何気にキャラ立てが上手い「銀河機攻隊 マジェスティックプリンス」

 

 
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■「マジェスティックプリンス」の"濃い"キャラ五人組!


 
銀河機攻隊 マジェスティックプリンス」を観ていて強く思うのが、このアニメはキャラクターを"立てる"のが何気に上手いアニメだなぁ〜ということなんです。
 
この物語の主役たるチームラビッツザンネン5の5人のメンバーは、それぞれが突出した能力を持った(故に、代わりにどこかしらに"ザンネン"なところを持っている)"濃い"キャラクターの持ち主。第3話までの時点で、ヒタチ・イズルはちょっと"痛い"漫画家、ヒーロー志望の持ち主、アサギ・トシカズはプレッシャーに弱く胃痛持ち、スルガ・アタルはミリタリーオタクで、その知識を語りだすと話が止まらなくなり、イリエ・タマキは極端に男性に惚れっぽく、しかもドジっ娘…と、彼らの欠点であると同時に、チャームポイントでもある"ザンネン"な点が強調して描かれてきました。
 
こういった登場人物たちのキャラクター性をストレートに、しかも、繰り返し描くことで、僅か数話にしてザンネン5のキャラクターを視聴者に刷り込ませることに成功をした「マジェスティックプリンス」ですが、そうした直球の描写だけでなく実はさりげないキャラクター性の描き方、演出も何気に上手いアニメだと思うんですね、何気に。
 
 

■ザンネン5のキャラクターをさり気なく引き立てる演出

例えば、第3話にしてエクストリームな甘党であり、破滅的な味覚と料理の腕前であることが発覚をしたクギミヤ・ケイ。ここまでは、割りかしクールでカッコ良い女性キャラとして描写をされていたように感じる彼女にも、やっぱり"ザンネン"な点があったことが露見した瞬間ですが、実は第1話の時点で彼女の食べ物に対する特異な嗜好がさりげなく描かれているんですよね。
 

 
またしても一目惚れをした男性にフラれ、山盛りご飯とイカの塩辛でヤケ食いをするタマキ。その横に座るケイの持ってきたプレートを見てみると、その上にはケーキとスイーツしか乗っていない。この食堂のシーン、タマキの白飯と塩辛に目を奪われがちな場面ではありますが、実は、ケイの"ザンネン"な味覚と食生活も併せて描かれているんですよね。物語の最初の最初。しかも、本当にさりげない日常シーンではありますが、ちゃんとそこにはキャラクターの性格が反映をされていたんです。
 
 

■まとめ

その特有のオフビートな感覚が、数あるロボットアニメ作品群の中でも独自のニュアンスとグルーヴを生み出しているように感じられる「マジェスティックプリンス」ですが、実はこういうキャラの立て方が何気に丁寧で、主人公であるザンネン5のメンバーに対して非常に親近感を抱きやすい、感情移入しやすい作りになっているなぁ〜と思います。凄く、人間臭いんですよね、あの5人って。そこには、こういう時に直球に、そして、時にさりげない演出術とキャラクター描写が活きているのかな、と。
 
 

■おまけ


 
ちょっと前に、「マジェスティックプリンス」は戦隊ヒーロである、という意見を書かせていただいたんですが、第3話で、黄色がイメージカラーになっているスルガ・アタルがレストランで注文をするメニューはカレーライス。ストレートに、キレンジャー。こういうベタな"お約束"も含めて、「マジェスティックプリンス」はキャラの描き方が上手いなぁ〜と思います。
 
 
 
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