片想いヒロインへの愛と片想いヒロインが大好きなことへの罪悪感

 

<はっとりみつるさんかれあ」第一巻 (講談社) P.12>
 
「まごプログレッシブ:Part2〜Scenes From A Memory〜」SIZさんが、アニメ版のさんかれあでこんなエントリを書かれていました。
 
■『さんかれあ』の左王子蘭子ちゃんに注目!サブヒロインとしてなかなかの逸材!(主におっぱい的な意味で)
 
さんかれあ」のヒロインの一人である左王子蘭子ちゃん…通称、「わんこ」可愛いよね! っていうキュートかつポップなテキスト。
 
自分も、「さんかれあ」の女の娘は、蘭子が一番好きです! 原作漫画の時点から、蘭子一筋! 前述のエントリで、SIZさんも話題を振ってくれていましたが、わんこドストライクだよ、馬鹿野郎!!(照)
 
わんこ、良いですよね。主人公である千紘への恋心を全く気付いてもらえないという片想いっぷりが。いや、私、大好きなんですよ、わんこみたいなヒロインさんが! だから今回は、そんな彼女たちに送りたいんだ讃歌!!
 
というわけで、今回のエントリでは、片想いをするヒロインについてちょっとアレやコレやと書かせていただきますね!
 
 

■「さんかれあ」におけるわんこの魅力とは?

先ずは、「さんかれあ」というラブストーリーにおける、左王子蘭子の魅力について考えてみたいと思います。
 

<第2巻 P.182>
 
この娘さんの何がいいって、あの恋心の一途さがいいんです。主人公の千紘を想っている、強く強く想っている。でも、千紘の恋の射程圏内からは完全にアウト。それでも、胸はときめくアイツに会うと。けれども、決して出来ないカミングアウト。
 

<第3巻 P.151>
 
何故ならば、彼女は千紘を思うと同時に、千紘の礼弥への想いにも気付いているからです。相手に自分の想いを伝えたい! でも、出来ない! いやいや、やっぱりこのままで、一線越えないでいよう。いやいや、やっぱりこのままで、一線越えないでいよう。上記で引用させていただいたコマは、そんな彼女の恋の葛藤が描かれた美しいカット。
 
いうなれば、わんこは"片想いヒロイン"とでも言うべき存在。だから、いつだって千紘からの扱いはぞんざい。この恋の行方は複雑で難題。そして、私たちはそんな彼女のことが大好きなんだい!
 
わんこは、同時多発で現在進行な複雑な恋の行方に翻弄されるヒロイン。「さんかれあ」は、"ゾンビ"という特異な設定を用いつつも、この辺りの"ラブコメ"としてのバランスも絶妙な作品です。そして、その作品内で描かれる左王子蘭子というヒロインの切ない恋心。圧倒的なエモーションといじらしさ。そんな彼女の姿は、我々の心を掴んで離さないのです。
 
 

■片思いヒロインのおっぱいについて

もう一つ、左王子蘭子の魅力についての言及を。まだまだ、彼女については続けてみたい研究を。
 

<第2巻 P.178>
 
男性として、わんこに惹かれて止まない理由の一つがその大きなおっぱい。メインヒロインの礼弥が、はっとりみつる先生らしいムチッとした肉感的な身体を有しつつも(特にお尻)、そのキャラクター性と劇中での運命からイメージされるどこか儚げな印象で控えめなバストの持ち主だったのに対し、わんこは巨乳で快活な女の娘というイメージで描かれている。
 
胸の大きさが、そのままキャラクター性にリンク。わんこの明るい内面に比例するかのようなバストぢから。衣服の上からでも分かる、その豊かなボリューム。パンっパンに盛り上がったおっぱいマウンテンは驚異の胸囲。まるでタイガー・ジェット・シンが持ち出すサーベルの如き狂気の凶器。そんな、わんこのおっぱいを見て私みたいな馬鹿な男子は狂喜の今日日。
 
そして、そんなおっぱい力を有した片想いヒロインということで、SIZさんと同様に、どうしてもこの娘の名前を出さずにはいられない! のがにゃんこい!」住吉加奈子さん。
 

 
加奈ちゃんも、高坂潤平という男の子への恋心を秘めつつも、それでも潤平くんの前に立つと正直になれずにいつも空回り。そして、潤平くんが思いを寄せる水野楓さんの親友であり、その二人の恋が実は両想いであることに気付いている…ポップで明るい「にゃんこい!」の中でも、複雑な立ち位置にいる女の娘でした。
 
もう、私はそんな彼女のことが大好きで…。もう、コレは"萌え"とか、そういう感情ではなくて本気の"恋"です。加奈ちゃんに関しては、安易なカテゴライズなんかはしたくない、貼りたくないんですよ"ツンデレ萌え"なんてレッテルは。「お前、二次元キャラに本気で恋するなんて気持ち悪いな」って…そんなん俺が一番よう知ってるわ!
 
そして、そんな加奈ちゃんも、劇中で度々その見事なDカップ巨乳の描写と言及が行われる女の娘でした。前途多難な恋愛でも、"彼"を好きでいようと決めた何があろうと。おっぱいは、そんな彼女たちの切ない想いを秘めた恋の格納庫。片想いヒロインの胸は、大好きな男の子への想いに従って膨らむものなのでしょうか?
 
そのセンチメンタルな恋心といい、そのおっぱいといい…。
 
いやね、私、もう"大好き"の琴線を刺激されて止まないのですよ。加奈ちゃんやわんこみたいな片想いヒロインに…。とはいえ、単純に惹かれるというだけではなく、そこには罪悪感みたいなものも同時に存在をしている。いうなれば、彼女たちに対して"大好き"と"申し訳ない"という気持ちの両方を天秤に掛けて、女の娘たちを見ているんです。
 
 

■片想いヒロインが大好きなことへの罪悪感

私たちは片想いヒロインの恋の奮闘を見て、時に胸を締め付けられるようなエモーションを抱いたり、時にそのいじらしさに悶えたり、そんな彼女たちを大好きでいることで多幸感に包まれる。
 
でも、それっていうのは、片想いヒロインな彼女たちの好きな人への想いが決して報われることのない…少なくとも、メインヒロインに比べて、報われる可能性が低い…という定義が先ず大前提として存在してしまっているわけです。
 
片想いヒロインの姿を見て私たちはハッピー。でも、彼女たちは? 大袈裟に言ってしまえば、私たちの片想いヒロインに対する"大好き"とか"可愛いな"と思う感情は、彼女たちの不幸の上に成立してしまっている。
 
この何とも言えない罪悪感! 言うなれば、お昼に起きた時のような罪悪感。寝起きにタモさん罪悪感。続けて小堺、罪悪感。漠然とした罪悪感。モヤモヤしたままゴメンなさい。身勝手な"大好き"でゴメンなさい。
 
片想いヒロインは確かに魅力的です。可愛いです。大好きです。
 
一方で、そこには一種の乱暴さというか、受け手の身勝手さというか…そういったニュアンスも存在しているということも私たちは意識しておいてもよいのではないかと思うんです。片想いする女の娘はいじらしい。でも、それだけで萌えるってのはイージーだし。そこは気を付けておきたいところだと思うんです。
 
勿論、その"大好き"には、純粋に彼女たちの恋を応援したいという気持ちが一番強いんですけどね。まさに、自分なんかはそういう想いを強く持って、彼女たちの姿を見守っています。彼女たちの恋は未確定。だから、やっぱり、その先を見たくて!
 
 

■まとめ

そんなこんなで、片想いヒロインについてのアレやコレやを徒然なるままに。
加奈ちゃんといい、わんこといい、皆、大好き過ぎて考えることが多くて大変です…。彼女たちの姿を観ていると、物凄く幸せであると同時に、変な罪悪感も感じてしまったりだとか…。
 
でも、まぁ、その位、本気の恋なんですよ! 住吉加奈子さん、大好き!! わんこも可愛いわ〜。
 
あと、コレは余談なんですが、「さんかれあ」のキャラクターって、ゾンビ映画のキーワードから名前をいただいている場合が多いんですけど、「左王子蘭子」という名前だけは何が元ネタなのか分かりません…。誰か気づいたら、教えてください〜。
 
 
 
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