韓国の夏フェス「CITYBREAK」に行ってきました!(前編)

 

 
Hey! おっぱい! 揉んだり吸ったりしてるかい!?
 
皆さん、今年の夏は如何お過ごしでしょうか? 記録的な猛暑に襲われた2013年のサマーですが、夏の思い出を作るべく皆さんも様々なイベントに参加をされたことかと思います。この夏、筆おろしをしたり、処女喪失をした少年、少女も数多くいることかと思います。
さて、夏のイベントといえば、やっぱり夏フェスです。規模やイベントの数自体が大きくなり過ぎた結果、飽和状態になっている昨今の夏フェス事情ではありますが、やっぱり何だかんだで行くとおもしろいし、楽しいですよね! 夏フェス!! 夏フェスに行ったついでに、筆おろしをしたり、処女喪失をした少年、少女も数多くいることかと思います。
 
そんな夏フェスブームの最中、私、今年はちょっと変わったフェスというか、少し遠出をしてきましてですね…。
 

 
韓国の「CITYBREAK」という夏フェスに参加をしてきました!
 
何故に韓国まで!? という話ではあるんですが、どーしてもこのイベントに出演をするRocket From The Cryptのステージが観たくてですね…。もう、RFTCは学生の時分から大好きなバンドで、そんなバンドが再結成をしたというニュースを聞き絶対にライヴを観たい! と思い続けていたんですが、それが今年に入ってFUJI ROCK FESTIVALJOIN ALIVEで来日! もう嬉しくて嬉しくて、フジのチケットを取って苗場まで行ったんですが、人生というのはなかなか上手くいかないもんで悪天候と体調不良のせいで、RFTCのステージだけ見逃しましてね(血涙)。Jurassic 5とかKillswitch Engage(特に、このバンドはメチャクチャ良かった!)なんかは観れたので、まぁ、フジも楽しかったのは楽しかったんですが、それにしたって悔やまれるのはRcoket From The Cryptのライヴを観れなかったこと…。ひたすら枕を涙で濡らす日々を過ごしていたんですが、それがどうやら韓国のフェスにも参加をするらしい、と。
 
それで、私、居ても立ってもいられずパスポートを取得し、はるばる韓国まで行ってきたというわけです! で、この「CITYBREAK」というイベントが最高に楽しかった! のでその思い出がてら、韓国の夏フェス事情なんかを書いてみようかな、と。そんなこんなで、この夏の思い出のアレやコレやでエントリを更新!
 
 

■韓国の夏フェス事情アレコレ


 
「CITYBREAK」の話に入る前に、韓国の夏フェス事情なんかを。日本と同じく、韓国でもこの時期は大規模なロックフェスティバルが大人気! 韓国では2000年代に入って、「PENTAPORT ROCK FESTIVAL」というイベントがスタート。国内の人気バンドに加えて海外の有名アーティストを招聘し…という所謂"ロックフェス"の草分け、パイオニア的なイベントで、これが韓国のロックフェスカルチャーの出発点になったようです。このイベントは2009年に運営会社が分裂騒動を起こし「JISAN VALLEY ROCK FESTIVAL」という新たなイベントが誕生。「PENTAPORT ROCK FESTIVAL」は、枝分かれを起こします。日本で言ったら、FUJI ROCKSUMMER SONICみたいな感じですかね? ここから、韓国国内での2大ロックフェスの歴史がスタート。
 
更に、ここにサマソニが協力関係を結ぶ都市型フェス「SUPER SONIC」が昨年から参入。そして、今年は「JISAN VALLEY ROCK FESTIVAL」が「ANSAN VALLEY ROCK FESTIVAL」とイベント名、開催地を変更し再スタート。それとは別に「JISAN WORLD ROCK FESTIVAL」というイベントも開催(もしかして、主催者は同じなのかな?)。更に更に、そこに韓国のクレジット会社でスポーツ、音楽関連のイベントも手掛けるHyundai Cradが主催する「CITYBREAK」も行われ…と、今年の夏、韓国では5つもの大規模なロックフェスが行われているんです。…この辺、私の調査なので、事実誤認とかあったら申し訳ないんですが…。
 
そして、私が参加をしてきたのがその中の一つであるCITYBREAK。Hyundai Cradは、これまでにビリー・ジョエルエミネムビヨンセレディー・ガガ…といった大物アーティストの韓国公演を成功させ、今年は初のフェス形式でのイベントを開催。それがこのCITYBREAK。
 

 
韓国の夏フェス事情でおもしろいのが、そのラインナップ。実は、フジやサマソニで来日したアーティストがそのまま韓国にスライドしてフェスでライヴをやっているんですね。つまり、欧米のアーティストが日本の夏フェスで来日し、次に韓国、或いは中国やタイといったアジア各国を巡り…という興行のルートが確立をされているんです。実は、今年の夏に日本にやってきたNINE INCH NAILSMy Bloody ValentinePet Shop Boysも皆、韓国でもライヴを観ることができるんですよ! この辺は、本当にイベントの流れとしてよく出来ているな、と。あと、アーティスト側も結構ちゃっかりしているなって話ですよね。
 
ちなみに、韓国のみでライヴを行うアーティストもいまして、例えば、CITYBREAKでは、Iggy Pop and The StoogesやLimp Bizkitといった日本の夏フェスには未出演の人気バンドが参加。他にも、韓国では、SKID ROWやTESTAMENTのような日本の夏フェスでは余り来てくれないHR/HM系のバンドもラインナップをされています。この辺は韓国フェスの独自色ですよね。また、日本のアーティストが名を連ねることも多くギターウルフTOE、MAN WITH THE MISSIONにOKAMOTO'S、ポップス系からはポルノグラフィティが今年の夏フェスには参加。ポルノグラフィティはPENTAPORT ROCK FESTIVALのヘッドライナーの一つだったようです。
 
どうです? 韓国のフェス事情、なかなかにおもしろそうでしょ? 皆さんも是非機会がありましたら参加をされてみては如何かと。そんなわけでちょっと前置きが長くなってしまいましたが、ここからはCITYBREAKのリポートを。
 


 
 

■初めて参加をした韓国の夏フェス…会場内は、こんな感じでした!

前述したように、CITYBREAKは今年初開催となるイベントでして、事前情報もほとんどないままに会場に行くことになったのですが、何が素晴らしいって、このイベントはアクセスの利便性が素晴らしい! 会場となる"蚕室総合運動場"ソウル五輪の会場となった総合運動場で、外国人観光客が宿を取ることが多いであろうソウルや明洞の駅から地下鉄を使っての移動が可能。地下鉄で30分強で移動ができます。
 
しかも、韓国の地下鉄はユーザビリティーが非常に高く(券売機に日本語、英語のガイダンスが出たり、路線が分かりやすくビジュアル化してあり、乗り換えが非常にスムーズに行えたりする)、韓国語が一切できない自分でも安心! 私が知ってる韓国語なんて、"ワンカス""クンカス"ぐらいのもんですからね。それぞれ、"爆乳"と"巨乳"って意味です。
 

 
クンカス(=巨乳)
 

 
蚕室総合運動場の外観はこんな感じ。アーティストのライヴも数多く開催されているそうで、過去にはマイケル・ジャクソンもコンサートを行ったことがあるとか。この地で、レスリングの小林孝至選手が金メダルを獲得するも、その後に紛失したのかと思うと感慨深いものがありますね。
 
CITYBREAKは2日間に渡っての開催で、私が参加をしたのは2日目。ヘッドライナーはMETALLICA。1日目はMUSEがヘッドライナーで、この辺はサマソニの流れを受けているんでしょうね。他にも、Iggy PopLimp Bizkitも1日目の登場。Iggy Popは観たかったなぁ…。
 

 
日本と同じく、チケットをリストバンドに引き換えて入場をします。銀色のビニール製のものが入退場に必要なリストバンドでオレンジのヤツは紙製で会場内でアルコールを購入する際に必要な成人識別用の紙製リストバンド。この辺のチェックは、日本より厳しいようです。
 

 
これが会場内の地図。スタジアムのメインステージに、サブステージを2つ使用した3つのステージでイベントは進行。ステージの移動は距離は短くて非常に楽。また、会場内は人工芝が敷かれているので、足にも優しい環境です。何ていうか、物凄く快適な夏フェス。こんな楽して良いのかなって思っちゃう程。快適!
 
あと、おもしろかったのが、会場内で電子マネーしか使えなかったこと! 韓国では、T-moneyカードという電子マネー支払い用のカードがあるんですが、これにチャージをしないと会場内で食べ物も飲み物も出演バンドのマーキャンダイズも買えない! 現金支払いができないんです。夏フェスなのに、そこだけメチャクチャハイテクなんですよ! どこに行ってもWi-Fiは使えるし、この辺は流石にITに強い韓国っぽいなぁ、と。
 

 
会場に着くと、こちらも日本からの参加をしているSPYAIRがメインステージで演奏中。かなり盛り上がっていました。翌日、明洞での観光中にONE OK ROCKの韓国公演のポスターも見かけましたし、この辺の日本の若いバンドも向こうでは結構人気があるみたいですね。
 
 

■そして、念願のRocket From The Cryptのステージ!!

そんなこんなでSPYAIRを眺めつつ、続くRocket From The Cryptの出番に備える私。個人的に、今回の韓国旅行のメインイベント! 十数年間待ち望み続けた大好きなバンドのライヴをまさか韓国で観ることになるなんで思いもしませんでしたが、何はともあれメチャクチャ嬉しい!
 

 
FUJIの無念は韓国で晴らす! とばかりに始まったRFTCのライヴ。もう最高にカッコ良い! 何と、今回のフェスでは、METALLICAと同じメインステージでの出演となったRFTC。何気に好待遇です。そして、そんな広いステージからぶっ放されるR&Rナンバーの数々が、もうどれもこれも本当に素晴らし過ぎて…。ず〜っと大好きで聴き続けてきたバンドですからね。思い入れも一入なんですが、そんな個人的なメモリーを抜きにしても、やっぱりRFTCのライヴは素晴らし過ぎました!
 

 
韓国で熱いステージを披露するRFTCのVo.&Gt.担当、SPEEDO御大。インディーレーベルのオーナーやプロデューサー、更には、何故か米国の子ども番組で音楽コーナーの司会を務める(しかも、この番組で解散をしていたRFTCのメンバーが久々に集まり、そのまま再結成を果たすというオマケ付き)など、長年に渡ってアメリカのインディーシーンで活躍、貢献をし続けている凄い御方。
 


 
子ども番組でコスプレしてノリノリでコーナーホストを務めるSPEEDO兄さん。
 


 
メンバーもオーディエンスも大盛り上がり! SPEEDOがカッコ良すぎたのは勿論のこと、トランペットのJC 2000(トランペトを吹きつつステージをチョコマカ動き、客を煽りまくる盛り上げ役担当)のアクションが大変に可愛らしかったです。
 
セットリストは"Middle"…からの"Born in '69"という鉄板の流れに、"On A Rope""When In Rome""Young Livers""Straight American Slave""I'm Not Invisible"などなどアルバム"Scream,Dracula,Scream!"以降のナンバーを中心としたベスト盤的な内容。ずっとずっと生で聴きたかった曲をライヴで聴ける喜びに胸を震わせつつ、手を上げて盛り上がっていたら指にトンボが止まるというミラクも!
 

 
いや〜やっぱり、RFTCは心の底から大好きなバンドで、この人達を観る為だけに韓国に来たと言ってもいいぐらいなんで…本当に幸せな時間でした…。最高のロックンロールショーを観せてくれたRocket From The Crypt…こう、カッコ良いだけじゃなくて、ユーモアや愛嬌があるところがまた素敵なんですよね。今回の再結成では、各国のフェスを巡っているようですが、是非ともこのままパーマネントの活動を…そして、次は単独での来日を…そして、そして、できれば新作のリリースを…とファンなら待ち望んでしまう現在進行形で最高のステージでした!
 


 
ありがとう! Rocket From The Crypt!!
 
長くなってしまいましたので、Rocket From The Crypt以外のステージについては、また次回!
 

 
ワンカス(=爆乳)