2014年の冬アニメで相次いだOPP(お腹がピーピー)なシーンを考える

 

 
自分でもビックリする位、胃腸が弱い人間でして、年がら年中お腹を下しています。食べても食べてもすぐにお腹を下して、身になりません。小生、身長178cm、体重53kg、ウエスト57cm。会社の健康診断でも、毎年毎年、医者から「痩せ過ぎですね」と言われます。ごめんなさい。そんなん鏡を見たら自分でも分かります。
 
そんなんだと、アニメとか漫画とかを観ていても、登場人物が食事をするシーンとかトイレのシーンとかにばっかり目が行くわけです。お腹が弱い人間からすると、そこは物凄く気になるポイントで。過去には、拙BLOGでこんなエントリを書かせていただいたこともありました。
 
■OPPアニメ(お腹がピーピーなアニメ)を考える - 腹痛がもたらすキャラクターとドラマ性
 
そんなこんなで、アニメや漫画のOPP(お腹がピーピー)に密かに注目をしている私ですが、昨年から続く強烈な寒気の影響も相まってか、今年に入ったスタートした2014年の冬アニメでは、OPPなシーンがあるアニメが複数登場をしました。というわけで、今回のエントリでは今期のアニメのOPPシーンについてアレやコレやと書いてみたいと思います!
 
 

■「いなり、こんこん、恋いろは。」のOPPシーン

何故か、様々な作品で下痢や腹痛シーンが描かれた2014年1月スタートのテレビアニメ。先ずは、この作品の紹介からスタートをしたいと思います。いなり、こんこん、恋いろは。
 

 
先日、放送をされた第3話「兄じゃ、五月蠅い、過剰愛。」の冒頭にて、主人公の伏見いなりが朝食に牛乳を飲み過ぎた為に学校で下痢に…いなりちゃん、「ラブコメ作品のヒロインなのに下痢になる」という離れ業を見せてくれます。
 
このOPPシーンが劇中でもたらす効果というのは…ズバリ、ヒロインの人間味ですよね。「いなり、こんこん、恋いろは。」のちょっとドジな主人公、いろはちゃん。そのキャラクター性と愛らしさというのが、この一連のOPPシークエンスからは溢れている。ラブコメ作品で主人公の女の娘が下痢になるって、なかなか無いですからね。普通にお腹を下して、普通に脱糞。自分みたいにお腹が弱い人間からしたら、物凄く共感ができるというか、何て親しみやすくて人間味に溢れた主人公なんだ! と思わされるわけです。
 

 
余談ではありますが、このいなりちゃんの「朝、牛乳を飲んでお腹を壊す」という流れは、かつてひだまりスケッチの中で描かれたOPPシーン…"宮ちゃん"こと宮子がお腹を壊した場面と全く一緒です。「可愛い女の娘が出てくる萌え四コマ原作のアニメで、いきなり登場人物が下痢になる」という場面を描き、当時の自分に多大な衝撃を与えたアニメ「ひだまりスケッチ」。以降、私はテレビアニメのOPPシーンに注目をするようになったのですが、今期一番インパクトのあったOPPアニメである「いなり、こんこん、恋いろは。」とのシンクロニシティーには驚かされました。
 

 
また、これまた偶然の一致ではあるんですが、「いなり、こんこん、恋いろは。」にも"ミヤちゃん"というアダ名の女神様が登場をするんですよね。「ひだまりスケッチ」と「いなり、こんこん、恋いろは。」…下痢で繋がる二つのアニメの奇妙な共時性…これからも、胃腸が壊滅的に弱い人間として「いなり、こんこん、恋いろは。」には注目をしていきたいと思いました。
 

 
あと、下痢腹抱えてトイレに行こうとしている人の進路を塞ぐ大年神は鬼だと思いました
 
 

■「ジュエルペット ハッピネス」のOPPシーン

さて、こちらは昨年から放送をされている作品ではあるんですが、1月スタート作品と時を同じくしてOPPが登場をしたアニメとしてジュエルペット ハッピネスも併せてご紹介をしたいと思います。
 

 
このアニメの中で、主要キャラクターの一人である花園まりえが真冬の寒さでお腹を冷やしてしまい、お腹を下しかける…というシーンがあります。OPPシーンがあるアニメは数あれど、「冬の寒さでお腹を下す」という描写はなかなかに珍しい。かなりレアなOPPだと言えるでしょう。そしてメチャクチャにリアル。胃腸が弱い人にとっては、真冬の寒さは大敵ですからね! あと、真夏の猛暑も! 暑さとか寒さとかに晒され続けると、OPP体質の人はすぐに下痢になりますから。
 
この後、まりえちゃんはジュエルペットからぶん取った腹巻きをお腹に巻くことで事無きをえたようですが、何もない雪原地帯のような場所でのOPPとか、我々としては想像するだけで"ゾッ"とするシチュエーションですよね…。
 
 

■「ウィッチクラフトワークス」のOPPシーン


 
続いては、ウィッチクラフトワークスの主人公である"多華宮くん"こと多華宮仄のOPPシーン。彼の場合は、メンタル面でのプレッシャーによるOPPです。学園一の人気者であるヒロインの側にいることで他の大多数の生徒からの嫉妬の対象となってしまう多華宮くん。教室に入った瞬間に、彼には突き刺さるような悪意に満ちた視線が…。そこで、お腹が痛くなり、トイレに行こうとします。
 
このOPPシーンも前述の「いなり、こんこん、恋いろは。」のOPPシーンと同じく、キャラクター性を強調する為の描写だと言えるでしょう。
 
ヒロインの火々里さんの強さに比べると、メンタルもフィジカルも圧倒的にひ弱で、現在のところは"守ってもらう"対象である多華宮くん。そんな彼の"弱さ"の表現としてのOPPは、物語、キャラクター性を描く上で非常に上手く機能をしていたと思います。
 
…それにしても、牛乳(胃腸が弱い人間にとっては完全に毒物)の飲み過ぎや寒さによるお腹の冷え、そして、プレッシャーによる下痢…と、この冬のアニメで描かれたOPPは、本当にバリエーションに富んでいますね。
 
 

■「スペース☆ダンディ」と「世界征服〜謀略のズヴィズダー〜」のOPP

最後に、スペース☆ダンディ世界征服〜謀略のズヴィズダー〜という二作品についても触れておきたいと思います。というのが、前者では賞味期限が切れた食品によって宇宙人が、そして、後者では女の娘が作った不味い料理のせいで主人公の男の子が消化器系に大ダメージを負う…という場面が出てくるんです。
 


 
こうして並べてみてみると、「青ざめた表情」「お腹を手で押さえる」というアニメ、漫画的な腹痛の描き方が如何に洗練された表現かということが分かりますね。
 
前述の作品に比べると、ストレートに下痢の症状が表現されているわけではないのですが、こちらも腹痛を描いた場面ということで注目をしておきたいと思います。どちらかというと、食中毒的な描き方に近いのかな? いずれにせよ、これだけ沢山のOPPシーンが出てくるとは、2014年の冬はOPPアニメの当たり年だと言えると思います。食あたり的な意味でも
 
 

■まとめ

偶然ではあるんですが、1月に放送をされたアニメで続出をした腹痛シーン。胃腸が弱い下痢体質の人間としては、大いに共感をしつつ、彼らの頑張りっぷりを心の底から応援していきたくなりますね。というか、皆、マジで漏らさなくてよかったね!
 
 
 
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