海外のOTAKU系タトゥーを集めてみました

tunderealrovski2009-02-20

 
私、学生の頃から英語が不得意(筆記体すら書けない!)にも関わらず、海外のOTAKU系サイトや掲示板を辞書片手にチマチマ眺めるのが大好きなんです。
 
遠く離れた異国の地に居る海外のOTAKU達の、ANIMEやMANGAに対する「好き!」っていう気持ちに溢れた書き込みを見ては、「ウンウン、やっぱ良い作品ってのは、言葉や文化を越えて、人を感動させるものなんだな」とか勝手に納得したり、反対に、外国ならではの作品の捉え方や愛情表現を目にして、良い意味でのカルチャーショックを感じたりするのが、とても楽しいんですよ。
 
で、今回は「これは、日本じゃあんまり見ない、オタク文化への愛情表現の方法だな」っていうのを強く感じた、海外OTAKUのタトゥーについてのお話です。
 
絶対数は決して多くはないと思うのですが、海外のOTAKUの中には好きな作品、キャラクターへの愛情表現として、自分の好きなANIMEやMANGAのキャラクターを象ったタトゥーを身体に彫るファンがいるようなのです。
 

例えば、エヴァのアスカ様。
 
日本では、車やパソコンなんかのアイテムを、アニメやゲームのキャラクターで派手に装飾したものを「痛○○」と呼んでいますが(「痛車」「痛PC」)、それに倣って「痛トゥー」(いたとぅー)とでも名づけたくなる、これらのオタク系ボディーアート痛車なんかと違って、タトゥーの場合は、文字通り、身体的な「痛み」を伴ってますからね…。この気合の入り方は、単純に凄いな、と思います。
 
とりあえず、いくつか画像を集めてみたので、海外OTAKUのちょっとディープな自己表現をご覧ください。
 
 

■海外OTAKUの「痛トゥー」


これは、「HELLSING」の婦警かな?
 

 

 

「BREACH」「るろうに剣心」といった剣劇漫画は、やっぱり海外でも大人気。
 

 

動物ネタ。「Hayate the Combat Butler」(「ハヤテのごとく!」)からタマと「あずまんが大王」の噛み猫。
動物キャラだけだとインパクトが弱いせいか、どちらも文字を組み合わせてあります。
「噛み猫」の上に「神」って書いてあるのが、おもしろいデザインですよね(別々に彫ったのかもしれないけど)。
でも、たまのタトゥーの下に彫られている「マクシーン」って何だろ? 「マシーン」とかのカタカナ語を彫ろうとして、間違えちゃったのかな?
 

コレはカッコ良いですよね! 陰影の表現が見事な綾波レイです。
 

これは、曽我部としのり先生の「Ah My Buddha」(「あまえないでよっ!!」)かな。お年賀イラストか何かを見本にしたのか、真ん中に「賀正」の文字が見えますね。薄着の女の子のイラストを彫るって、痛トゥーの中でもかなり上級者向けな気がします。
 

 

やっぱり「セーラームーン」は根強い人気です。
 
この「セーラーサターン」のタトゥーを入れている女性は、「The Birthday Massacre」というカナダのゴシック・インダストリアル・バンドのヴォーカリストである「Chibi(チビ)」嬢です。
Chibiは、日本のアニメや文化が好きなのか、The Birthday MassacreのPVでも、セーラー服を着たりウサ耳を付けたりと、視覚的にも楽しませてくれます。
音の方も、美少女アニメなんかとの相性が良いのか、ファンによって多数のMADが作られているようで…。この辺の音楽に詳しいid:moistly様のはてダ「ぼくの洗脳日記」では、「ひぐらしのなく頃に」や「School Days」といったアニメ作品とのMAD映像が紹介されています
 

 

「The Melancholy of Haruhi Suzumiya」(「涼宮ハルヒの憂鬱」)より、長門さんとハルヒ
この長門さんと団長はなかなか…。ちなみに、団長の腕章をよく見てみると…


腕章に「団長」じゃなくて「…ニメキャラ 大賞」と書いてあります。恐らくですが、アニメ雑誌アニメディア」の「アニメキャラ大賞」掲載時のイラストを、そのまま彫ってもらっているんじゃないかな、と思います。
彫師さんも日本のアニメキャラを知っている人は少ないでしょうから、アニメ誌や原作の漫画を持っていって、それを見本に彫ってもらっているんでしょうね。
 

で、中にはアニメ絵を描きなれていない彫師さんもいらっしゃるわけで…。
これは、「エウレカセブン」よりヒロインのエウレカの痛トゥーですが、正直ちょっと歪ですよね…。
 


それに比べると、この「Ghost in the Shell」(「攻殻機動隊」)の草薙素子は、お見事!
とても綺麗なデザインですが、これってやっぱり攻殻の海外での高い知名度と無関係じゃない気がします。彫った人も作品を知ってたんじゃないかな、なんて。
 

 

 

 

「Battle Vixens」(「一騎当千」)より、呂布。この呂布もいいですね〜。でも、巨乳、ミニスカートのキャラクターで墨を入れるって勇気あるなぁ〜。
 

ちょっと趣旨を変えて、丸尾末広少女椿」のタトゥーとか。
原色だし、丸尾末広先生の漫画って、もしかして凄く刺青にした時に映えるのかなぁ。このサイトでは、同じく「少女椿」を背中に入れた女性の写真も紹介されています。どーでもいーけど、モデルが美人!
 

続いてゲーム系。この「ゼルダの伝説」のタトゥーは、可愛らしくて、いいデザインですよね。
とても有名な画像のようで、BBSなんかで「アニメキャラのタトゥーを集めよう!」みたいなスレッドを見てみると、必ず貼られています。
 

「ファイナル・ファンタジー7」のクラウド
 

ドット絵も。
 

 

 

スーパーマリオ」の痛トゥーは、どれも色鮮やかで目立ちますね。でも、完成させるのに、凄く時間が掛かったんだろうなぁ…。痛そう…。
一番下のヤツは、仏教的なモチーフと合体しているのがおもしろい!
ちなみに、SPACE COYOTEというタトゥー・スタジオでは、同じく仏教的なモチーフを加えてアレンジしなおしたドラえもんのデザインがサンプルとして紹介されています。
こういう海外ならではのアレンジは興味深いですよね。
 

任天堂キャラ大集合の色鮮やかな痛タトゥー。海外の人は、「Nintendo」が好き過ぎる!
 
 

■日本と海外、オタク文化圏とタトゥー

紹介した画像の中にはボディ・ペインティングとかタトゥー・シールも混じっているのかもしれませんが、この気合の入り方はスゴいですね〜。
 
海外のロックバンドのPVで、ファンがバンドのロゴを身体に彫っていたり、WWEに代表されるアメプロ(アメリカのプロレス)のレスラーが自身のキャラクターをアピールするために、派手なタトゥーを入れているのを目にしたりしますが、日本に比べてタトゥーが比較的受け入れられている文化圏、というのを考慮に入れても、こうした「痛トゥー」をいれている海外OTAKUの思い切った行動力には驚かされますね。