テレビアニメにおける理想的な乳揺れの条件について、極めて真剣に考えてみる

 

 
今回のエントリではテレビアニメバカとテストと召喚獣の中で用いられている特徴的な「乳揺れ」の描写について触れつつ、アニメ作品におけるおっぱいの動きについて自分なりに思うところをアレやコレやと書き連ねてみたいと思います。
 
熱っぽく。
 
 

■「バカとテストと召喚獣」の特徴的な乳揺れ

アニメ版の「バカテス」では、本作のメインヒロインである姫路瑞希や、主人公の姉の吉井玲といった胸の大きな女性キャラクターが登場した際に、おっぱいだけを一枚絵で切り取ったようなカットが挿入されます。
 

 
このアニメの中で、こうしたカットは大きな胸の強調や、それに基づくキャラクター性の強化といった演出意図において、劇中で使用をされているのではないかと私は考えます。そして、ここで注目すべきなのはこのカットにおける特徴的なおっぱいの動き、乳揺れのアニメーションです。
上記の画像のおっぱいは、アニメの中で以下の様な乳揺れを行います。
 

 
画像ではニュアンスが伝わりづらいのを重々承知した上で話を進めさせていただきますが、このようなカットの中で描かれるおっぱいは、上下運動を行うのであれ左右に揺れるのであれ、右乳と左乳が全く同じタイミングで動くのです。
 

 
アニメ版第8話の「暴走と迷宮と召喚獣補完計画」でも、同様のアニメーションが描かれています。このカットの中でも、右乳と左乳が全く同じタイミング、同じ落差で上下に揺れています。
 
「バカテス」というアニメ作品の作風を踏まえた上で、ここでのおっぱいのアニメーションを見てみると、これらは物理的・力学的なリアリティとは異なるディティールによって生まれた映像表現であり、「巨乳」というキャラクター性を記号化し、それを強調するために行われているのではないかという印象を受けます。
これが、作品内でしばしば記号的な演出を用いてファンを惹き付ける大沼心監督の意図によるものなのか、それともアニメ製作時における制作方法の違いによるものなのかは分からないのですが、なかなかにおもしろい描写だと思います。
 
一方で、こうした乳揺れからは、非常にシステマティックなイメージや、肉感的なイメージの欠如といった印象を、大の巨乳好きである自分のようなダメ人間は受けてしまいます。
作品本来の魅力やおもしろさとは全く関係のない視点からの個人的な意見ですので、全く意味はないのですが「バカテス」のこうした乳揺れの数々は、おっぱい好きである自分にとってチョッピリ残念なのです。
 
 

■おっぱい好きにとっての「素晴らしい乳揺れ」とは何か?

それでは、逆にアニメにおける「素晴らしい乳揺れ」「良い乳揺れ」とはどのようなものなのでしょうか?
「バカテス」と同じく今期に放送されているアニメの中から、個人的に「素晴らしい乳揺れ」を行っていると思った作品との比較を行うことで、相対的にそのデティールの違いを探っていきたいと思います。
そして、これまた個人的な好みと価値基準ではあるのですが、劇中でのおっぱい描写が素晴らしかったアニメ作品として、ここでははなまる幼稚園の名前を挙げたいと思うのです。
 

 
上記の画像は、「はなまる幼稚園」の第6話「はなまるなプール」に登場をした山本先生の水着シーンなのですが、走ってくるシーンでおっぱいが右に左にと大きなアクションで動いています。
おっぱいの動きが規則的な同一方向への反復運動に終始せず、右へ左へと不規則に動く。それこそが、アニメの中でヒロインのバストの大きさや柔らかさ、そして扇情的なイメージを見る者に強烈に印象付ける乳揺れの描写に繋がっていきます。
そして、そうしたアニメーションが挿み込まれることによって、その後に描かれた下の画像のような単純な乳の上下運動にも大きな説得力が生まれくるのものではないかと思うのです。
 

 
また、乳揺れをただ単に大きく動かすだけではなく、その前後で動きの中にメリハリを付けるというのも重要です。
 

 
山本先生が胸を弾ませながら(まさに、文字通りに!)走ってきた後の「はなまる」における二つのカット。あれだけ、胸を大きく激しく動かした後に、今度はカメラの目線を変えたシークエンスを挿入し、最後は胸の谷間を大きくワンカットで魅せる!
このストップ&ゴーなおっぱいのアニメーションは、見る側のヒロインの豊かな胸に対する想像力とエモーションを最大限に刺激します。
更に付け加えさせていただくならば、乳揺れは決しておっぱい単体だけでは成り立たないものだとも思うのです。具体的には、「走る」とか「飛び跳ねる」といった女の娘キャラクターの身体動作の描写が必要で、それがおっぱいが「揺れる」という動きへの魅力の強度と説得力にも繋がるのではないかと私は考えます。
 
バストカットだけで乳揺れを行う「バカテス」の描写に、非常に記号的な印象を受けてしまうのも、この辺りが大きく影響をしているのかもしれません。
 
 

■「バカテス」水着回を見返してみると…

と、こうして単純に自分が「良い!」と思った乳揺れのアニメーション描写を、拙いながらも言語化していく中でいくつかの重要なポイントが分かってきました。
 
それは、先ず第一に「右乳と左乳が不規則な運動を行うこと」。それから、乳揺れ単体だけでなく「静止画や視点の切り替え」あるいは「ヒロインの胸以外のアクション」といった描写をその前後に効果的に用いることで、おっぱいの大きさや柔らかさを強調し、説得力を持たせること。
 
そうした目線を持って「バカテス」の第6話、水着回である「僕とプールと水着の楽園ーーと」の中に登場をしている乳揺れの描写を見返してみると、そこには前述のバストショット(本当に、バストだけ!)のみの乳揺れとは違う、素晴らしいエモーションが詰め込まれていたことに気付かされます。
 


 
左右非対称に大きく上下する右乳と左乳の動きや…
 

 
あるいは、おっぱいの不規則な回転運動といった、上下左右に最高に幸福なリズムを奏でながら大きく弾むおっぱい、コミカルな要素やギャグを絡ませながら描く、その前後のメリハリの効いた展開もこの乳揺れの魅力を最大限に惹きたてています。
特に、この姫路さんが走ってくる描写が本当に素晴らしいです!
 

 
おっぱいのどアップでの乳揺れですが、ここでの右乳と左乳の動きというのが…上下に互い違いに動いていたかと思ったら、今度は変化を付けて同時に急上昇後、急降下。もう、この一連のシークェンスにおけるおっぱいというのは、もう…何というか…あの…その、そういう…(最早、言葉にならない)。
 
これほど、ツボを突いた乳揺れの描写を行っているわけですから、本エントリの序盤で比較対照に挙げたようなチョッピリ残念な乳揺れは、本作においての役割や演出の意図を異にするものと考えてよいと思います。
「バカテス」における記号的な乳揺れと肉感的な乳揺れ。その動きの違いと、激中での演出効果や役割のデティールやエモーションの違いを細かく見ていくと、また興味深いものが見えてくるようです。
 
でも、どうせなら…全編、この水着回の調子でやってもらいたかったなぁ…。
 
 

■まとめ

アニメにおける乳揺れで大事なこと。それは、おっぱいの動きが単純な反復運動に終始しないこととと、そして何よりおっぱいを愛し、その素晴らしさに説得力を持たせるためのいくつかの描写を効果的に挟み込むことだと思います。
 
あくまで、個人の好みやイヤらしい目線によるイチ意見なのですが、自分の中ではこうした要素が存在していると、非常にアニメの中で描かれるおっぱいに強い魅力を感じることができますね。
 
 
 
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