ハンドルネームっていいもんだなっていう話

 
ハンドルネームっていいですよね。
 
私は、「はてな」でBlogを書き始めてそれなりの期間が経つのですが、一ヶ月程前にハンドルネームってヤツを初めて意識的に付けたんです。
勿論、それまでもはてなのサービスを利用するためのID(=「はてなID」)っていうのは存在していたのですが、他のWebサービスを利用しているわけでもなければ、Webの世界のことを余り良く知っているわけでもなかったので、ネット上で名乗る特定の名前を意識したことがなかったんですよね。
 
それが、よく見て回るお気に入りのサイトさんができたりとか、うちのエントリを他のBlogやHPで取り上げていただく機会なんかもあって(ネットの世界でもヒキコモリ気味な人間なもので、なかなかお礼や挨拶ができてはおりませんが、いつも当Blogを見ていただいているニュースサイト様や、コメントやトラックバックをいただいた皆様。本当にありがとうございます! 更新の励みになっております!)、やっぱりハンドルネームが必要なんじゃないかな、なんて意識が変わってきたんです。
 
で、ここからはあんまりネットに詳しくない、Blog書いてる期間はそれなりにあれど気持ちは未だに若葉マークの人間が書いてることなんで、「今更、何を言ってるんだ!?」あるいは「何を、頓珍漢なことを書いてるんだ!?」みたいな戯言だと思うんですけど、ちょっと自分なりの考えっていうモノを書き記させてください。
 
特定のハンドルネームを名乗るっていうのは、「Webの世界で自分が自分であるための最低限の個性を得る手段」であると思うんです。自身の書き込みや発言に対する責任を負う意味なんかも含めて。
 
で、そこでおもしろいのがその特定の名前っていうのを、自分で自由に考えられるっていう部分だと思うんですね。
 
タレントさんの芸名でも、漫画家さんのペンネームでも、ミュージシャンがステージで名乗る異名でもいいんですけど、そもそも本名以外の名前を名乗ることができる人っていうのは、特別な能力だったりステータスだったりを持っている、特別な存在の人に限られると思うんです。
 
それに比べると私みたいな一般人っていうのは、大抵の場合は「何者でもない」わけで(ラジオネームであるとか雑誌の読者投稿欄のペンネームとか、比較的敷居が低い「異名」もありますが…)、世の中の大多数の人は余り冴えてるとは言い難い、極々平凡な名前でもって一生を過ごしていくことになります。…勿論、親にもらった大事な、ありがたい名前であることに間違いはないんですけどね。
 
でも、ハンドルネームは違います。
パソコンをWebに繋いで、BlogなりSNSなりBBSなりで書き込みをする、その瞬間に自分が考えた名前を自由に名乗ることができます。
 
勿論、ハンドルネームを名乗ったからってそれで自分に特別な能力やステータスが付与されるわけではありません。
自分だって、ハンドルネームを名乗ってBlogの更新は続けていますけど、それだって「自分の『好きなもの』に対して『好き!』って言いたい!」っていう気持ちで続けてるだけ。完全に趣味の領域の話で、自分自身に何か特別な能力とかがあるわけでもなければ、自分以外の「何か」になれるわけでもないのです。
 
でも、私みたいな極々平凡な人間でも、日々の生活の中で本名以外の、ちょっとだけ自分にとって「特別な名前」を名乗る瞬間があっても良いと思うのです。
「ハンドルネーム」という匿名を使って人を傷付けたりだとか嫌な側面もあるわけですが、誰でも気軽に自分の異名を考えることができて、Webの世界を能動的に動くことによって、それを周囲に知ってもらうことができる。
これって、やっぱり凄く楽しいことだと思うんです。
 
例えば、ハンドルネームを見ることで、相手の趣味や好きなものが分かることがあります。
また、好きなブロガーさんのコメント欄にコメントを残したり、SNSなんかでのやり取りを通して、相手に自分のハンドルネームを呼んでもらったり、知ってもらえることもあります。
私も、特定のハンドルネームを名乗るようになってからは、いつも拝見をさせていただいているBlogのコメントに書き込みをした際に、自分の新しいハンドルネームが表示されるのを見てはニヤニヤしたりしています。
「ハンドルネーム」はWebで活動を行っていく上で、個人が勝手に名乗る後付のアイデンティティーなわけですが、それでもやっぱり何だか嬉しいんですよね。自分が考えた、自分の意識で生まれた名前っていうのがLogとして残るっていう現象が。
 
今更ながらそんなことを考えて、新鮮な気持ちになったりしています。
で、それでまたBlogを書くのがちょっと楽しくなったりして(笑)。
 
そんな私のハンドルネームは「STRANGER」といいます。よろしければお見知りおきを(笑)。