桜井弘明監督と「ジュエルペット ハッピネス」とQUEEN

 

 
桜井弘明監督による「ジュエルペット」シリーズ、ジュエルペット サンシャインが抜群におもしろいです。
 
個人的に何がおもしろいって、"桜井節"とでも言うべき監督の色がコメディシーンに濃く出ていること。演出を手掛けた機動戦艦ナデシコのカラオケ回で桜井監督のお名前を知って早、十数年。
その後に、大地丙太郎監督のセクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさんがあって、監督作のデ・ジ・キャラットがあって魁!!クロマティ高校があって、近作では猫神やおよろずなんかもあって…という具合に桜井監督のコメディアニメを通過してきた桜井弘明直撃世代としては、土曜の朝にやっている女の子向けのアニメでも桜井監督の作風がストレートに出ているというのが何だか嬉しくて仕方ありません。
 
そんな中でも「ジュエルペット ハッピネス」で、個人的にツボに入った桜井監督らしいシークエンスについて今回のエントリではアレやコレやと!
 
 

■「ジュエルペット ハッピネス」のQUEENネタ

平和泉先輩…通称、"ロジャー"を中心にしたエピソードでちょいちょい顔を出す音楽ネタ。例えば、平先輩がコーヒーショップ運営の為に奮闘をする第20話「山に登ってコーヒー豆〜!」に登場をしたお客さん達のこのポーズ。
 

 
この特徴的なポージングは…そう、QUEENですね!
 

 
QUEENのアルバム"QUEEN II"のアルバムジャケットに登場をするこのポーズ。「『ジュエルペット ハッピネス』を観ているメインの視聴者層である女の子は、QUEEN知らないよ!」と言いたくなりますが、こういうロックなネタを放り込んでくるのは正に桜井監督の十八番。
思えば、平先輩の愛称である"ロジャー"もQUEENのドラマーであるロジャー・テイラーにあやかって頂戴をした名前。それを受けてか、劇中には平先輩が本家のロジャー・テイラーよろしくドラミングを披露する場面もありました。
 

 
で、桜井監督でQUEENネタといえば、個人的に思い出すのが「デ・ジ・キャラット」の映画版作品である「劇場版デ・ジ・キャラット 星の旅」。この映画の中では、主人公のでじこぷちこが「輝ける7つの海」「手をとりあって」「地獄へ道連れ」…とQUEENの曲目を連呼するシーンがあったり…
 

 
QUEENのヴォーカリストである故フレディー・マーキュリーのブロンズ像が登場(アルバム「メイド・イン・ヘヴン」のジャケットに映っているアレ)したりと、QUEENネタがタップリと詰まった作品となっています。
 
もう、これも10年以上前の作品ですが…最新作である「ジュエルペット ハッピネス」でも、やはりQUEENネタを持ち出してきた桜井監督。相変わらずこのバンドが大好きなんだな〜と思わされます。ファンとしては、思わずニンマリとしてしまうところです。
 
 

桜井弘明監督とQUEEN

劇中のキャラクターにフレディー・マーキュリーのソックリさんが登場をする「魁!!クロマティ高校」もありますし、何かとQUEENに縁のある桜井監督。
 

 
DVDのジャケットでもQUEENのアルバムをオマージュしていましたが、アレはそもそもフレディーが登場する原作漫画を、QUEENファンの桜井監督がアニメ化するという奇跡的な巡り合わせの作品でした…。
 
そんな桜井監督、最新作でありキッズアニメでもある「ジュエルペット サンシャイン」でも、やはりQUEENネタは決して外せないのでしょう。まさに、"Don't Stop Me Now"な桜井監督のQUEEN愛。最高です。