「生徒会の一存」第10話「片付ける生徒会」がおもしろかった。コント的に

 

 
今週の「生徒会の一存」がおもしろかったので、その感想を簡単に。
こっちは、ダラダラと思うところを気ままに書いてみたいと思います。
 
 
第10話を見て思ったのが、今までのエピソードに比べてコメディとして良く出来ていたな〜ということ。
ラノベ原作だからか、台詞の量が多くて掛け合いによる「笑い」が多い「生徒会の一存」だけど、その方向性が凄く良い方向に回っていたなという印象を受けました。
 
Aパートの、劇における「泣き」の効率化をトコトンまで追求した結果、劇の登場人物が全員死んじゃうっていうオチは、ちょっと皮肉が効いてておもしろかったし、Bパートの掛け合いで話がドンドン進んでいく展開とか、見せたいこと、やりたいことっていうのが今までのエピソードに比べてもハッキリしていて、笑いの方向性も明確だったなと。
 
Bパートの「ぽっこんちょ」っていう謎の響きを持つ言葉でしばらく引っ張るシュールなくだりとか、こう中期「ごっええ感じ」におけるダウンタウンのコントっぽいというか。
 

 
自分は「ごっつ」の全盛の頃から、ウッチャンナンチャン派だったし、「ごっつ」は東野目当てで見てた(「放課後電磁波クラブ」がメチャクチャ好きでした)ので余りダウンタウンのことは語れないんですけど、「ごっつ」とかでやってた松っちゃんがデッチ上げた造語で延々ボケたり、周囲をかき乱すっていうコントは凄く印象に残っていて、何かそういうのと同じ匂いを感じたんですよね。
 
ダウンタウンGEISHA GIRLSでやってた「ステップナー」とか。「ステップナー」っていう未知の競技(?)があって、聞いてる側はその言葉の意味も詳細も全然分からないんだけど、「ステップナー」っていう言葉の響きだけで最後まで落しちゃうっていうシュールなコント。
 
こういう訳の分からない言葉でかき乱すっていう、笑いの方向性の一つとして、そういうのを追求していたのが90年代のダウンタウンかなぁっていうのが自分の中であって、「オジャパメン」とかもそういうことかな、と。外国の歌を全部日本語のイントネーションで歌って笑わせるっていう試み。
 

 
で、Aパートでのくりむが延々「○○○の法則」っていう適当な法則を作り出していくくだりとか、やっぱり松っちゃんがフリートークとかで一時期何でもかんでも「○○○的な」ってフレーズでまとめて、フリーキーなキーワードを作ってたのを連想してしまいました。
 
あと、何だろう? うすた京介先生の漫画とか、「世にも奇妙な物語」の名作エピソード「ズンドコベロンチョ」とか、そういう90年代っぽい笑いの方向性。
 
生徒会の一存」の、先ずロケーションと登場人物が限定されていて、その中のやり取りで笑わせるって構造は、よくよく考えるとコントっぽい。今まで、パロネタにばかり気を取られてて気付かなかったけど。
 
で、今回のエピソードでは、ダウンタウンっぽいやり取りとか、そういうコントっぽさが全面に出ていておもしろかったなと思うんですよね。
 
パロばかりじゃなくて、「コント」っていう部分にもっと注目をして見ておけば良かった…。