「ディーふらぐ!」の"ゲロ子"こと神泉先輩はゲロイン界のNo.1ゲロイン!

 

 
テレビアニメディーふらぐ!
 
主人公であり常識人、風間堅次を徹底的にツッコミ役にまわすことで、その他の登場人物を軒並みボケ役として物語にレイアウト。結果、とんでもなくパワフルなギャグが展開し、次から次に強烈なキャラクターが出てきては笑いのエクスプロージョンを巻き起こす。まるで、マシンガンの如きスピーディーなコメディ描写が魅力の作品です。
 
そんな「ディーふらぐ!」も、境多摩率いる旧生徒会と主人公たちの対決という展開に突入し、いよいよストーリーも大詰めに。で、その旧生徒会メンバーというのが、これまた猛烈に濃い! この期に及んで、まだ強烈なキャラが出てくるのかよ! とコチラのツッコミも間に合わない。そのスピード感とパワーこそが「ディーふらぐ!」の大きな魅力なのでしょう。
 
そんな「ディーふらぐ!」で、猛烈に気になって気になって仕方がないキャラクターがいまして、今回のエントリでは、そのことについてちょっとアレやコレやと書いてみたいと思います!
 
 

■"ゲロ子"こと神泉先輩が気になってしょうがない!

その私が気になって仕方がないキャラクターとは、旧生徒会の役員が一人、神泉先輩。通称、"ゲロ子"。そのあだ名の通り、ゲロを吐いて吐いて吐きまくる…という、とてつもないインパクトを持った登場人物です。
 

 
とにかく、ゲロ子先輩は劇中で吐きまくります。三半規管が極端に弱い為に酔いやすいのか、それとも身体そのものが弱いのか、或いは、精神的なものから来るそれなのか…原因は不明ですが、とにかくこの娘さんはよく吐きます。ゲロを吐くヒロイン…略して、"ゲロイン"なんてネットスラングもWebの世界にはあるようですが、ゲロ子先輩のゲロはアニメ界でも有数の"ゲロイン"っぷりだと思います。まず、何が凄いって、とにもかくにも吐きっぷりが凄い。
 

 
蒸し暑いところに閉じ込められて、気持ち悪くなって吐き…。
 

 
回転運動と衝撃に身体が耐え切れず吐き…。
 

 
勿論、子どもの頃の回想シーンでも吐く…。
 
また、凄まじいのが、このゲロ子先輩のゲロ、視覚的にはお花のエフェクトが掛けられてマイルドになっていますが、劇中では他の登場人物達から「臭い!」「酸っぱい!」と言及をされるという…つまり、吐瀉物の悪臭…"匂い"の部分について描かれているんですね。決して、デオドラントをされていないゲロというか…近年のアニメ作品では、女の娘が吐くという描写が頻繁に登場をする様になりましたが、ゲロ子先輩のゲロは、そういう描写とは一線を画していると思うんです。キチンと"匂い"まで描いたという点において。
 
…まぁ、正直品はないですし、バッド・テイスト(そういえば、後に「ロード・オブ・ザ・リング」で大ブレイクするピーター・ジャクソン監督がこんなタイトルで、やっぱり劇中にゲロがやたらと出てくるSFホラーコメディ映画を撮ってましたね)なギャグではあるんですが、前述のお花のエフェクトに加えて、ゲロ子先輩の可愛らしいビジュアルも相まって、結果的にはポップなフィーリングすら感じられる描写になっているのは凄いと思います。この辺りの調整はホントに上手く出来ているなぁ、と。
 
 

■ゲロ子先輩のハートの強さが何だか好き

そんなポップなゲロインことゲロ子先輩ではありますが、やたらと吐いてしまうという体質に加えて、物語の立ち位置も割と悲惨です。
 

 
先ず、"ゲロ子"というあだ名が付いたきっかけというのが、「全校集会の時に檀上で盛大に吐いたから」というもので、何ていうかもう本当に悲惨、悲惨というか最早、凄惨。全校生徒の前でゲロを吐いたわけですからね。ちょっとコレ以上に酷い学生生活の描写ってなかなか無いですよ!
 
そんなわけで、同級生は元より下級生からも"ゲロ子"呼ばわりされ、バカにされるゲロ…神泉先輩(ちょっとエントリを書いてて、自分まで彼女を"ゲロ子"呼ばわりするのが不憫になってきた為、以下、本名で記載)。本人のポンコツっぷりも重なり、旧生徒会チームからは戦力と見做されず、ウチからもソトからもバカにされ続けるという…神泉先輩は、そんなキャラクターなんです。
 
だから、この娘だけ「ディーふらぐ!」という作品の中で、ちょっと異色なんですよ。「ディーふらぐ!」は、冒頭に書いた通り、ボケ役が次から次に出てくる…変態と馬鹿ばかり登場をする愉快な作品ですが、だからこそ、そんな登場人物達が自身の性癖であるとかキャラクターをストレートに表に出して、何だか楽しそうに生きている。
 
でも、神泉先輩だけは、周囲からバカにされている…"すぐに吐いてしまう"というキャラクターの部分をコケにされつつ作品世界を生きているキャラクターなんです。
 
だから、そこだけ見ちゃうと凄く可哀想だし、不憫な娘ではあるんですが、観ていて"救い"になっている部分がありまして、それっていうのが彼女のハートが異常に強いこと
 

 
普通は、全校生徒の前で吐いたりなんかしたら、一生のトラウマもの。下手したら不登校とかにすらなりそうなもの(というか、自分だったら100パーなる!)ですが、そんなシチュエーションに身を置かれて、周囲から"ゲロ子"呼ばわりされても、ちゃんと学校に来ている神泉先輩。ゲーム制作部(仮)との対決にアッサリと敗れ、校内でゲロを吐いて、あまつさえ自分のゲロまみれになったにも関わらず、その直後に着替えて再登場(周囲からは、当然「もう帰れよ!」というツッコミが…!)し、サムズ・アップすらしてしまう異常なハートの強さを持つ神泉先輩。
 
神泉先輩って、笑いとして凄くギリギリな存在だと思うんですが、それでもちゃんと笑えるように作品内でキャラクターが成立をしているのは、やっぱり、この辺の彼女のハートの強さや明るさがあってこそなんだと思います。これ、一歩間違えれば、ただただ悲惨で不憫なキャラクターになっていたハズなんです。だけれど、見せ方が上手いのと神泉先輩のナイスなキャラのおかげで、笑えて、しかも可愛い女の娘として成立をしているという。
 
その辺の"笑い"と"グロ"の間で絶妙なバランス感覚を取りながら、タイトロープを渡り切ってみせる神泉先輩の強さ。こういうギャグキャラとしての"強さ"は、同時期に放送をしている「のうりん」のベッキーにも通じるところがあると思います。
 
正直、「ディーふらぐ!」の神泉先輩の存在感は、いなり、こんこん、恋いろは。におけるいなりちゃんの下痢シーンと同じく、2014年の冬アニメの中で最もインパクトを感じたトピックでした。"美少女"を描きつつ、ゲロとか下痢とか、汚いもの、臭いものっていうのを描いてみせる作品っていうのは、自分の中では非常にラジカルに感じられますし、好感も持てる。神泉先輩みたいなギャグキャラって、賛否両論はあるかと思いますが、自分の中ではお気に入りのキャラクターの一人になりましたね。
 
"ゲロ子"こと神泉先輩はゲロイン回のNo.1ゲロイン!
 
…しかし、自分、「ディーふらぐ!」は、神泉先輩とか桜ヶ丘くんとか風間くんの妹さんとか、ホントにサブのサブ的なキャラクターが好きなんですよね…。
 
 
 
<関連エントリ>
■「ディーふらぐ!」の女の娘はピンチヅラが可愛い!
 
<関連URL>
■ぐら乳頭「フタ股」 腹筋とゲロが凄い良い!(karimikarimi)