韓国の夏フェス「CITYBREAK」に行ってきました!(後編)

 

 
こんにちは! ミスチル地蔵です! ロックフェス大好き〜!!(スマパンのライヴを全くのノーリアクションで眺めながら)
 
ロックフェス大好きにも関わらず、行くイベントがことごとく終了するでお馴染みの小生。その昔、「MAGMA 09」という横浜で開かれたDISCHARGEやG.B.Hが出演をしたハードコア系のイベントに行く→「G.B.H、メッチャカッコ良かったな! 来年もまた行こう!!」→その年を最後に二度と開かれず。
次! Fishboneを観に東京スカパラダイスオーケストラ主催の「TOKYO SKA JAMBOREE」を観に行く→富士湖畔という会場のロケーションなんかも込みで心の底から楽しむ。「絶対、来年も行こうな!」→その年を最後に二度と開かれず。
ネクスト! 2012年、初の屋内開催となったMETAMORPHOSEに参加→ヘッドライナーのThe Flaming Lipsのステージに大感動。「メチャクチャ楽しかった〜次回も必ず参加をしよう!」→その年(以下略)
 
どうよ! この死神っぷり! ガンダムで言ったら、確実にデスサイズ! しかも、ヘルカスタム! カトキハジメ!!
 
そんなフェス死神こと小生、今年も性懲りもなく夏フェスに行ってきましたよ! しかも、韓国の! ということで、今回のエントリでは前回に引き続き、韓国の夏フェス「CITYBREAK」に参加をした思い出のアレやコレやでエントリを更新! 人生、初めての海外! 知ってる韓国語は"ワンカス"(=爆乳)と"クンカス"(=巨乳)の二言だけ! しかも、出発の三日前にパスポートを取得したような超行き当たりばったりの韓国旅行の顛末をどうじょ!!
 
あと、ちなみに、韓国では貧乳のことは"ピンニュ"って言うらしいよ!(前回のエントリのコメント欄で教えてもらった) 何か、響き的にもそのまま日本語の"貧乳"に相通じるものがあって、親しみやすい言葉だね!!
 
 

■The House That Heaven Built

【前回のあらすじ】
 
ペルセウス座流星群が降り注ぐ夜、小生の右腕に謎の紋章…聖衝突聖痕(ホーリー・コンフリクト・スティグマータ)が浮かび上がった。時を同じくして全世界で起こり始める怪異変。その原因は闇の秘密結社「超暗黒漆黒堕天使教団(ハイパー・ブラック・ダーケスト・アンヘル・テンプルズ)」による闇の儀式が原因であることを突き止めた小生は、世界を救うために聖衝突聖痕による"紅蓮の炎"を自在に操る超能力を使って、たった一人、闇の従者達に向かって孤独な戦いを繰り広げるのだった。そして、その時、蘇る前世の記憶! 戦いの中で運命に導かれるように、宿命の巫女"マリア=ソリッド・ステイト・サバイヴァー16世"と巡り合った小生は、美しき彼女との許されざる恋に煩悶しつつも、新たなる能力に目覚め…
 
…という夢から覚めた小生は、布団から出ると夏フェスを観る為にそそくさと韓国へ向かった(パスポートを出発の三日前に都庁で取って)。

 
大好きなRocket From The Cryptを観て大満足した後は、サブステージに向かい、RFTCと同じく今回のイベントで個人的に楽しみにしていたJapandroidsを観に。このバンドは、Gt.&Vo.とDr.&Vo.の"デュオ"という編成でありながら強烈な爆裂ガレージパンクサウンドを聴かせてくれるカナダの注目株。
 

 
Gt.&Vo.のブライアンは、ホットパンツのように極端に丈の短いズボンにサンダル履きという超ラフな出で立ちでギターを激弾きし、ステージを駆け回りながら歌いまくる。いや〜この人たちのライヴもメチャクチャ良かったですね! ガレージーなロックサウンドに、エモーショナルなメロディーがシッカリとミックスされているのも非常に自分好みで、それを野外で爆音でブチかまされたら、そらもうノックアウトものですよ! アッチではエモの名門レーベルであるpolyviniylrecordからレコードをリリースしているらしく、それも納得の激しいアグレッションと胸に迫るメロディーラインが混在したサウンド。シンガロングのパートも多く、もう難しいことは考えずに音に乗れる、そんな素敵なバンドでした。これは、ライヴを生で観れて良かった!
 

 
ドラムのデヴィッド。トンデモないドラミングをしながら、熱いコーラスで観客を盛り上げます。たった、二人とは思えない位、凄く音が厚くて、ロックなサウンドをクリエイトするJapandroids。
 


 
PVでHot Snakes(RFTCのSPEEDOがやっているサイドプロジェクト的なバンド)のTシャツを着ていたりだとか、RFTCとのリンクも窺えるインディースピリッツを感じさせてくれるバンドで、この人たちをRFTCの後にレイアウトしたタイムテーブルは本当に素晴らしかったですね。RFTCをメインステージに起用されていたりだとか、もしかしたら、本イベントの主催者さんはこの辺りのバンドがお気に入りなのかな? などと思った程の見事な流れ。編成の物珍しさも相まって、本当に見応えのあるステージでした。
 
 

■Burn Baby Burn

Japandroidsを観た後は、そのまま同じステージに残って続くASHの出番を待つ。で、待っている間に会場内をウロウロと。
 

 
韓国でも夏フェスの定番、屋台は勿論あります!
 

 
屋台で買った何だかよく分からない(メニューが全部ハングル文字で書かれているので、全く理解ができない!)ハードコアな色合いのアルコール飲料を恐る恐る飲んでみる…美味い!!
 
このCITYBREAKというイベントなんですが、会場の広さに対してお客さんが多くもなく、かといって少なすぎることもなく…という絶妙なボリュームで、会場間の移動も楽だし、食べ物や飲み物を買うのもほとんど並ばずにOKという快適さ。この辺りも含めて凄く良い感じでした。韓国は、日本の夏に比べると暑さも随分と楽でしたしね。本当に居心地の良いイベントだったな、と。
 
そんなこんなで、何だかよく分からないハードコアな色合いのアルコール飲料を飲みつつノンビリしていたらASHの出番!
 

 
初めてこのバンドを知った時は、10代だったメンバーも今では全員30代半ば…という時の流れにビビりつつ観たASHのライヴ。デビュー当時の爽やかであどけない印象から、ちょっとハードロッカー調の風貌へと変化を遂げたメンバーのビジュアルと同じく、音の方も初期のブリットポップ的なサウンドからハードさを増した印象で、テクニカルなギターソロなんかもちょいちょい顔を出し、ライヴで観ると非常に男らしいサウンド。初期のアルバムしか聴いていない自分みたいな温いファンにはちょっと驚きでした。
 

 
日本でもアジカンのフェスなんかに来日し、再評価が進んでいるASHですが、韓国でもかなり人気があるようで、オーディエンスもノリノリ。目の前にいた、女の子が凄いASHファンみたいで、ライヴ中ずっと歌い踊りながらステージを観ていたのも楽しげで良かったです。
 


 
3人組になったASHの韓国でのステージ、最後の曲はやっぱり"Burn Baby Burn"で、これまたやっぱりというかこの日一番の盛り上がり。そうだよね、やっぱりこういう理屈抜きで乗れるポップなナンバーって最高だよね! なんて思いながら、ASHのステージを楽しんだのでした。
 
 

■Fight Fire With Fire


 
ASHの後は、再びスタジアムのメインステージに戻り、この日の目玉の一つであるRise Againstのステージを数曲チラ見。スタジアムの椅子に座ってゆっくりノンビリとRise Against。こういう椅子席があるのも嬉しいところで、何でも繰り返し書きますが、本当にこのCITYBREAKというイベントは居心地が良いというか、ライヴを観るのに凄く快適な空間だったな、と。このまま会場に居座って、心地よい空間を楽しんでいても良かったのですが、ヘッドライナーのMETALLICAの開始までまだ時間があったのと、全身汗塗れ(RFTCのライヴではしゃぎ過ぎた…)の為に一度ホテルに戻って、シャワーを浴びてから再度会場に戻ることに。
 
CITYBREAKの会場である蚕室総合運動場は、明洞やソウルから地下鉄で移動可能な為、こういう楽しみ方、参加の仕方もできるのですよ! 繁華街へのアクセスも超楽々! イメージ的には、新宿に宿を取って、東京ドームのコンサートを観る為に水道橋まで総武線で行き来する感じ? いや〜本当に野外フェスとは思えないくらい諸々が楽チンでお手軽です!!
 

 
あと、おもしろかったのが、この蚕室総合運動場。会場に、野球場(蚕室野球場)が隣接をしていて、ロックフェスをやっている隣で余裕でナイターをやっていたこと! Rise Againstが「コリア〜!!」って観客を煽っている真横の会場でナイターを観ているという。日本で言ったら、幕張メッセで大型のライヴイベントをやっている横のマリンスタジアムで千葉ロッテマリーンズの試合をやっているようなものですかね? 見知らぬ土地だと、こういう会場の立地なんかも何だか非常に新鮮に感じられておもしろい!
 
 

■One


 
そして、予定時刻より30分押して、待に待ったMETALLICAのライヴがスタート! 韓国のメタラーの熱も凄まじく、メンバーがステージに出てきた瞬間に大盛り上がり! 自分も初めて観るMETALLICAのステージングに大はしゃぎでした。一曲目から"Hit The Lights"ですからね。そりゃ、上がるって!
 

 
METALLICAのライヴは、とにかく圧巻。メンバーの演奏力は尋常じゃなく、冗談抜きでCDの1.2倍位のスピードで演奏をしているのに音が全然ブレない! 特に、Vo.&Gt.のジェイムズ・ヘットフィールドの存在感たるや凄まじく、演奏と歌だけではく顔の表情やアクション、その全てを使った…身体全体で"METALLICA"を表現するんですよ!大ベテランバンドらしく、存在感も凄いし、とにかく圧倒されっぱなしでした…。
 
アンコールの"Fight Fire With Fire"までガッツリ観て、大満足の120分のステージ。次回、METALLICAが来日した時も絶対に観に行こうと強く決意。いや〜…もう最高でした!
 


 
 

■まとめ

そんなこんなで、メチャクチャ楽しかった韓国の夏フェスCITYBREAK。気候も会場も素晴らしく、アーティストのラインナップも良かったですし、来年も開かれるのならば絶対にまた行きたいなと強く思いました。…METALLICA、本当に良かったなぁ…。CITYBREAK、本当に素晴らしい夏フェスでした! また、来年!!
 

 
ピンニュ!(=貧乳)