白石涼子さんの素晴らしい演技ベスト3

 

 
■福圓美里さんの素晴らしい演技ベスト3
 

「というわけで、今回、私の思う「福圓美里さんの素晴らしい演技ベスト3」を紹介してみました。「このアニメの、このシーンの、この声優さんが凄い!」っていう楽しいですよね。」

 
上記の「karimikarimi」さんの記事に大いにインスパイアされて(「らーめん二郎」にインスパイアされて、ムチャな盛りのラーメンを提供する「らーめん大」並み)、拙BLOGでも私が大好きな白石涼子さんの素晴らしい演技ベスト3を選んでみました!
 
というわけで、今回のエントリでは白石涼子さんについてアレやコレやと、いつも以上の熱を持って「らーめん二郎」ばりにカロリー高めな感じで書いてみたいと思います! ニンニクマシマシ、アブラ、カラメで!!
 
 

■第三位 「SKET DANCE」 第9話 ヒメコ

 

 
「え? うっそ〜ん! 奢ってくれはりますのん?」
 
白石さんの近作より一本! ということで、放送もめでたく二年目に突入した「SKET DANCE」から、この白石さんをチョイス!
このエピソード、出崎統監督の逝去を受けて延々劇中で出崎演出パロをやっていたり、ゲストで出演した古谷徹さんがこれまた延々とレギュラー陣とボケとツッコミの応酬を繰り広げたり…と、一期のエピソード群の中でも、特にハイテンションかつ濃厚な回(若干、クドさを感じる程!)だったんですが、そこで飛び出したのこの台詞。「喫茶店に行こう」と誘うゲストキャラの古谷さんに対して、白石さんのこの台詞!
 
この時の白石さんの甘くて媚々な声が堪りません! 女を出すな、女を!!
 
奈良県出身である白石さんの出自を活かした「はりますのん」という関西弁のイントネーションも最高です。しかも、NYパンクのSUICIDEみたいな強烈なディレイのエフェクト付きで。
 


 
「スケダン」の姫子といえば、「絶対可憐チルドレン」の葵と同じく、関西弁の白石さんを堪能できるグレートなキャラクターだと思うんですが、関西弁を使っている時の白石さんはやっぱりいい! 素晴らしいですね!!
白石涼子さんに関西弁…プロレスラーで例えるならば「邪道、外道が連れてきたパートナーXはディック東郷」くらい最強の組み合わせです。ダイビング・セントーン
 
やっぱり、方言を喋る女の娘は可愛いですよね。白石さんの方言といえば、「咲-Saki-」の染谷まこ役での広島弁も好きです。
 
 

■第二位 「noein もうひとりの君へ」 第6話 トビ

 

 
「この穏やかな時空で消えてしまうのなら…それでもいいよ」
  
コチラは、女の娘役ではなく男の子役をやっている時の白石さんのベスト演技です!
ハードコアかつエモーショナルなSFアクションアニメ「noein もうひとりの君へ」。その中で、異世界の少年戦士であるトビ役を演じていらっしゃった白石さん。このトビも大好きなキャラクターなんですが、その中でも特に印象に残っている台詞がコレ。
 
シチュエーションを簡単に説明すると、このトビくん。先輩の戦士であるアトリに唆されて、自分たちが暮らす世界を抜け出し、主人公たちがいる現代にやってきます。不安定な時空の中で、自身の存在そのものが消えてしまう危機に晒されながらも、そこでポツリ呟くように出たのがこの一言。
 
口調は穏やかながらも、トビが今まで暮らしてきた世界の過酷さが見る者に伝わる鮮烈なダイアローグ。明るい諦念というべきか、それとも、後ろ向きな前向きというべきか…"死"が常に身近にある世界で戦いに身を投じ続けてきたトビ。そんな彼が"穏やかな時空"を目にしたことで生まれたネガティヴとポジティヴが入り混じる複雑な感情。
 
その感情を静かな語り口で表現した白石さんの演技が本当に凄いと思うんです。どこか切ないニュアンスを持ったトビの台詞。後ろ向きなんだけど、だからこそ、いじらしさに溢れたトビの心を表現する白石さんの演技。この守ってあげたくなる感!
 
そして、この台詞があったからこそ、終盤のトビの大活躍に圧倒的なカタルシスが生まれるわけで…。「noein」の中でも、絶対に忘れることのできない名場面、名台詞です。
 
 

■第一位 「にゃんこい!」 第9話 住吉加奈子

 

 
「好きって気付かなきゃ…楽だったのにな…」
 
そして、自分の中での白石涼子さんのベスト演技第一位は、やっぱりコレです! 「にゃんこい!」の住吉加奈子さん!!
 
白石涼子さんって、そのハスキーな声を使った「まほらば 〜Heartful days〜」の白鳥隆士くん役や、「ハヤテのごとく!」の綾崎ハヤテ役などの男の子キャラクターの役で人気が出て、そこから徐々に色っぽいお姉さんキャラや年上の女性キャラの役へと活動の場が移っていったイメージがあるんですが、そんな"色っぽい白石涼子"さんが抜群に素晴らしいのが、この「にゃんこい!」の住吉加奈子役だと思ってまして。
 
で、そんな色っぽい女の娘のセンチメンタルな恋心をモノローグで表現したこの台詞は、まさに私の中でのベスト・オブ・ベスト!
 
白石さんて、その声質やイメージから勝気な娘さんだったり、男勝りな娘さん役が多いんですが、そういったキャラクターが不意に見せる感傷的な空気感をエモーションたっぷりに表現するのが抜群に上手いなぁと思うんです。
 
大好きな男の子への恋心を自覚しつつも、それを上手く相手に伝えられず、しかも、自分の親友と想い人が実は両想いであることにも気づいているという。そんな複雑な恋心が切ない程にパンッパンに詰まったモノローグ。全てが最高で完璧。
 
このエモーションというのは、例えるならば…私の大好きな映画であるジム・ジャームッシュの「ストレンジャー・ザン・パラダイス」のラストシーンを初めて観た時のあの感傷! あるいは、私の大好きなエモコアバンドであるJawbreakerのポップでありながらも切ないメロディーと歌声を初めて聴いた時のあの衝撃!!
 


 
元気な役が多いからこそ、こういった切ない場面が活きてくる。印象に強く残る。記憶に刻み込まれる。それも、美しく、美しく。私の中で白石涼子さんは、エモコアなのです。
 
 

■まとめ

そんな感じで、私の白石涼子さんのベスト3を。白石さんって、男の子役もできれば、女の娘役もできる。明るくて元気な女の娘も演じることもできれば、大人びたアダルティーな女性も演じることができるし、ギャグアニメでは飛び道具的な配役にも回れる(例:「それ街」の針原さん、「銀魂」のアレ)…という役柄に幅がある声優さんだと思うんです。
 
プロレスラーで例えるならば、その肉体をフルに駆使したド迫力満点のラリアットやジャーマン・スープレックスに加えて、グラウンドになれば万力のような腕で相手を締め上げ、更に相手が場外に逃げれば矢の様なトぺスイシーダで追撃する…という打撃、投げ技、関節技、そして飛び技の全てをこなせる関本大介みたいなストロングスタイル・イズム溢れるオールラウンダーというイメージなんで、この辺はファン層によって全く違うベスト3になりそうですね。
 
色んな方の"白石涼子さんベスト3"聞いてみたいものです! CROWN OF WINNER!!(関本大介入場曲)
 
<関本大介 / CROWN OF WINNER>