる」という大義名分のもと、ゴリビス観るためだけに上京をしましたよ〜。
 
うわ〜、19歳の時に上京して以来のおのぼりさん気分!
 
で、久々に東京のアパートに戻ったんですけど、出て行くときは綺麗にして出ていったつもりだったのに、どこからかコバエが入って来ていたらしく、室内で大量繁殖も食料がないためにそのまま餓死 → 部屋中にコバエの死骸が散乱という、クローネンバーグ的な惨状になっていて、住人ながらドン引きしました。「ザ・フライ2 二世誕生」どころか、五世代くらいに渡って繁殖してたな、アレは。
 
で、そんな不潔な部屋を掃除したり、市役所に行って諸々の手続きをしたり、2年ぶりくらいに母校に行って、ようやく卒業証書をもらったり(当時、卒業式をサボってそのままにしていた)、こんな時に限って奇跡的に都内のゲリラ豪雨に遭遇したり、アイドル雑誌のグラビア眺めたり、留守中に撮り溜めしてた「ヒャッコ!」を一気見したりで、何やかんやドタバタしてたら、アッという間にライブ当日に!
 
これまた久々に中央線に乗って新宿に向かい、会場である新宿ANTIKNOCKの扉を開けると、既にCOKEHEAD HIPSTERSのライブが始まっていました!
 
一応、年齢的にはAIR JAM世代にも関わらず、ハイスタすらロクに聴いていなかった自分にとっては、正直馴染みの薄いバンドだったので、「メロコアのバンドなのかな?」くらいにしか思ってなかったのですが、ライブで見てみると結構カッコ良かったですね。音的には、メロコアっていうか、ミクスチャー・パンクみたいな感じだったんですけど、カヴァーでやった曲が、Murphy's Law、Bugglesの「Video Killed The Radio Star」、レゲエ・ナンバーの「Concrete jungle」だったのがズルい選曲だなと思いました(笑)。そりゃ、盛り上がるって!
 
で、COKEHEADのステージが終わると、次はお待ちかねのゴリビスの登場。
 
機材チェンジの間に、なるべく良い場所で見ようと前に進んでいったんですけど、人の数が半端じゃない!
 
人にもみくちゃにされながら、なんとか自分の立ち居地を確保しようとしたんですが、ステージは人でギュウギュウのため、かなりの過密状態。周囲の人がちょっと動いただけで、身体が持ってかれそうになりながらも、ここは一応パンクスとしての根性の見せ所だとひたすら我慢!
 
そりゃ、アニメや漫画や映画が好きなもやしっ子(割と身長はあるくせに、身体はガリガリだったため、中学時代のアダ名は「キャシャンゲリオン」)であるが、こっちにだって、US HARDCOREやUK NEW WAVEを聴いて人格形成されたという自負とプライドがあります。
特に、ゴリビスやMinor Threatの潔い禁欲主義的な考えは、「パンク」というイデオロギーに対して、古い価値観と偏見を持っていた自分に如何に衝撃を与え、人生観に影響を与えたことか……。
 
例え、萌え漫画を読んでいようと、心はパンク! この程度の人波が、どうしたというのか! ふざけんじゃねぇよ! マイ・ウォオオオオッ!(By Black Flag
 
みたいな無駄に熱い思いを胸に秘め、ガンガンぶつかってくる人の衝撃に耐えていたのですが……。そうこうしている間にも、どんどん増えていく人!人!人! ますます、過密度を増すフロア!
 
ライブハウスのスタッフ「すいませ〜ん。まだ、人がいるんで、もっと前に詰めてくださ〜い!」
 
……。
 
 
 
 

うん、もう無理!
 
 
結局、一番後ろに避難して、最後尾でライブを観ることにしました。俺って……。
 
そんな根性なし過ぎる自分に残念な気持ちになっていたら、会場暗転。
 
と、名盤「Start Today」のオープニングと同じく、高らかにファンファーレの音が鳴り響きます!
 
う、うぉおおおお〜〜〜!
 
一気にテンションと興奮度が針を振り切り、「ふたりはプリキュア」ならずとも、期待値がMax Heartになる中、ステージにメンバーが登場!
 
いや、CIVものっそいカッコ良かったです!
 
つうか、若い! まぁ、80年代終盤に出てきたバンドだし、デビュー当時は、まだ10代とかだったから当たり前か。
 
本当は、CIVよりもギターのWalter好き(QUICKSANDの音源はCDで揃えてるし、Rival Schoolsも押さえてる)の自分なんですが、いざゴリビスのライブを観てみたら、CIVのアクションから片時も目を離せなかったですね。もちろん、Walterもメチャカッコ良かったですよ。
 
NYのHARDCOREバンドなんで、もちろん音や容姿にイカツい要素もあるにはあるんだけど、やっぱりメロディーが立っているいうのが、自分がゴリビスを好きな理由として凄くあって、それをライブでも再認識。
 
POPっていうのともちょっと違うんですよね。う〜ん、何ていえばいいんだろう? やっぱり、「ゴリビスのパンク」としか形容の仕様がない、独特のハードコア。NY HARDCOREサウンドにハーモニカを持ち出すなんて、ゴリビスにしか出来ないって!
 
最後尾で観てたんで、Walter以下、バンドメンバーは顔しか観えなかったっていうのがちょっと残念だったんですが、CIVのサービス精神旺盛な暴れっぷりのおかげで大満足でした。
 
オリジナルのEPとアルバムの曲をほとんど演ってくれた上に、アンコール後のライブの〆は、もちろん「Start Today」!
 


 
♪Let's Start Today〜の大合唱で幕を閉じるという、かなりハッピーな空間と余韻を残してゴリビスの再結成ライブ@JAPANは終了しました。
 
いや〜、生きててよかった!
 
客出しの時のBGMがBUZZCOKSだったのも、「分かってるな〜」って感じで最高に嬉しかったですね。
 
できれば、ゴリビスまた観たいなぁ〜。