どうしようもない恋の唄 - 読み切り漫画のヒロインに恋をした時の切なさは異常

 

<「まんがタイムきらら」2011年9月号 (芳文社) P.147>
 


 
♪あの娘はとても〜 気〜紛れで 目をはなすと…いつも〜
俺らの背中に ツバをか〜け〜て〜 OH YEA 逃げて行くんだ〜
…逃げて行くんだ〜♪

 
なんて、ザ・ルースターズどうしようもない恋の唄の引用から始まった今回の更新。
タイトルの通り、恋のやるせなさと男の情けなさと、そして女性に対する憧れがグッチャグチャにない交ぜになったまま炸裂した、永遠のラブソング「どうしようもない恋の唄」。何度聴いても名曲ですね。
 
さて、流石に大江慎也のようにカッコ良く…とはいきませんが、我々のような漫画、アニメファンにもルースターズばりに「どうしようもない恋」に落ちてしまう瞬間というのがままあります。
 
そう、例えば、漫画雑誌の読み切り連載のヒロインを好きになっちゃった瞬間とかね。
 
今回のエントリでは、漫画好きにとっての切ない恋愛事情をアレやコレやと、♪DAN DAN DAN DAN DAN DAN… ♪DAN DAN DAN DAN DAN DAN…と"LET'S ROCK"な感じで書いてみたいと思います!
 


 
 

■ホリ先生の「クレイジーらぼらとりー」。マキシマが可愛い!

いやね…。
 


 
まんがタイムきらら」8月号、9月号に掲載をされたホリ先生の「くれいじーラボラトリー」という漫画が素晴らしいわけですよ!
何が素晴らしいって、キャラクターがもう何とも可愛くてしょうがないんです!!
 


 
「くれいじーラボラトリー」はとある研究室を舞台にしたドタバタコメディ。主人公である、なつみの飼っていた犬のまっくすが、モノや動物を擬人化させる不思議な薬を浴びてしまったことから人間化。そこから起こるひと騒動を描いています。
まぁ、件の擬人化犬まっくすも含めて、登場する女の娘が皆さん可愛い「くれいじーラボラトリー」なんですが、独特のセンス&ハイテンションなギャグも素晴らしい作品です。
 


 
例えば、その「モノや動物を擬人化させる不思議な薬」が「ギ・ジンカーX」っていう尋常じゃないくらい安易な名前だったりとか、かなりフルスピードな感じで読者の笑いの感性に飛び込んできます。作者であるホリ先生のこの辺りのセンス、私、かなりツボを押されてしまって、しばらく笑っていました。「ギ・ジンカーX」って…日本初の覆面レスラーのリングネームが「覆面太郎」だった時以来の安易な命名(正体は、ストロング小林)だよ! こういうフィーリング、大好きだ!!
 
さて、そんなキュートな女の娘とナイスなギャグが素敵な「くれいじーラボラトリー」ではありますが、そんな素敵ヒロインズの中でも私の中で特大級のホームランだったのがこの娘さん!
 


 
アンドロイドっ娘のマキシマさんです!
 
このマキシマさん、一言で言って可愛いです。二言で言って大変に可愛いです。もう少し、イディオムを長く、かつ自分の欲望すらもストレートに込めて言わせていただくならば、大変に可愛いので一緒にデートとかしたいです。あと、THE ROOSTERSのCDを一緒に部屋で聴きたい。そして、「恋をしようよ」の破廉恥かつロックな歌詞を聴かせて赤面とかさせたい!
  


 
♪俺は ただアンタと ヤリたいだけ!!
 
染色ロングでツリ目で、ちょっとツンデレで、なおかつアンドロイドっ娘のマキシマさん。個人的に、もう物凄くクリティカルにアニメとか漫画に出てくる女の娘の好みを突かれてしまったわけですが、まぁ、劇中でもこのマキシマさん物凄く可愛い訳です。まっくすとの絡みとか、ひたすらキュートで、ラストなんてちょっとキューンと胸にきちゃいます。
 
まぁ、そんな感じで、自分はこのマキシマさんを好きになってしまったわけなんですが、だが! しかし!! 悲しいかな!!!
 
 

■好きになった娘は…読み切り連載のヒロインでした

この「くれいじーラボラトリー」。二か月間のゲスト読み切りなんですね。つまり、もう今月号の「まんがタイムきらら」を買っても、「くれいじーラボラトリー」は読めないし、愛しのマキシマにも会えないわけです!
 
こんな悲しいことってありますか!?
 
なんかもう気持ちが落ちすぎて、気分転換にTHE ROOSTERSを聴こうとしてもカラッとしたロックンロールが聴ける初期作品じゃなくて、大江慎也が心身に不調をきたし、音が果てしなくシビアかつダークになった後期作品とかを聴いてしまう感じです。「C.M.C」とかな(ビーチにミサイルが落ちて、人が沢山死ぬという歌)。
 


 
読みたい漫画が読めない! 会いたい女の娘に会えない!! いったい、どうすればいいんですかぁっ!?
 
 
…いや、どうしょうもないんですけどね。
 
 
ここでちょっと考えたいのが、こういう読み切り作品って本連載になる可能性を秘めた作品っていうことなんですよね。ここ凄く重要なポイント。
つまり、人気があればまた続きが読める漫画なわけです。また、マキシマに会える可能性もあるっていう、そういう期待を持ってもいい漫画なわけですよ!
 
とはいえ、そうした希望の対概念として、一期一会の出会いで終わっちゃうという可能性もあるわけですね。コレは、人と人との出会いと別れと同じく、避けては通れない無常の定理なわけで、そこは免れようがないわけですよ。「んな、大袈裟な…」と思うわれるかもしれませんが、もう、ここまでくると二次元とか三次元とか関係ねぇんだよ!(血走った眼で)
 
そんな訳で、読み切り漫画のヒロインを好きになっちゃうということは、即ちまた会えるかどうかも分からない女の娘を、ずっと待ち続ける…そういう切ない切ない恋をする、そういうことなわけですよ! あぁ、「どうしようもない恋の唄」!!
 
今の自分にできることと言ったら、この「くれいじーラボラトリー」という漫画が本連載になるように、ただただ祈る…マキシマさんにもう一度会えるように願い続ける、ただただ、それだけなのです…。
 
 

■まとめ

マキシマさんに毎月会いたいので、「くれいじーラボラトリー」連載化して欲しいです…。 
 
まぁ、そんな感じで「女の娘が可愛い」という非常に偏った視点と価値観から読み切り漫画について好き勝手に書かせていただきましたが、おもしろい読み切りに出会った時というのは、漫画好きな皆さんなら誰しもこんな気持ちになりますよね。「また読めるかも?」と「もう、読めないかも…」の狭間でずっとドキドキし続けるあの感じ。
 
読み切り漫画を好きになるっているのは、もう須らく「また会えるかどうかも分からない女の子と、恋に落ちちゃう…」というエモーショナルで切ない…でも熱い高揚感を含んだ複雑な感情と一緒なのかもですね。うぅん、「どうしようもない恋の唄」…。