"一番好きなキャラクター"がすぐに出てくるアニメ、出てこないアニメ






ちょっと軽めのエントリでBLOGを更新。アニメキャラクターに関する話をアレやコレやと!




■『のんのんびより』で一番好きなキャラなんて決められない!

先日、私が大好きで大ファンなアニメのんのんびよりの新作に関する概要が発表されました。


■「のんのんびより」アニメ第2期のキービジュアル発表、人気投票も開催(コミックナタリー)


一昨年末の第1期放送終了後、単行本のオマケで付いてきたOAD(これもおもしろかった!)のリリースなんかを挟みつつも、なかなか第2シーズンの続報が入ってこず、ファンをやきもきさせていた『のんのんびより』。そんな中で飛び込んできた、この嬉しいニュース!


ファンとして、本当に放送が楽しみなのんのんびより りぴーとなんですけど、ちょっと気になったのが記事内にある"人気投票"という言葉。


のんのんびより』で人気投票!? これが、う〜ん、何だか個人的にはピンとこない。


いや、人気アニメの中でも特に人気のあるキャラクターを投票数なんかで可視化しようという企画自体は全然普通ですし、企画自体がどうこうというのではなくてですね……こう、『のんのんびより』という作品は私にとって出てくるキャラクターが皆、等しく大好きで一番が決められない作品なんです。キャラクターに対して、"好き"の熱量を順位付け出来ないアニメというか。


れんちょんもこまちゃんもなっつんもほたるんも、あと駄菓子屋なんかのサブキャラクターまで、登場人物全員が好き。そんなキャラクターたちが同じ空間にいるその世界観そのものが愛おしいという。自分は『のんのんびより』という作品に対して、そういうアプローチをとっているんです。


だから、人気投票って言われても、自分にとってこれは難しいぞ、と。まぁ、物凄い気持ちの悪い話で申し訳ないんですけど……。




■『棺姫のチャイカ』も一番なんて決められません……

最近だと、これまた自分のお気に入りのアニメ作品である棺姫のチャイカも公式で人気投票をやっていたんですけど、これも自分にとっては"一番"のキャラクターを決められないアニメ作品で、キャラクターに対する自身のアプローチの仕方を考えさせられた作品でした。


棺姫のチャイカ』は、主役のチャイカやトール、アカリ……という物語の中心人物になるキャラクターが凄く魅力的で、もう大好きなんですけど、彼らと相対する赤チャイカ一行であるとか、ジレット隊のような周辺のキャラクターがこれまたそれぞれに力強い魅力があって、"一番"が決められない、それぞれの登場人物に対する"好き"という感情における強弱の比較が出来ないアニメなんです、自分の中で。


そういう作品に対しての人気投票となると、これはもう、棄権をせざるをえないわけで、若者の政治離れだとか、投票率の低下を嘆く報道番組もビックリのテンションで、泣く泣く投票を諦めるしかないのです。ザ・死票。もっとも、拳銃をこめかみに突きつけられて、「『棺姫のチャイカ』の中で一番好きなキャラクターを今すぐ決めろ!」とイタリアマフィアかなにかに脅されたならば、そこはチャイカを選びそうな気がしますが、そんな『ゴッドファーザー』的なロケーションにでもならない限り、なかなかあの物語の登場人物たちに対して、順位付けが出来ないのです。アル・パチーノもビックリなのです。




■"一番好き!"がすぐに出てくるアニメ作品

一方で、"一番大好きなキャラクター"がパッとすぐに思い浮かぶアニメ作品もあります。私が好きなアニメ作品でいえば、例えば、にゃんこい!』。このアニメだと、住吉加奈子さんが一番大好き。というか、作品内のみに及ばずアニメヒロインの中で一番大好き。まさに"俺の嫁"な女の娘です。


例えば、『HEROMAN』。この作品ならば、やっぱり一番は主人公のジョーイくん。『HEROMAN』は敵キャラに至るまで、凄く魅力的なキャラクターが多いアニメ作品なんですけど、やっぱりジョーイが一番大好き! こういった作品は、何の迷いもなく一番好きなキャラをパッと挙げられます。勿論、他のキャラクターも好きだったり、愛しかったりで、それぞれに魅力的なんですけど、その中でも一番を迷わず挙げられるアニメ作品。


あと、自分が大好きなアニメでいったら、銀河機攻隊 マジェスティックプリンスは……かなり迷います。あの"ザンネンファイブ"の子たちが大好きなので、選ぶとしたらあの5人の子たち……という答え方になります。その中でも敢えて一人と言われたら、おケイさんかもしれませんが、この場合も「闘魂三銃士は、武藤も蝶野も橋本も好きだけど、それでもどちらかというと破壊王派」みたいな感じで、そこに明確な順位性っていうのは余り存在していないのです。あの5人でワイワイ仲良くやっている感じ、おケイさんとタマちゃんが一緒にいる空気感とかが好きなんですよ、自分は場合は。……でも、やっぱりおケイさんかなぁ、自分は……。あのイズルに対する片思いっぷりとかキュンキュンきます。




■何故、"一番好き!"を挙げられないのか?

"一番好きなキャラクター"をパッとすぐに挙げられる作品とそうじゃない作品。自分の場合は、アニメ作品に対するアプローチの仕方って、こんな感じに分けられます。そして、恐らく、多くの人も同じフィーリングを持っているのではないかな、と。


当然、どっちが良いとか悪いとか、優れているとか劣っているなんて話ではありません。ただ、自分の中では好きなアニメ作品に対して、そのアプローチの仕方が上記のように分かれる。それっていうのは、何なんだろう? ってちょっと考えてみたんです。


そこで、ちょっと思ったのが、その人物描写における差異。例えば、『のんのんびより』なんかは、各キャラクターが一緒にいる空間っていうのが凄く心地が良くて、それを観ているだけで多幸感に浸れるんです。そうなると、そこに各キャラクターに対する"好き"の熱量の差っていうのが生まれにくい気がします。各キャラクターの存在は勿論のこと、そんなキャラクターたちが織りなす空気感みたいなもの、それ自体を好きになっているのかな、と。


だから、自分なんかは『のんのんびより』で人気投票をするなんてシチュエーションがあった時に、一番のキャラクターなんて決められない。『のんのんびより』の世界観、キャラクター、全体が一番好きなんです。『のんのんびより』という作品自体が一番大好き。人気投票をするなら、『のんのんびより』自体に一票! そんな感じです。


思えば、自分が最近好きになった作品って、こんな感じで突出したキャラクターの魅力というよりも、作品全体のオーラ自体が好きになった作品が多い気がします。特定のキャラ萌えよりも、作品に出てくるキャラクター皆が魅力的で、愛すべき作品。去年の作品で言えばご注文はうさぎですか?とか、ああいった作品もそう。昔は、そうじゃなくて、特定のキャラクターに対する愛情で作品自体を好きになるというパターンが多かった気がするんですが……。


それっていうのは、自分のアニメ作品に対するアプローチの仕方が年齢によって変わったのか、それとも、最近のアニメにおける作風の変化なのか……それは分からないんですが、作品、キャラクターに対するアプローチの仕方について、ちょっと考えてみた2015年の始まりでした。




■最後に

そんな感じで、ふと思ったことをアレやコレやと。作品とキャラクター、その接し方は本当に作品によってそれぞれですよね。