「銀河機攻隊 マジェスティックプリンス」ケイの恋心と物語としての贅沢さ

 

 
銀河機攻隊 マジェスティックプリンス。ザンネン5がアッシュに搭乗をしての初出撃から学園を卒業するまでの第一部「新兵たち」からストーリーは、第二部「絆」へと。地球人にとっての敵対勢力であるウルガルの正体など、物語序盤でのいくつかの謎が明らかにされ、戦闘もより激しさを増してきました。
 
そんな中で、SFロボットアニメとしての物語の軸に加えて、第二部でフォーカスをされ始めたのが、ザンネン5のメンバーであるケイのイズルへの想い。まだまだ、直接的な描写はされていないものの、これまでのエピソードを通してのイズルに対する感情の変化…そして、何よりも彼女にとっての恋敵(?)であるテオーリアの登場が、クギミヤ・ケイというキャラクターにも多大な影響を与えているのが見てとれる。
 
そんなこんなで、今回のエントリでは「マジェスティックプリンス」に関するアレやコレやでエントリを更新!
 
 

■ヤキモチを焼くケイの表情に…グッときました


 
ここ数話のエピソードで、観ていて特に印象に残ったのがケイのフテリ顔。彼女がこんな表情を見せるのは、決まってイズルがテオーリアを意識している時で、そんなイズルの態度に対して彼女がヤキモチを焼いている様が繰り返し描かれていました。
 
性格や容姿、そして、声優を務める日笠陽子さんの役柄も相まって"クール・ビューティー"という言葉がピッタリとくるキャラクターだったケイがこんな表情を見せるようになるなんて、第一部の段階では予想もできませんでしたが、この辺りもザンネン5のメンバーの戦いぶりや地球人とウルガルの戦況に併せてストーリーが大きく動いてきた部分でしょうか。
 
で、こういうケイの表情を見てからというもの、彼女の存在が自分の中で非常に大きくなってきました。巨乳好きで井口裕香さんのファンである自分としては、このアニメが始まってからずっとタマキちゃんに注目をして観ていたんですが、そんな自分でもこのケイのヤキモチの焼きっぷりにはグッときた。
 
こういう片想いをしている女の娘の姿って、私、凄いツボなんですよ! 好きな男の子のことを想っている…でも、その想いがなかなか相手に伝わらないっていうシチュエーションに本当に弱くて。ケイの場合は、序盤でアレだけクールに振舞う姿や、戦場でも冷静に状況を判断する姿が描かれてきたわけで…そういう言うなれば"タメ"の部分が丁寧に描写をされてきたからこそ、イズルへの想いを隠そうとしない彼女の表情も非常に魅力的に映ります。
 
彼女の恋(と言い切れる程、現時点では強いものではないのかもしれませんが、とにもかくにもイズルへの特別な感情)の行方がどうなるのかは、これからのストーリ展開同様に全く読めない…to be continuedな部分ではあるんですが、いずれにしろクギミヤ・ケイというヒロインがその感情を今まで以上に素直に見せたことで、彼女のキャラクターが非常にチャーミングさを増したのは確かなところ。ウルガルとの戦いや劇中の謎と同じく、彼女の恋心からも目が離せないな、と。
 
 

■「マジェスティックプリンス」の物語としての贅沢さ

そんなケイの恋心に加えて、本作に対するエモーションをもう一言。それでは、銀河機攻隊 マジェスティックプリンス」という物語の贅沢さ
 
ストーリー展開がシリアスさを増すのに加えて、そこに恋愛を絡めてくるという"エンターテインメント"としての豊かさですよね。「戦隊ヒーローのエッセンスを加えたロボットアニメ」というだけでも物語として十二分に満足なのに、更にそこに加えて恋愛ストーリーの要素まで絡めてきた。
 
キャラクター描写の巧さやストーリー展開、そして、ストーリーを盛り上げる演出術の丁寧さに関して、「マジェスティックプリンス」って相当に高いレベルにあるアニメだと私は思っているんですが、そんな「マジェプリ」が恋愛をどのように描くのかはファンとして非常に楽しみなところ。
 
思えば、過去の作品を振り返ってみても、SFロボットアニメに恋愛の要素って欠かせないものだったと思うんですが、果たして「マジェスティックプリンス」の各キャラクター達の恋心はどう動くか? これまた、物語を楽しむ上で非常に大きな魅力がまた一つ増えたように思います!