アニメを観て音楽ライブに行ってみよう! - アニメファン的音楽ライフのススメ

 

 
新宿LOFTで行われたCOALTAR OF THE DEEPERSの復活ライブ「まさかの復活!!COALTAR OF THE DEEPERSを観てきました。
 
COALTAR OF THE DEEPERSっていったらアレです。大槻ケンヂ率いるパンクチーム「特撮」やテレビアニメさよなら絶望先生」「はなまる幼稚園での音楽プロデュース、最近では人気アイドルグループももいろクローバーの楽曲での作曲活動…と、ロック、ポップ、歌謡曲やアニメソングといったあらゆる音楽ジャンルの壁をぶち壊しながら数々の名曲を世に送り出してきたNARASAKIさんの原点であるロックバンド!
 
そんなディーパーズによる数年ぶりのライブが、本当に本当に! 素晴らしかったので、その感想なんかを書きつつ、アニメ音楽についても色々と感じたことをアレやコレやと書いてみたいと思います!
 
 

■まさかの復活!!COALTAR OF THE DEEPERS


 
いや〜…本当に素晴らしいライブでした!
 
今回の復活ライブは2daysで、自分が観に行ったのは初日で正に「復活」の日。
二部構成になっていたこの日のライブは、一部に現行メンバーで中期〜後期の曲を演奏し、二部で初期メンバーを従え、ディーパーズがインディーシーンで胎動し始めた直後のオルタナティヴ・パンクなサウンドをブチかます! といった内容でした。
二日目は中期メンバーの編成だったそうで、この二日間っていうのは、差し詰め楽曲、メンバー共にディーパーズのヒストリーを振り返るといった趣向だったんでしょうね。今年は、ディーパーズ結20周年(それを記念して、4月には代官山UNITで現行メンバーによるワンマンライブも行うそうです!)とのことで、その歴史と変遷を垣間見る粋な構成に思わずシミジミ。
 
COALTAR OF THE DEEPERS、自分の青春のバンドでしたから…。
 
とはいえ、ディーパーズが沈黙した後も、NARASAKIさんは様々なフィールドで音楽をクリエイトし続けてきたわけですし、今、ディーパーズが復活したからといって変に感動的な気分になるのにちょっと抵抗があったんですよ。それが興奮であれ感傷であれ、何か現在進行形のNARASAKIさんの音楽にちょっと悪い気がして…。
そんな感じで、ディーパーズが再び生で観ることができる喜びに震えながらも、タイトルにもなっている「まさかの復活!!」というフレーズに若干、自意識過剰になりながらも観たこの日のライブだったんですが…。
 
いや、もう既にこの時点で二回も「素晴らしい」って書いちゃってるように、本当に素晴らしかった! もう、ステージに「COALTAR OF THE DEEPERSNARASAKI」が出てきた時点で思わず涙腺が…。絶対に泣かない! 絶対に泣いてなんかやらないぞ! と意固地になってたんですが、一部のラストで「C/O/T/D」のイントロが流れた瞬間に我慢できずにやっぱり泣いちゃいました…。その後に続いた、二部でのアグレッションに満ち満ちたバンド演奏も良かったです!
 


 
昔、聴いていた時はそのサウンドとビジュアルから、勝手に「神経症的な天才」みたいなイメージを持っていたNARASAKIさんも、「はなまる幼稚園」や「ももクロ」でのポップ・フィーリング溢れる楽曲を通過した後に再び対峙したせいか、物凄く陽性なエネルギーを感じたし、その中でCOALTAR OF THE DEEPERSというバンドが内包しているポップな感覚を再発見したのも、この日のライブの大きな収穫でしたね。
 
何か、もう変な意地とか余計な理屈は抜きにして…また、COALTAR OF THE DEEPERSを観ることができて、本当に本当に嬉しかったです!
 
 

■アニメを聴いてライブに行こう!


 
で、ここからはディーパーズのライブを観て感じた諸々のエモーションについても、ちょっと書き残してみたいと思います。
 
ライブ終了後にBLOGやtwitterで、この日のディーパーズのライブ感想を色々と拝見させていただいていたんですが、その中でおもしろかったのが、「はなまる幼稚園」の監督である水島精二さんの目撃談。NARASAKIさんは、「はなまる幼稚園」でOP、ED、BGM…と音楽面でこのアニメをガッチリと支えていたので、水島監督のゲスト来場も納得なんですが、90年代のジャパニーズ・オルタナ、インディーシーンで活躍したバンドのライブにアニメ監督がいらっしゃるというのは、凄く「今」のアニメの光景だよなぁ〜と。
 
COALTAR OF THE DEEPERSのアルバムを毎日聴き、水島監督が手掛けられたテレビアニメ地球防衛企業ダイ・ガードを夢中で観ていた(未だに、大好き!)、「あの頃」は自分の好きなバンドとアニメに接点ができるなんて思ってもみなかったんですが…いや〜好きなもんって不思議とリンクしていくものですよね、何故か。
 
そう、拙BLOGでもアニメと音楽のリンクについて、いつも好き勝手にアレコレ書かせていただいているんですが、様々なミュージシャン、多種多様なバンドが、ジャンルレスに「音楽」を作り続けている今のアニメって本当におもしろいと思うんです。
で、そんな中で自分の好きなアニメの音楽を作っているミュージシャンに興味を持ち、ライブを観に行く、コレって凄くエキサイティングで楽しいことなんじゃないかと思うんですよ。
 
ディーパーズのライブにも、当時の活動を知らなくとも、「さよなら絶望先生」や「はなまる幼稚園」でNARASAKIさんのことを知ったアニメファンの子も来ていたかもしれない。そういうの考えると、自分は自分の好きなものが繋がったようで、胸がちょっとだけワクワクしてくるんです。
 
今は、本当に色々なジャンルのミュージシャンがアニメ音楽に参加をしていますから、そこで新しい出会いもあるし、ライブに行くことで「対バン」という形で自分の知らなかった音楽との新しい出会いもあると思います。
 
自分は、とにかくもう「HEROMAN」というアニメが大好きで大好きでしょうがない人間なんですが、あのアニメがきっかけになって、OPを歌っていたTETSUYAを好きになったし、劇中の音楽を手掛けたMETALCHICKSのライブも観に行きました。
 
自分は嗜好する音楽がパンクとニューウェーヴに偏っているので、L'Arc-en-Cielを全然聴いたことがなかったんですよ。それでも「HEROMAN」のOPだった「Roulette」が大好きになって、TETSUYAのCDも買った。もしかしたら、「HEROMAN」がなかったら、自分はTETSUYAに余り興味を持たないまま、曲を聴かないままでずっとこの先の人生を過ごしていたかもしれない。
METALCHICKSの時はライブ観に行ったら、海外のドゥーム・メタルバンドの来日のサポートで、グラインド・コアとかハードコア・パンクの人たちと一緒に、METALCHICKSがライブをやっていて、そこでまた新しい音楽との出会いがあったりして、刺激とエネルギーをもらったんですよ。
 
そういうのがあったもんで、アニメを観る、音楽を好きになる、で、ライブを観に行く。これも、アニメの楽しみ方の一つだと思うんです。
 
音楽への興味の入り口は、人それぞれで。それで、アニメをきっかけにして音楽を好きになって、ライブに行ってまた新しい音楽を好きになる。
うん、コレって凄く素敵なことで、そして、そういう出会いのきっかけを作ってくれるのが、今のアニメ音楽だと思うんですよね。
 
 

■まとめ

ディーパーズのライブを観て、思ったことを色々と。いや〜良かったですよ、ディーパーズ!
はなまる幼稚園」がお好きな方には、あの素敵な音楽の数々を作ったNARASAKIさんのバンドを、是非生で体験することをオススメします!
 
ちなみに、2月はTETSUYAのライブも行こうと思って、チケットも買ったんですが…コッチは仕事が入って行けなくなっちゃいました(泣)。
でも、いつか生で聴くぞ「Roulette」!
 
 
 
<関連エントリ>
■格闘ゲームの音楽について思うことアレコレ - 「GUILTY GEAR × BLAZBLUE ミュージックライブ 2011」を観て
 
<関連URL>
■まさかの復活!!Coaltar of the Deepers at 新宿LOFT(maboroshi records)