相変わらず妙〜にファンのツボを突いてくる、テレビアニメ「まよチキ！」のプロレスネタ

　

　
テレビアニメ「まよチキ！」第二話「好きになっちゃった！」を観ました。
　
前回は、初回ということで登場キャラクターの顔見せ、導入部的な色合いが強かったわけですが、二話になった途端にフルスロットルでエロ度マシマシにしてくる辺り、嗚呼、やっぱり川口敬一郎監督は最高だなぁと思いました。
　
女の娘をとにかく可愛く描くことと、人を楽しませる、笑わせることに過剰なまでのサービス精神でもって全力投球する川口監督の姿勢！ 私は、心の底からリスペクトします!! あと、井口裕香さん演じるスバルがとにかく可愛いです。（そして、次回は早くも水着回）
　
さて、本編もさることながら、今回も面白かったのが劇中でのプロレス描写。アレやコレやと語る…というには、余りにも簡単な感想ではありますが、ちょっと語ってみたいと思います。
　
　

■「まよチキ！」ミーツ…「キン肉マン」!?

「好きになっちゃった！」では、主人公の近次郎が幼少の頃より母と妹の紅羽に格闘技の実験台にされてきた過去が描かれているんですが、そこで出てくる技というのが…。
　

　
まさかの「キン肉マン」パロ。
　
キン肉バスターに、パロスペシャル…それぞれ、「キン肉マン」の主人公であるキン肉マンと、そのキン肉マンと熱い友情で結ばれるソ連のロボ超人、ウォーズマンの必殺技ですね。
「花澤香菜さん演じる妹キャラと『キン肉マン』」という思い切った組み合わせをアニメの中でミクスチャーすることによって、何ともアナーキーな絵面を画面内に構成することに成功した稀有なシークエンスだと言えます。
　
これ、やっぱり、ベアークローを両手に付けて、いつもの二倍の高さにジャンプして、そこに三倍の回転を加えればバッファローマンを上回る1200万パワーになったりするんでしょうか？
　
「美少女アニメ」と「キン肉マン」…。なかなかにインパクト大な組み合わせではありますが、とはいえ、「キン肉バスター」や「パロ・スペシャル」なんていうのは、漫画「キン肉マン」の中でも超有名なメジャーどころの大技。様々なアニメや漫画でそのパロディを目にすることができるわけで、これだけなら取り立てて大騒ぎすることもないでしょう。

■まよチキ！ スーパーフェニックス!?

…ただ、「まよチキ！」の凄いトコロは、この後に…。
連載終盤の「王位争奪編」に登場した、「キン肉マン」の個性的な必殺技の中でもなかなかに通な技…。
　

　
マッスル・リベンジャーを持ってきたこと！
　
しかも、このマッスル・リベンジャー…。
　

　
ちゃんと、下の人間が頭突きで相手を空中に跳ね上げている、キン肉マンスーパー・フェニックスの正調マッスル・リベンジャーです！
　
壁画に描かれていた絵を間違えて解釈してしまい、技を掛ける側と掛けられる側が逆になってしまったキン肉マリポーサ（本名：盗人ジョージ）による亜流のマッスル・リベンジャーとは違うわけですよ！
　
物凄く、作り手の「キン肉マン」愛が伝わるナイスな技のチョイスですが、それにしたって何故にマッスル・リベンジャー…。
普通にタワー・ブリッジとか、ベルリンの赤い雨とか、せめて喧嘩（クォーラル）ボンバーとかじゃ駄目だったのか？ 気になるぞ、マッスル・リベンジャー!!
　
なんていうか、この辺のハイテンポで飛ばしているようで、その実、変なところでディティールの細かさとこだわりが見られる辺りが、「まよチキ！」というアニメの何たるかを最も如実に言い表している気がします。
　
　

■まとめ

第一話の「ソル・ナシエンテ」や「トライアングル・ランサー」に引き続き、またしても妙〜にプロレスファンのツボを突いてくる描写が光るアニメ版「まよチキ！」。とりあえず、コレ作っている人は、プロレスとか「キン肉マン」が好き過ぎると思います。
　
そして、そんなプロレス愛に満ちたスタッフが作っているんだから、「まよチキ！」は本当にいいアニメ!!（理屈はよく分からんが とにかくすごい自信だ！）
　
＜鈴木けんじ / ズダダン！ キン肉マン＞

　
　
　
<関連エントリ>
■アニメ版「まよチキ！」第一話に見た現在進行形のプロレスLOVE