My Bloody Valentine JAPAN TOUR 2013@なんばHatch

 

 
今回は、先日観に行った音楽ライブの感想を。
 
 
My Bloody Valentineの来日公演を観に、大阪に行ってきました。東京公演も今回のジャパンツアーのスケジュールに入っていたのですが、そちらは仕事の都合で日程が合わず…でも、やっぱり生で観たいよね! My Bloody Valentine!! ということで、大阪まで足を伸ばすことに。
 
新幹線に乗って、大阪駅に着いて、会場近くのホテルにチェックインし、なんばHatch(小さな武道館みたいなデザインの凄く素敵な会場だった!)へ。マイブラを生で観れる喜びと期待、そして旅の高揚感で胸をパンパンッにさせながら観たマイブラのライブは…それはそれは本ッ当に素晴らしいものだった!!
 
生で観るマイブラの姿、サウンドは、彼らのアルバムや"シューゲーザー"という言葉からイメージしていたものよりもずっとずっとロック感に溢れていて、アグレッシヴだった。天高く積み上げられたアンプからサイケデリックな轟音を鳴らし続けるケヴィン・シールズアー写で観るよりも、ちょっとふっくらとした印象で、その健康的な容姿は、これまた今まで彼らに対して勝手に抱いていたイメージを覆すものだった)に、ビリンダの不安定な、でも、聴くものの心を掴んで離さない魅力的な"声" …という、まさに"マイブラ"なサウンドのメインになっている二人の存在感は勿論のこと、いざ、生で観てみたらドラムとベースの音がメチャクチャに良かったんですよね。特に、ベースを超ノリノリで引き倒すデビー・グッギの女傑的な佇まいのカッコ良さときたら!
 
ノイジーで暴力的だけど儚く幻想的な轟音、それを演出するサイケデリックな映像、そして、演奏をするメンバーの姿が容赦なしに鼓膜と視覚に襲い掛かってくる。それらが渾然一体となった時の多幸感が凄すぎて俺はライブ中に幾度か涙を流したのだった。「あ〜心の底から、今、幸せだな〜俺」なんて。なんてったって、ライブから数日経った今でも、セットリストや他の参加者のライブレポを眺めているだけで、目頭が熱くなってくるくらいだ。
 
アンコールは無し、だけど超充実の90分。ラスト曲の「ユー・メイド・ミー・リアライズ」の超ロングな爆音ノイズにやられて、ずっとずっと耳の奥で鳴り続ける"キーン"という異音と最上級の幸せな気持ちを、俺はあの日、眠りにつくまで噛み締め続けていたのだった。
 
…しかし、会場に入る時に、耳栓が配られたのは本当にビックリだった。色んなライブに遊びに行かせてもらっていますが、あんなの人生で初めてでしたよ。