細かすぎて伝わらないゾンビ愛! アニメ版「さんかれあ」のこだわりが凄い!!

 

 
アニメ版のさんかれあでアレやコレやと…と言うには、テキスト量控え気味ですが、本作でちょっとピックアップをしておきたいネタがあったので簡易的に更新です!
 
 

■アニメ版で千紘の部屋に登場をした目玉柄のけん玉

原作漫画では、登場人物の名前にゾンビ関連のキーワードが元ネタとして使われていたり、各話のサブタイトルに新旧洋邦のゾンビ映画の題名が引用されていたり…と作者のはっとりみつる先生のゾンビ愛が溢れまくっている「さんかれあ」でありますが、アニメ版も原作漫画に負けず劣らずゾンビへのこだわりがおもしろい作品になっています。
 
中でも、特に印象に残ったのが第一話で登場したけん玉!
 
■さんかれあ1話について語る(半熟ゆでたまご)
 
第一話をレイアウトや演出術を中心に熱っぽく語られている(グレート!)上記のサイト様でも言及をされている千紘の部屋にあった目玉柄のけん玉。
 

 
ちょっと画像を引用させていただきますが、コレですね。ゾンビ関連のグッズで溢れかえる主人公の部屋で、一際目立つように配置をされていたこのアイテム。
 

<はっとりみつるさんかれあ」第一巻 (講談社) P84>
 
原作でも千紘の部屋が描写されることは何度かあるのですが、この目玉柄のけん玉が登場することはありません。つまり、このけん玉はアニメ化にあたって独自に追加されたオリジナルのアイテムであり、ニュアンスということになります。
 
 

■目玉柄のけん玉と「サンゲリア

で、この目玉柄のけん玉なんですが、恐らくはタイトルとヒロインの元ネタになっているイタリアのゾンビ映画サンゲリア(原題「ZOMBIE 2」)に登場する眼球破壊シーンへのオマージュになっているのではないかと思うのです。
 

 
ドアを突き破って出てきたゾンビに髪の毛を掴まれた女性が、徐々に徐々に引っ張られ、遂には、木の破片が眼球にグサーッ! と突き刺さるこのスプラッターシーンは、グロテスクな残酷描写がテンコ盛りの「サンゲリア」という映画の中でも一際インパクトのあるシーン。
DVDのジャケットや販促用のポスターなどでも引用をされている、云わば「サンゲリア」という映画の代名詞な名シークエンスです。
 


 
オリジナルの映画の予告編でもフィーチャーされていますね。
 
そして、アニメ版の「さんかれあ」では、原作の元ネタになっている「サンゲリア」の眼球破壊シーンを、同じく玉に木を刺す「けん玉」というアイテムを用いてオマージュしたのではないかと思うのです。
 
きっとアニメの製作者さんの中にも、ゾンビ映画の大ファンの方がいらっしゃるのでしょう。その愛とこだわりが、こういうちょっとマニアック…だけど、遊び心にゾンビ愛に満ちたシークエンスを生み出したのではないかと。
 
さんかれあ」のゾンビ愛…アニメ版でも素晴らしいです!
 
 

■まとめ

こうした細かい小ネタも溢れているアニメ版「さんかれあ」。ゾンビ映画好きとして、これからの放送も非常に楽しみですね!
 
 
 
<関連エントリ>
■「さんかれあ」の元ネタ「サンゲリア」について語ってみたいオブ・ザ・デッド