THRASH DOMINATION 2014に行ってきた(←タイトル、無駄に「のんのんびより」のサブタイ調)

 

 
♪Hey Hey Hey Hey お手上げだよ好奇心には!
 
書き出しを無駄にTokyo No.1 Soul Setの名曲"Hey Hey SPIDER"からサンプリングした(ハイパー無意味)ところで、こんちゃーっす!(白石涼子さん調) 天空に舞う蒼きブラストビート! キュアナパーム・デスこと小生です。「のんのんびより」とVOIVODが好き。
 
そんなこんなで、ヘヴィメタル大好きな小生。先日、敬愛するVOIVODも出演をしたスラッシュメタルのライヴイベント「THRASH DOMINATION 2014」を観に行ってきました! 2デイズの1日目! 今回のエントリでは「THRASH DOMINATION 2014」のイベントレポをアレやコレやと書きたいと思うのん! おっちゃん、大根まけてぇな〜!!(「のんのんびより」第6話「おばけになってがんばった」でのれんちょんの鬼のモノマネのモノマネで)
 
 

■Artillery

EXODUSVOIVODSanctuaryArtilleryという4バンドが来日をした今年のスラドミ! ちょいちょい来日をしているEXODUS以外はなかなか日本ではお目に掛かる機会がない上に、豪華過ぎるメタルバンドが一度に4バンドも観れるというレアかつゴージャスなイベントです。この日の為に入念に計画を練り、事前に有給を申請し、バッチリと前売り券を購入して、イベント当日を楽しみにしていたのですが…開演時間に遅刻して一バンドのArtilleryのステージを丸々見逃しました…。不覚過ぎる…。
 
しかも、遅刻の理由は家を出るギリギリの時間までAV(椎名理紗さん主演の「敏感爆乳パイズリ狭射」)を観ていたから(恥屁)。…いや〜やっぱり、ライヴ前のオ○ニーは1回までやね! 2回抜いてたら、Artilleryの出番に間に合わなかったわ!!(照屁)
 
2回目以降は突然、遅漏になるマイ・チ◯コを呪ったね、この日ばかりは
 
ま…まぁ、エロいっていうのは恥ずかしいことでも何でもなくて、人間だったら極めて自然なことだからさ。ドンマイ! 気にするなよ!!(←何故か、ドサクサに紛れて励ます側になってる)
 
というわけで、性欲に負けた結果、Artilleryには間に合わなかったので、小生のスラドミは2バンド目のSanctuaryからスタート! Let's Start Today! Gorilla Biscuits! 名曲!!
 
 

■Sanctuary


 
自分がこの日のライヴでどうしても観たかったバンドが、VOIVODとこのSanctuary! シアトル出身でパワーメタル寄りのサウンドを軸にしつつ、そこに不可思議でダークなメロディーラインと脅威のハイトーンヴォーカルをブチ込んだオルタナティヴな質感を持つ鋼鉄音が魅力のバンドだ。
 
とりあえず、一番最初に目に飛び込んできたのが、Vo.ウォーレル・デインの異常なファッションセンス。ジャケもサウンドもヨーロッパ寄りのバンドなので、ファッションも欧風のHR/HMのそれでキメてくるのかと思っていたら…何故か、迷彩柄のテンガロンハットに、これまた迷彩柄のシャツ!
 
う〜ん…ダサい…。
 
そんな感じで、見た目は最悪だったものの、肝心の音の方は本当に素晴らしかった! 先ず、彼らが再結成前に残した2枚のレコードで聴くことが出来るあの脅威のハイトーンヴォーカルは健在だったし、バンドの演奏も申し分なし! 特に、ドラムの音が非常にテクニカルで、音数の多さに思わず興奮をしてしまった。Sanctuaryというと自分は、あの独特過ぎる声と不思議なメロディーにばかり注目をして聴いていたのだけれど、生で観てみると強く印象に残ったのはそのドラム。次に、Sanctuaryのアルバムを聴く時は、ドラムに注目をして全編を聴いてみようと心に誓う。
 
そんなわけで、個人的には大満足のSanctuaryのステージだったのだけれど、やはり、そのサウンドスラッシュメタルのライヴイベントに少しそぐわなかったのか、正直なところオーディエンスは熱狂的な盛り上がり…とはいかなかった様に思う。この日、チッタに集まった多くの人々にとって"目玉"は、やはりトリのEXODUSだったハズで、ああいうストレートでハードコアなサウンドを求めるファンにとっては、Sanctuaryのうねる様なサウンドはその嗜好とちょっとばかりズレがあったのだろう。何だか、去年のLOUD PARK1日目のStone Temple Pilotsの悲劇を思い出してしまった(今回は、お客さんもSTPの時ほど露骨な拒絶反応は示していなかったけれど)。
 
とはいえ、曲によっては小規模ながらサークルピットが出来上がったりと、盛り上がりを見せるシーンも。例えば、"Soldiers of Steel"の間奏部分なんかの分かりやすい高揚感を伴ったメロディーには皆も食いついていたし、観ている側にとっても緊張感を開放してくれるようなシークエンスというのがライヴ中の要所要所にあったのだろう。
 
ステージングや演奏が良かっただけに、それとストレートに比例をしない盛り上がり方はやや残念ではあったけれど、それでも好きなバンドを生で観れた多幸感の方が大きかったかな? 是非とも、次回のリベンジを望む!!
 
 

■VOIVOD

そして、Sanctuaryの次は、自分的にメインアクトの…VOIVOD! VOIVDOの何が好きって、その全てが大好きだ。あのプログレッシヴかつハードコアな曲展開、狂気的かつ独創的なギターフレーズの数々、メタルにSFを融合させるというサウンドコンセプト、Vo.の気持ち悪すぎる声と歌唱法、活動の最初期にメタルのファッションにガスマスクを持ち込んだこと、そして、スネイクピギーアウェイブラッキーというマトモな名前の人が一人もいないメンバーのステージネーム。もう、全てが大好きだ!
 

 
そんな大好きなVOIVODのライヴは…一言で言ってしまえば、もう最高だった
 
Vo.のスネイクは歌いながらクネクネとやたらと動き、ステージを多動的に闊歩する人で、そんな不気味なアクションをする人が"あの"インパクト大な歌声でメタルをやる気持ち悪さとカッコ良さときたら! ヴォーカリストとして素晴らしいのは勿論のこと、シアトリカルなパフォーマンスも凄まじく、やっぱりこの人はオンリーワンな個性のある人だなと痛感。
 
あと、これは個人的な発見だったのだけれど、スネイクがAlternative TentaclesのTシャツを着ていたのに、VOIVODのルーツの一部を垣間見た気がして大いに納得をしたりも。確かに、スネイクの動きや歌い方は、Alternative Tentaclesの主催者でありDEAD KENNEDYSのVo.だったジェロ・ビアフラを彷彿とさせる部分があった。今まで、VOIVODというバンドをメタルの文脈でしか理解しようとしたことがなかったので、「何故、こんな激個性なブチ切れサウンドが誕生をするに至ったか?」をイマイチ理解できなかったのだけれど、ハードコアパンクからも多大な影響を受けていたとしたら(まぁ、ハードコアパンクから影響を受けていないスラッシュメタルバンドなんて皆無でしょうが…)、そのサウンドにもまた新たな視点が生まれてくるなと。ちなみに、Dr.のアウェイは、BROKEN BONESのTを着用(スラドミのフライヤーのアー写では、CRASSのTも!)で、コチラはUKハードコア派か?
 
セットリストは、昨年リリースをされた最新作『Target Erath』から"Kluskap O'Kom"をどアタマにドカン! タイトルトラックの"Target Earth"も本邦初公開で、そんな辺りからもバンドの『Target Earth』という作品に対する自信の程が垣間見えた気がした。オーディエンスの反応も良く、アレはやっぱり昨年のHR/HMアルバムにおけるマスターピースの一つということになるのだろう。そんな現在進行形の姿を見せつつも、初期〜中期のアルバムからもナンバーをバランス良くレイアウト。このバンドの数ある名盤の中でも、特に『Killing Technology』が大好きな自分としては"Forgotten in Space"を聴けたのが嬉しかった(本音を言えば、やっぱり"Tornado "も聴きたかったのだけれど、1日目はやらず。2日目は披露をしたのだろうか?)。
 
スネイクの歌に加えて、アウェイのドラムも見事なものだった。その前のSanctuaryのドラムに比べると小規模なセットであり、タイトな演奏ではあるものの、正確であり、それでいてパワフルで力強いドラミングに圧倒をされる。長髪を振り乱しながらベースを激弾きするブラッキーもカッコ良かったし、ピギーの後を継いだギタリストもあの奇妙奇天烈な曲展開とギターフレーズを弾きこなしていて、その"バンド"としての完成度の高さにはひたすら驚嘆させられてばかりだった。スネイクがピギーへの追悼を表す場面もあり、そのシークエンスもあの音の高揚感に加えて、情動を動かされたあのシーンもこの夜の大切なメモリーに。
 
終盤にレイアウトをされた、1st.『War and Pain』の冒頭を飾るナンバー、"VOIVOD"では当然の様にこのグレートなバンドの名前を皆で大合唱。ライヴ終了後、この日のイベントのベストにVOIVODを挙げる観客の声を数多く耳にしたのだけれど、個人的にもベストアクトはVOIVODだったと思う。
 
プログレッシヴであり、スラッシュメタルであり、パンキッシュであり、徹底的に狂ってはいるが、恐ろしいことにポップな部分もあり、そのぶっ壊れ具合にはファニーなユーモアすら感じられる。そんなVOIVODというバンドの深みと凄まじさを体感できた最高のステージだった。
 
 

■EXODUS


 
VOIVODが凄過ぎて、完全に満足をしてしまったので、大トリのEXODUSは会場の後ろの方からゆっくりと観る。"Bonded By Blood"で幕を開けたEXODUSのステージは、アグレッションに満ちていて、これまた素晴らしかった。Vo.のロブ・デュークスは、まるでプロレスラーの様な巨漢の大男で縦も横もとにかく分厚く、デカい。というか、ひたすらにゴツイ。そんな、ロブが客を煽りまくりながら、がなり立てる様に歌い続けるものだから、盛り上がらないハズがない。幾度となく、手をグルグルと空中で掻き回して、「モッシュサークルを作れ!」とアジテーションをするロブ。間違いなく、EXODUSのステージ中に起きたモッシュサークルは、この日、一番の巨大さで、凄い数のマーシャルアンプから撃ち出される爆音スラッシュメタルに相応しい、非常にパワフルな光景だった。
 
とはいえ、個人的な感想を言わせてもらえるならば、やはり、EXODUSはスティーブ・ゼトロ・スーザがVo.を務めていた期間こそが自分の中で至高…という思いも抱いてしまった。自分は、あの初期〜中期EXODUSのふざけきったユーモアやブラックジョーク感覚が大好きなのだ。グロテスクで過激なアートワークをジャケットに用いて発禁を食らったり、ファンクの曲をメタルでカヴァーしてしまったりするフリーダムなワルガキ精神に大きな魅力を感じていて、だからこそ、今のEXODUSはカッコ良すぎて、ちょっと自分の好きなEXODUSは別物…という気さえしてしまった。
 
そんな具合に、少し落ち着いて観てしまったEXODUSだけれど、やぱり"The Toxic Waltz"なんかをやられたら問答無用でテンションが上がったし、暴れまくりのオーディエンスのリアクションは後方から観ていても本当に気持ちが良かった。ラストでは、ロブの指示でクラブチッタ内でウォール・オブ・デスの敢行も。
 



 
盛り上がりは、この日のナンバーワンか? 暴力的な迄にテンションが高く、高揚感に満ち満ちたサウンドを味あわせてもらった。
 
 

■まとめ

開演時間に間に合わず、Artilleryを逃すという失態はあったものの、目撃を出来た3バンドはどのバンドも本当に素晴らしかった! …あぁ、でもやっぱりベストはVOIVODだなぁ〜。間違いなく、VOIVODだ。真の意味での"スラッシュメタル"バンドは、EXODUSだけだった気がしないでもないけれど、素晴らしいステージを観せてくれるメタルバンドが多数来日をするTHRASH DOMINATION。是非とも、来年も再来年も開催をして欲しいと心から思った。
 


 
最後に、この日のタイムテーブル…と、何故か、その横に貼ってあったMay'nさんのフライヤー