アニメTシャツが、もっとグッズとして一般化しないかな〜と思いつつ、Tシャツの魅力をアレやコレやと！
アニメグッズとして、Tシャツってどのくらい一般化しているものなのでしょうか？
アニメグッズ製作の大手であるコスパの通販ページなんかを覗いてみれば、結構な数のアニメTシャツが日々リリースをされているようですが、意外と所持をしている人って少ないんじゃないでしょうか？ やっぱり、アニメグッズと言えば、下敷き、クリアファイルといった各種文具や、ポスター辺りが大定番商品でありマストアイテム。そういった"見て楽しむ""使って楽しむ"アイテムに比べると、"身に着ける"Tシャツって若干購入のハードルが高い気がします。文具やポスターに比べると、値段も高いですしね。
でも、私は結構好きだったりするんですよね、アニメTシャツ。…いや、流石に美少女キャラクターがデカデカとプリントされたTシャツを着込んで外に出掛けるとか、そんなアニメファンとしても相当にハードコアな行動に出る勇気はありませんが、そもそもロックとかプロレス関連のTシャツが大好きで、その辺をチョコチョコ集めている人間としては、購入して壁に飾ったり、眺めてるだけでも十分に楽しいグッズなんですよね。
そんなわけで、今回はTシャツ大好き人間が、Tシャツの魅力をアレやコレやと語りつつ、アニメTシャツについてちょっとエントリを書いてみたいと思います！
■そもそもTシャツの魅力って何なの？
自分も含めて、Tシャツファン、コレクターって、世の中に沢山います。ただのコットンの塊であるハズのTシャツが…本来であれば、衣服の中でも最も安価な品物であるハズのTシャツが、何故にここまで人の心を掴むのでしょうか？それは、ずばりTシャツには、ヒストリーとメモリーが沢山詰め込まれているからだと思います。
例えば、自分が持っているロックTシャツで、こんなアイテムがあります。
これは、アメリカのミクスチャーロックバンド、FAITH NO MOREが95年にリリースしたアルバム「King for a Day Fool for Life」のジャケットをプリントした、所謂"ジャケT"です。
FAITH NO MOREは、"鬼才""変態"と称されるヴォーカリスト、マイク・パットンを始め、馬鹿テクのメンバーによるあらゆる音楽をミックスさせた、非常にエネルギッシュかつオルタナティブなサウンドで一時代を築いたバンド。解散後も根強い人気を誇っており（現在、再結成中！）、このアルバムのアートワークをレイアウトしたTシャツも現在でも作り続けられているんですが、自分が持っているのは古着屋さんで購入した本アルバムのリリース当時のTシャツです。
なので、バックには当時のツアーで廻った都市名がプリントされているんです！
95年というと、もう今から16年前…。最早、自分自身が何をしていたのかすらボンヤリとしか思い返せないくらい、昔の話なんですが…。
だけど、このTシャツを見れば、着れば、16年前にFAITH NO MOREが、このアルバムをリリースした、その当時のツアーのスケジュールが分かってしまうという。まさに、当時の空気を追体験できる逸品なんですね。
こんな感じで、Tシャツっていうのは、時に本やネットに書かれた情報以上の"歴史"をその身に宿していることがあります。そんな感じで、ロックの"ヒストリー"としてのTシャツをもう一枚紹介したいと思うんですが…。
ロンドンパンクの雄、The CLASHのギタリストだったミック・ジョーンズが、クラッシュの解散後に結成したニューウェーヴ・バンド、BIG AUDIO DYNAMITEのTシャツ。
コチラも近年再結成し、今年のFUJI ROCKでは来日も果たしたBIG AUDIO DYNAMITE。彼らのアルバム「globe」のジャケット写真をメインに据え、シンプルなモノトーンと赤色のみでデザインされたフロントのプリントもカッコいいんですが、このTシャツの何が凄いって…。
バックにPublic Image Ltd.の写真もプリントされていること！
BIG AUDIO DYNAMITEが、クラッシュのメンバーがパンクロック・ムーブメントの後に結成したバンドならば、Public Image Ltd.は、Sex Pistolsのジョニー・ロットンが、ピストルズの解散後に創り上げたニューウェーヴ・バンド。同じ時代に"パンク"のヒストリーを作り、その後に、"ニューウェーヴ"という新しいロックのヒストリーを創った二つのバンドが、同じTシャツの上に描かれているというおもしろさ！
恐らくは、この二つのバンドが同じライブイベントに出演をした際にリリースをされたTシャツだと思うんですが、やっぱり、ここにもロックの歴史がミッチリと詰まっている。
勿論、こういう"歴史"を振り返るだけでなく、個人的な"記憶"としても後々まで形を残してくれるのがTシャツの素晴らしいトコロ。音楽で言えば、ライブ会場で購入するTシャツなんかは、まさにその会場にいた時間と思い出を切り取ってくれるアイテムですよね！
個人的に、最近の一番のヒットだったのが、このイギリスのメロディック・ハードコア・バンド、The StupidsのツアーT！
先日、The Stupidsが来日し、ジャパン・ツアーを行った際に会場で買ったTシャツなんですが、バックプリントにツアーの会場や日程が入っているのが嬉しい限り！
私は、コレを見れば、いつだって生でこのバンドを観ることができた喜びと、会場の熱狂を思い出せるんです！
このように、Tシャツっていうのは、そのデザイン性故に、歴史や記憶をプリントし、後々まで残してくれるものだと思っています。
■他にもあるぞ！ Tシャツの魅力!!
勿論、こういったTシャツの魅力は、ロックTシャツの世界に限った話ではありません。私は、アニメや音楽と同じくらい、プロレスも大好きなんですが、今度はお気に入りのプロレスTシャツを紹介しながら、更にTシャツの魅力を語ってみたいと思います！
先ずは、日本の超過激なデスマッチ団体、大日本プロレスのTシャツ！ コレは、大日が横浜文化体育館で、団体の創設15周年を記念したビッグマッチを行った際に、会場で販売をされたTシャツです。
<大日本プロレス 設立15周年記念大会 OP>
これも、また先ほど紹介をさせていただいたような記憶、歴史を、そのデザインに組み込んだ一枚になるんですが…。
バックに、15年間で参戦を果たしたプロレスラーの名前が（ほぼ全員）プリントされています。こういう"粋"なセンス、ファンには堪らないですよね!?
そして、Tシャツの大きな魅力の一つが、様々なクリエイターやデザイン、モチーフによる"コラボレーション"。その組み合わせの楽しさだと思います！ そんなわけで、次にご紹介をするのは、新日本プロレスが"あの特撮ヒーロー"とコラボを果たした一枚！
新日本プロレス×仮面ライダーオーズのコラボTシャツです！ 新日の現チャンピオンである棚橋弘至選手が、熱狂的な仮面ライダーファンであったことから実現をした、この組み合わせ。劇中に登場をする「ライオン・トラ・チーター」のメダルコンボに、新日のシンボルであるライオンマークをクロスオーヴァーさせた、デザイン的にも見事な仕上がりになっています。
袖口には、新日本のロゴとオーズのロゴが入っており、お祭り感も満点。Tシャツって、こういう夢の組み合わせも実現をさせてくれるんですよ！
■最後に、大のお気に入りのアニメTシャツを！
そんなこんなで、Tシャツの魅力を熱く語った所で、アニメTシャツについて書いてみたいと思います。私は、Tシャツっていうのは、歴史や記憶を残してくれるアイテムだと思っているので、「流石に、アニメの女の娘やロボットが描かれたTシャツを着るのはちょっと…」なんて抵抗がある人でも、"思い出"としてハマったアニメ作品のTシャツを買うって全然アリだと思うんですね。ポスターみたいに壁に掛けておくだけでも楽しいし、後から、このアニメが好きだった、とか、このキャラクターが好きだった、なんてのをずっとずっと手元に残しておけると思うんです。
だから、メーカーさんも、そういうデザインを施したアニメTシャツを色々と作ってくれたら嬉しいな〜なんて常日頃から思っています。色んなキャラクターがコラボしたアニメTシャツとか、バンドのツアーTシャツにツアーのスケジュールが入っているみたいに、各放送局の名前や放送開始日がバックプリントに入ったTシャツなんかもおもしろいんじゃないでしょうか？
さて、最後にそんなTシャツに愛情とこだわりを持っているアニメファンの人間が、お気に入りのアニメTシャツを紹介させていただきたいと思います！
コレは、特に、大のお気に入りの一枚…！ なのが、BEAMSがリリースした「HEROMAN」のTシャツ！
かなり、デザイン性にこだわって作られたTシャツで、一色でキャラクターをプリントするんじゃなくて、シルクスクリーンによる印刷が行われています。
いくつかのインクを多層的に組み合わせることで浮かび上がる、主人公、ジョーイ＝ジョーンズのポートレート…。コレ、抜群にスタイリッシュでカッコいいです！
ボディの色も単色ではなく、首回りや袖口のカラーにアクセントを加えているこだわりもたまりません。何枚か、アニメTシャツは持っていますが、カッコ良さではコレが自分のコレクションの中で、一番だと思いますね。このジョーイと一緒に、グレーのヒーローマンTシャツもあるんですが、それもまた素晴らしいんですよ！
そして、この「HEROMAN」Tシャツと同じく、自分の中でベストなTシャツが…。
「にゃんこい！」の住吉加奈子さんTシャツ！
まぁ、自分は「にゃんこい！」が…そして、住吉加奈子さんという女の娘が大好きなもので…。"メモリー"や"ヒストリー"と同じく、"ラブ"もTシャツにプリントして、後々まで残せるのが素晴らしいと思うのですよね。まぁ、デザイン性も大事ですが、やっぱり、大好きなアニメの大好きなキャラクターのTシャツは、問答無用で買っちゃうよね！ というオチでした（笑）。
■まとめ
そんな感じで、個人的に感じているTシャツの魅力についてアレやコレやと！もっと、アニメファンの中で、文具やポスターを買うのと同じくらいTシャツを買うのは一般的になればいいし（今は、キャラクターがデカデカとプリントされたTシャツを、ネタとして楽しむとか、消費の仕方がそんな感じになっちゃっていると思うので…）、それに合わせて色々なアニメTシャツが今後もリリースされればいいな〜と思います！
Tシャツ最高!!（もうすぐ真冬だけど）
