格闘ゲームの音楽について思うことアレコレ - 「GUILTY GEAR × BLAZBLUE ミュージックライブ 2011」を観て

 

 
いや〜行ってきましたよ。川崎クラブチッタで開催されたGUILTY GEAR × BLAZBLUE ミュージックライブ 2011」
 
自分は、BLAZBLUEの大ファンなんですが、この日は大好きなゲームの音楽を大音量で聞けて、最高の一夜を過ごすことができました〜♪
 
というわけで、今回はライブに関する感想文と、それを観て格闘ゲーム」の音楽に関して思ったことをアレやコレやと書いてみたいと思います!
 
 

■「GUILTY GEAR × BLAZBLUE ミュージックライブ 2011」


 
アークシステムワークスの二大看板とも言える格闘ゲームGUILTY GEARBLAZBLUE
その超絶技巧によるテクニカルでハイクオリティなサウンドを、生バンドで演奏したこの日のライブ。いや〜もう、最高でしたね! メチャクチャ楽しかったです!
 
ステージは、前半戦と後半戦。そして、間に「BLAZBLUE」に出演をされた声優さんと「GUILTY GEAR」「BLAZBLUEサウンドのクリエイターでありブレーンでもある石渡大輔さん、プロデューサーの森利道さんのトークショーを挟んだ三部構成。
もう、何と言うか川崎クラブチッタという大きな会場に、カッコいいバンドサウンドが映える映える!
ステージの後方にはスクリーンもあって、ゲームの画面やアニメーション、そして曲のクレジットを流してくれるのも嬉しかった。こういいう演出や気遣いって、ファンとして本当に嬉しいもんですよね。
 
バンドは、ドラム、ベース、シンセサイザー、ヴァイオリン、そしてギターが三本! と、かなりの大編成。それぞれ、演奏スキルが尋常じゃないメンバーが繰り広げるハイスピードなナンバーに嫌が応にもテンションとヴォルテージが上がりまくりましたとも!
アンコールには、コーラスの女性まで登場し、Λ-11ν-13のテーマ「Awakening The Chaos」を披露してくれたのも嬉しかったですね。あの荘厳なナンバーをバンドで、しかも生コーラスで完全再現してくれるなんて思ってもいなかったもんで…。
 
また、インストナンバーだけでなく、ノエル=ヴァーミリオン役(Λ-11、μ-12、ν-13役も!)の近藤佳奈子さんとシシガミ=バング役の小山力也さんがステージに登場し、それぞれが演じるキャラクターのキャラソンを聴けたのも抜群に楽しかった&嬉しかったです!
特に、小山さんは、いつものあの面白トークで観客をドッカンドッカン笑わせるし、バングのイメージソング「お前の鉄槌に釘を打て!」のカヴァー(オリジナルのシンガーは影山ヒロノブさん!)まで披露してくれて、これまた最高に盛り上がっていました。
 
でも、個人的に何よりうれしかったのは、自分が大・大・大好きなキャラクターで、持ちキャラにしているツバキ=ヤヨイのテーマ「Condemnation Wings」を聴けたことかな〜と。
 
そうそう、この曲のイントロが流れた時に、自分の後方にいた女性が小っちゃい声で「きたきたっ!」って言ったんですよ。
多分、その人もツバキちゃんを持ちキャラにしているか、ツバキちゃん大好きな人なんでしょうね。ファン同士のこういう好きなキャラが被った瞬間の精神的な繋がりって、本当に楽しいですよね!
 
 

格闘ゲームの音楽についてのアレコレ


 
とにかく、この日のライブは最高過ぎて、普通に感想を書くと「楽しかった!」「嬉しかった!」だけしか出てこないし、それだけでエントリが埋め尽くされちゃうので、ここらでちょっと格ゲーの音楽についてもアレやコレやと。
 
今回の「GUILTY GEAR」と「BLAZBLUE」の音楽ライブを観て強く思ったのが、格闘ゲームの音楽ってキャラクターと非常に強く結びついているなぁ〜ということ。
格闘ゲームの音楽って、RPGのマップ音楽なんかと違って、各キャラクター(ステージ)毎にテーマ曲、イメージ曲的に音楽が付いている。これって、やっぱりゲーム・ミュージックの中でも独特なニュアンスがありますよね。アクションゲームやシューティングゲームのステージミュージックとも、やっぱりちょっと意味合いが異なる、戦う「キャラクター」と密接にリンクされ、イメージ付けされる音楽。それが、格ゲーのゲームミュージックだと思うんです。
 
ですから、そのサウンドのビートやメロディ、BPMなんかも、キャラクターのイメージに沿ったものとなります。「BLAZBLUE」でも、ツバキちゃんならばシンフォニックなメタルサウンド、シシガミ=バングならヒロイックで熱い曲調、カンフーと棒術を武器に戦うライチ=フェイ=リンならばアジアンテイストなエキゾチックなナンバー…といった具合に。
そのおかげで、ライブでも曲を聴けば一発で、そのキャラクターが脳裏に浮かんでくるんですよね。キャラクターと音楽が強く結び付けられていて、その音楽を聴くだけで、必殺技や勝ち台詞や戦う背景なんかの設定、そういうキャラクターを形作る全ての要素を瞬間的にイメージすることができる。
 
そういえば、「BLAZBLUE」では、各キャラクターのステージBGMに歌詞を付けて、キャラクターソングとしてリリースしていたりするんですが、こういう辺りにも格闘ゲームの「音楽」と「キャラクター」の幸福な関係が見えますよね。
遡れば、「キング・オブ・ファイターズ」の麻宮アテナ「サイコ・ソルジャー」とか結構昔から色々ありましたが、キャラクターソングが別個でリリースされるんじゃなくて、各ステージのBGMにリリックが乗っかることでキャラクターソングになるっていう文化の楽しさも格ゲー特有の醍醐味なんじゃないかな〜なんて。
 
<麻宮アテナ / サイコ・ソルジャー>

 
ライブでのトークコーナーで石渡大輔さんが、「主人公キャラ(「GG」ならソル、「ブレブル」ならラグナ)の音楽は、成るべくシンプルに味付けをする。その主人公のキャラクターやストーリーを基本軸にして、他のキャラクターの音楽をクリエイトしていくからだ」といった趣旨の発言をされていて、この辺りも成る程なと思わされるところ。
 
単純にBGMとしては勿論のこと、キャラクターの魅力も堪能できるんですよね。格ゲーの音楽って。
 
 

■まとめ

そんな感じで、「GUILTY GEAR × BLAZBLUE ミュージックライブ 2011」と最高のライブを観終わっての感想と思ったことなんかをアレやコレや。
いや〜しかし、本当に楽しかったです!
 
…何だか、冒頭から「楽しかった!」しか書いてない気がしますが、でもでも、本当の本当に楽しかったんだよぉ!
やっぱり、自分は「BLAZBLUE」(と、勿論ツバキちゃん!)が大好きだなぁ〜と再確認。まだまだ聴きたい曲も沢山あったので、アークシステムワークスさんには、こういったライブをまた開いて欲しいですね。
 
 
 
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