「プリティーリズム」初心者が観た「プリティーリズム・レインボーライブ」にまつわるアレコレ

 

 
最近、プリティーリズムシリーズの最新作であるプリティーリズム・レインボーライブを観始めました。「プリティーリズム」のアニメを観るのは、この「レインボーライブ」が初めてなのですが、これがいい歳こいた自分みたいなオッサンが観てもおもしろい。
 
そんなわけで、今回のエントリでは「プリティーリズム・レインボーライブ」にまつわるアレやコレやでエントリを簡易更新!
 
 

■「レインボーライブ」のオープニングを手掛けているのは…!

自分にとっての初めての「プリティーリズム」である「レインボーライブ」。何故、このアニメを観始めたのかというと、きっかけは私が大好きなアニメ監督である川口敬一郎監督がOPのコンテ、演出を手掛けられていると聞いたからです。
 
<「プリティーリズム・レインボーライブ」第1話 / 私はなる!店長にな〜る!>

 
そんなこんなで、慌ててOP映像をチェック。TRF「BOY MEETS GIRL」のカヴァーに乗せて、カラフルに流れていく映像と女の娘達のアクション。…メチャクチャ良い…!
 
特に、終盤のなるちゃんとりんねちゃんがスケートで走っていくシーンの多幸感が素晴らしい! ちょっと、この生理的な気持ち良さを言葉で説明するのは難しいんですが、川口監督のオープニング映像をクリエイトする巧さ、テクニックが強く発揮された映像だと思うんですよね。90年代前半のJ-POP(というか、TKサウンド)が持つアッパー感に溢れたTRFの曲と歌詞も良いのかもしれませんが、とにもかくにもこの映像が持つパワーは凄い。
 

 
主役の女の娘達やサブキャラクター、着せ替えや楽器演奏、そしてスケートにダンス…というアニメにまつわる全てを90秒にレイアウトした構成も素晴らしい。"川口敬一郎"というクリエイターの名前を意識してみれば、ポップでカラフルな背景の使い方なんかも、「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ」であるとか「みなみけ ただいま」といった同監督の近作で多用されていたカラフルな背景やエフェクトに近しいニュアンスも感じられます!?
 

 
SKET DANCE」「まよチキ!」「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ」「みなみけ ただいま」と2年に渡って、監督作を常に作り続けてきた川口監督。今年の4月に入って、そのリリースが止まってしまい、ちょっと寂しい思いをしてきた自分としては、このオープニング映像は本当に嬉しいプレゼントでした。
更に、スタッフクレジットをチェックしてみれば、キャラデザの原案にはokamaさんのお名前が…川口敬一郎ファンとしては、どうしても「月面兎兵器ミーナ」を思い出してしまう組み合わせ。こういう偶然の邂逅も何だか楽しい。
 
それにしてもこのOPのカラフルさというのは…普段は、ハイテンションなギャグであるとか、お色気描写とかがピックアップをされがちな川口監督なんですけど、この辺りのポップなフィーリングは女の娘向けのアニメでも十分に発揮をされるのだな、と思った次第。何だか、凄く作品にフィットしている気がします。
それに、女の娘を可愛く描くのも抜群に巧い川口監督。一回、土曜日とか日曜の朝にやっている女の娘向けのキッズアニメや少女漫画のアニメ化作品なんかで監督業をやってみて欲しいですよね。桜井弘明監督みたいな方向で。桜井監督の「ジュエルペット ハッピネス」も凄くおもしろいですし、「ジュエルペット」シリーズで監督をやる川口敬一郎なんてのもファンとしては観てみたい気が。
 
 

■声優さんやストーリー、音楽も良いです

川口監督のお名前がフックになって観始めた「プリティーリズム・レインボーライブ」なんですが、個人的には他にも琴線に引っかかるポイントが色々と。これも他の作品とリンクをさせて観ちゃう部分なんですけど、「HEROMAN」が大好きな自分としては主役の一人である涼野いとちゃんの声優さんが、「HEROMAN」でジョーイ役を演じた小松未可子さんなのも嬉しいポイント!
 

 
「K」でのネコ役であるとか、ああいうキュートで萌えっとした感じの美少女キャラ役もいいんですが、やっぱり「HEROMAN」のファンとしては、小松未可子さんのボーイッシュな声と演技というものに凄く惹かれてしまいます。なので、このアニメでのいと役は、私のフィーリング的にどストライク。
 
また、声優さんという視点で観てみれば、エナポゥさんがこの作品に出演をされているのもおもしろい! エナポゥさんといえば、元ロリータ18号のギタリスト。パンクバンドでギターを引いてた人が、女児向けアニメに出てるって何なの!? って思っちゃって。
 
<ロリータ18号 / クロール>

 
エナポゥさんといえば、声優さんとしては小林治監督のアニメ作品の常連出演者(で、大体、ロマンポルシェ。掟ポルシェさんも出てる)というイメージがありますが、土曜の朝に小学校低学年の女の子が観てるアニメに出てるっておもしろいですよね。繰り返しますけど、元ロリータ18号ですからね。RAMONESのジョーイ・ラモーンとかTOY DOLLSのオルガとか、本物の中の本物であるパンクスの人達にアルバムをプロデュースしてもらっていた人ですから。
 
そんなこんなで、色々なフックと魅力を感じた「レインボーライブ」。でも、何が一番良いかって、やっぱりストーリーが凄くおもしろいんですよ!
 
何がおもしろいって、ミュージック・ビジネス、ショー・ビジネスの世界をアニメの中でキチンと描こうとしているところ! その辺りのカルチャーが大好きな自分にはグッとくるんです。主役のなるちゃん達は駆け出しのインディーズみたいな存在なんだけど、そのライバルであるチームは超メジャーな会社にいたりだとか、ミュージシャンの創作における葛藤が劇中で描写されていたりだとか…。そういう音楽やエンターテインメントにまつわるアレコレが描写されているのがドラマとして凄く良い。ちゃんと、一番最初から観ておけば良かったな…と若干、後悔をしている位です(今、ニコニコ動画での配信でキャッチアップ中)。
 
そんなこんなで、「プリティーリズム・レインボーライブ」。繰り返しになってしまいますが、いい歳を観たオッサンが観てもおもしろいです! …あと、このアニメを観始めて、一番の発見は「BOY MEETS GIRL」が如何にポップ・ミュージック、ダンス・ミュージックとしてよく出来た曲であるかを再認識させられた事だったり。BGMも"ハッ!"とさせられるような良い曲が使われていたりしますし、音楽面でも充実のアニメですね。