「ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ」第16話「制御不能の野獣たち」がおもしろかった!






ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ第16話「制御不能の野獣たち」が非常におもしろいエピソードだったので、その感想でのアレやコレやでエントリを簡易更新!




■第16話は、所謂一つの"作画回!"

ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ」第16話「制御不能の野獣たち」…は、物語の大きな転換期となるエピソードだったと思います。主人公であるアキラ達の学校転入、新キャラクター、アシダ・ノリコの初登場、そして、勢揃いしたアベンジャーズのメンバーすら圧倒してみせたセイバートゥース…ミュータント達によるストーリーへの本格的な登壇…とひとつのエピソードの中に数多くの新機軸が詰め込まれていました。


マーヴェルのヒーロー達がディスクに閉じ込められ、ひたすら劣勢に追い込まれ続けていた物語の初期を"第一章"、そして、アベンジャーズが揃い踏みし、世界中に散らばったディスクを回収するという任務を描いた前回までのエピソード群を"第二章"とするならば、本エピソードは"第三章"の幕開け的は話数だと言えると思います。





そんな「制御不能の野獣たち」。ストーリーの盛り上がりを受けてか、アニメーションの方も気合は十分。本エピソードは物語の一つの山場であると同時に、所謂"作画回"という言い方も出来る話だったのではないかな、と。




■"強敵"セイバートゥース登場を盛り上げるよく動くアニメーション!





先ず、序盤のアキラの動きからして、今までの「ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ」とは明らかに質感が異なる、点と点が"スッ"と線で歪み無く繋がっている様な滑らかなアニメーション。「ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ」って、良い意味で古き良き夕方アニメの雰囲気が漂う作品というか、昨今のキャラクターもアクションもバリバリ動きまくるアニメ作品とは少しばかり趣を異にしたアニメだと思うんです。


そんな中で、不意に訪れた「制御不能の野獣たち」。普段は、割とアニメーションを抑え目にしている作品ですから、そこから、急にリミッターを外してフルスロットルで動き出しかの様な、綺麗で良く動く絵の数々は通常運転時とのギャップもあってインパクト大。







特に、見せ場であるアイアンマンとセイバートゥースのスピーディーなバトルは本当に素晴らしい出来だったと思います! これまでのヴィランとは明らかに強さのレベルが違うセイバートゥースの"強者"してのキャラクター性をアピールする意味でも、このアクションシーンは良かった。これまでの敵とは一味も二味も違う、アダマンチウムの爪で全てを切り裂く"野獣"のステージを盛り上げる最高の演出術としてのバトルシーン。


マーベルのスーパーヒーローが主役のアニメとはいえ、普段は、その特殊能力を前提にした頭脳戦が意外と多かったりと派手なアクションは割りと控え目だった「ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ」。ここまでケレン味のあるバトルシーンは、アベンジャーズメンバーが勢揃いしての船上バトル以来でしょうか?





また、そんなカッコのよろしいバトルシーンと追随をするかの如く、劇中での様々な演出もキレッキレで良かった! ノリコにフラれた(?)アキラをクリスが励ますこのシーンとか凄いツボでした。




■まとめ

ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ」は、原画家さんが一人で担当をしていた第11話「トニーからのプレゼント」もおもしろかったですし、原画家さんのクレジット数やアニメーションの流麗さがそのままアニメのおもしろさに繋がるわけでもないことも理解しているつもりなんですが、それでも、たまにこういう思い切り動くアニメーションを見せられると視聴者としては凄く気合いが入ります。自分は作画に詳しいわけでもないですし、その辺は全然語ることが出来ない人間なんですけど、この「制御不能の野獣たち」がメチャクチャに良かった! これも、またアニメを観る醍醐味ですよね。




■おまけ




アニメ版のウルヴァリンが物凄いサッパリしたキャラデザで、ちょっと笑った。原作とか映画版でヒュー・ジャックマンが演じるあの毛深くてワイルドなキャラクター造型はどこに!? モミアゲは!? 腕毛は!?


トニー・スターク社長もアニメ版じゃ髭を剃ってサッパリしてますし、やっぱりキッズ向けのアニメだとヒーローが毛深いのは避けられるんでしょうか…?