「スイートプリキュア」ED「ワンダフル↑パワフル↑ミュージック!!」と高取ヒデアキとホーンセクション

 

 
新しいプリキュアシリーズ「スイートプリキュアの第一話を観ました!
 
新シリーズは音楽をテーマにしたプリキュアということで、放送開始前から個人的に興味津々だったのですが、プリキュア側にいるメイジャーランドが喜びを司る「正義」の存在で、マイナーランドが世界に悲しみをもたらす「悪」の存在っていうのが、ちょっと…(笑)。
哀愁を帯びたマイナーコードは悪役かい! それじゃ、ブルースミュージシャンとか、あの世界観じゃ全員極悪人だよ! とか、心の中でツッコミを入れつつ、この先のストーリー展開にドキドキワクワクしています。大好きな堀内賢雄さんがトボケた味の悪役で出ているのも嬉しい!
 
さて、取りあえず一話を観た段階で気になったのはED曲の「ワンダフル↑パワフル↑ミュージック!!」です。今回は、この曲についてちょっぴりアレやコレやと書いてみたいと思います!
 
 

高取ヒデアキプリキュアとホーン


 
前々作である「フレッシュプリキュア!」から始まったCGによるアニメーション前田健さんの振り付けによるダンスという、ここ最近のプリキュアシリーズにおける「お約束」を踏襲した、「スイプリ」のED曲「ワンダフル↑パワフル↑ミュージック!!」。
今回も、また安心の高クオリティのEDに仕上がっているわけですが、この曲を手掛けたのはプリキュアシリーズで多くの楽曲をクリエイトしている高取ヒデアキさん。
高取さんの音楽といえば、何より素晴らしいのがホーンセクションの使い方ですよね。
 
<ハートキャッチプリキュア! / Alright!>

 
例えば、高取さんによるハートキャッチプリキュア!のOPは、ホーンの音と子ども声のコーラスがサビの盛り上げと多幸感を最高に盛り上げてくれる素晴らしい曲!
こんな感じで、ホーンで音楽を作る、盛り上げるのが物凄く巧いアニメ音楽クリエイターというのが、自分の高取ヒデアキさんに対する印象です。
 
<特捜戦隊デカレンジャー / ミッドナイト・デカレンジャー>

 
特撮戦隊ものの音楽も数多く手掛けている高取さんですが、特捜戦隊デカレンジャーEDも、ホーンの音が印象的なビッグ・バンド風のロカビリー曲。
「和製エルヴィス・プレスリー」こと佐々木功ささきいさお氏をヴォーカルに持ってくる辺りも渋い! デカレンジャーは設定やストーリー展開も独特な要素が盛り込まれた意欲作でしたが、このED曲も素晴らしかったですよね。特撮戦隊番組に、こういう渋めのEDを持ってくる高取さんのチャレンジブルな遊び心。そして、それを盛り上げるホーンセクション! 特撮戦隊もの楽曲における冒険心に満ちたマエストロ。「ボウケンジャー」って、まさに高取さんのことですよ!
 
<砂ぼうず / Sand Mission>

 
「作曲者」ではなく「歌手」としての高取さんの曲を聴いても、印象的なのはホーンセクション。大人数のメンバーを率いた自身のバンドZ旗での砂ぼうずOP曲「Sand Mission」は高取さんの男らしいヴォーカルに重厚でパワフルなブラスサウンドがとにかく熱い!
スカパンクとかのホーンの使い方じゃなくて、ブラスロックみたいなサウンドなんですよね。アニメ界のTower of Power的な。
 
生音であれ打ち込みであれ、高取さんの楽曲を聴いていると、とにもかくにもホーンの音が印象に残り、なおかつその使い方っていうのがセンス抜群だなぁ〜なんて思うんですが、さてさて「スイプリ」の「ワンダフル↑パワフル↑ミュージック!!」はというと、ちょっぴりモータウン入ったゴージャスなアーバン風のジャズ&ソウルミュージックといった趣。
ここでも、ホーンが大活躍(プリキュアが躍る背景にも、ホーンがデッカく映ってる!)で、なおかつ音楽をテーマにしたプリキュアとくれば、高取サウンドの本領発揮というか、もうこの作品にピッタリな曲に仕上がっているなぁ〜と。うん、高取曲とホーンの音って相思相愛なんですよね。
 
 

高取ヒデアキのピープルズツリーを紐解いてみれば…

また、余談的に高取さんの周辺のお話。ピープルズツリーの話なんかも。
「Z期」でギターを弾いているのは、高取さんの実弟である高取伸和(NOBU)さんなんですが、この方は何とCOALTAR OF THE DEEPERSのメンバーらしいです。
 

 
このエントリを書くにあたって、改めて高取さんのことを調べていたら副次的に知った事実なんですが、コレにはビックリですよ! プリキュアと日本のオルタナロックが繋がった!!
ディーパーズと言えば中心人物であるNARASAKIさんがアニメの音楽を手掛けていることで、そういった人脈やカルチャーとも何かと縁のあるバンドですが(というわけで、このBLOGでも何かと名前が出てくる)、まさかプリキュアや特撮ソングでお馴染みの高取ヒデアキさんの弟さんがメンバーにいたとは知らなかった。
ディーパーズ在籍時には、大槻ケンヂNARASAKIさんとは、パンクチーム「特撮」や「大槻ケンヂと絶望少女達」でガッチリとタッグを組んでいます!)のソロアルバム「ONLY YOU」のレコーディングにも参加し、ばちかぶりの楽曲をカヴァー…と、調べれば調べるほど自分のツボな音楽情報が出てきて堪らないです。兄弟揃って、何やってるんですか!?
 
何ていうか、こういう好きなものって不思議とドンドン繋がっていくものですね。COALTAR OF THE DEEPERS高取ヒデアキプリキュア「アニメソング」をキーワードにして繋がる不思議だけど必然のライン。そして、そこに周辺情報として大槻ケンヂや「さよなら絶望先生」を絡めることもできるおもしろさ。いや〜…音楽って、アニメって、やっぱり最高ですね!
 
 

■まとめ

高取サウンドにおけるホーンセクションの素晴らしさを書くエントリのつもりが、その過程でおもしろ過ぎる情報も入ってきたので、雑然ながらも熱っぽく感想文を。
その楽曲も人脈も…おもしろいなぁ〜高取さん。大好きなアニメ作曲家さんの一人です。
 
 
 
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