胃腸が尋常じゃないレベルで弱い私が気になった最近のアニメの腹痛シーン

 

 
突然ですが、私は尋常じゃないくらい胃腸が弱いんです。汚い話で恐縮ですが、飲み食いをするとすぐ下痢をします。あと、疲れが溜まっても下痢をします。それから、寝不足でもすぐに下痢になります。ストレスでも下痢をします。気候が寒いと下痢になりますし、暑くてもやっぱり下痢になります。早い話が、しょっちゅう腹痛と下痢に苦しんでいます。
 
そんなこんなで、汚い話で恐縮ですが、こんだけ胃腸が弱いとアニメとかを観ていても出てくるキャラクターがお腹を壊すシーンとかにばっかり目が行くわけです。あと、各キャラクターの胃腸の丈夫さとか。よく、アニメとかだと尋常じゃない位の量を食べる大食いの女の娘キャラとかいるじゃないですか? ああいうのを見ると「この娘は胃腸が強いんだな…」とか、反対に物凄い華奢な体型のキャラクターが出てくると、「この子は、もしかしたら凄いお腹が弱いんじゃないかな…もしそうだとしたら、可哀想だな…」とか、何か自分の胃腸が弱すぎる故にフィーリングがそっちの方向にばっかりいくわけです。遂には、以前、こんなエントリまで書いてしまったくらいです。
 
■OPPアニメ(お腹がピーピーなアニメ)を考える - 腹痛がもたらすキャラクターとドラマ性
 
そんなこんなで、今回のエントリでは汚い話で恐縮なんですが(このフレーズ、既に3回も繰り返しているが全く恐縮する気配なし)、お腹が弱い人間から観た最近のアニメにおける腹痛シーンについてアレやコレやと!
 
 

■とにかく、お腹が弱いんです…

繰り返しになってしまいますが、自分は物凄くお腹が弱いです。恐らく、自分が腹痛の為にトイレに籠った時間を全て勉強にあてがっていたとしたら、今頃、司法書士の免許とか合格できていたに違いありません。そう考えると、自分は胃腸の弱さのせいで、人生を随分と狂わされてしまったわけです。
 
どの位、自分がお腹が弱いかというと、先ず、お腹が痛くなった時にトイレに行くじゃないですか。で、ここで重要なのは、そこで第一波を無事に乗り切ったとしても、ちょっと間を置いて、すぐに第二の津波が…二回目の腹痛が起こることが多いんです(コレ、ホントに"お腹弱いヤツあるある"ね)。ですから、第一波を乗り切ったからと言って、安易に個室から出られないわけです。だって、次にお腹が痛くなった時に、トイレが近くにあるか、あったとしても個室が空いているかどうかって分からないじゃないですか!
 
そんなこんなで、ホントに汚い話で恐縮ですが(繰り返すが、口ではこう言いながら恐縮する気は一切なし)重要になるポイントが「一回、トイレに入ったらその時に全てを排出する」ことなんです。そこで、私が生み出したのが「ウォシュレットの水圧を最強にして浣腸代わりに肛門から吸収し、そして、腸の中身を全て出し切る」という荒技かつ必殺技です。これをやるとほぼ無限に下痢便が出続けることから、私は、これをエンドレスエイトと読んでいます。この技さえあれば、どんなに酷い腹痛もヘッチャラです!
 
そして、そんな必殺技を生み出す位、下痢に悩まされている自分が最近のアニメで気になった腹痛の描写が2つありますので、ちょっと紹介をしてみたいと思うのです。
 
 

■「ガンダムビルドファイターズ」のOPPシーン

先ず、一作品目が現在好評放送中のガンダムビルドファイターズ。第4話「ガンプラアイドル キララ☆」での腹痛シーンについて、ちょっと考察を。
 

 
このエピソード、ガンプラバトルの対戦相手の女の娘に下剤入りのお茶を飲まされた主人公のセイくんが腹痛を起こすシーンがあるんですが、このシーンがなかなかに秀逸なんです。
 

 
腹痛の表現にガンダムシリーズ名物のニュータイプ同士が接近した時の効果音&エフェクトを使用です。こんなネタは、やっぱりガンダムシリーズの正統後継者的な本作じゃないと出来ないでしょう。幾らなんでもおもしろ過ぎるよ! で、そんなガンダムファン向けのネタを挟んだ後でのこの描写。
 

 
セイがお尻を抑えて悶絶するというね。この「下痢になった人がお尻を抑える」って、凄い古典的で分かりやすい…下痢の典型的なムーブなわけじゃないですか? 下痢になってこういうポージングする人、実際にはいないですからね。こういう如何にもアニメっぽい表現が出てくるのがOPPアニメのおもしろさ。また、この「ガンダムビルドファイターズ」の上手いところが、下痢シーンでのシチューエーション! この場面、舞台が公園なんですよね。
 

 
公園といえば、遊具と共に敷地内に必ずあるのが公衆トイレ! セイくんがお腹が痛くなってもすぐに駆け込めるトイレがすぐ近くにあるというこの背景選択の妙! これが、近くにトイレがない街中とか広場とかだったら真剣に大惨事に成りかねないですからね…。そんなこんなで、ガンダムの伝統を巧みに取り入れたり、アクションや背景のチョイスのおもしろさも光った「ガンダムビルドファイターズ」のOPP。近年のアニメ作品の腹痛シーンの中でも、屈指のユーモラスさを持っていたように思います。
 
あと、声優ファン的には小松未可子さんの腹痛演技もレアで美味しいなと思います。お腹痛くなっても可愛いな、みかこしさん…。
 
 

■「銀河機攻隊マジェスティックプリンス」のOPPシーン

ガンダムビルドファイターズ」のOPPシーンに続いてご紹介をしたいのが銀河機攻隊マジェスティックプリンスでのOPPシーンです。カッコ良いロボット、ハードなSFストーリー、そして、何よりも愛すべきキャラクター達と巧みな人物描写…様々な魅力を持つ「マジェプリ」。自分もこのアニメの大ファンなのですが、このアニメは腹痛のシーンも凄かった!
 

 
劇中で、大好物のイカの塩辛と大盛りご飯を食べ過ぎたヒロインのタマちゃんがチームメイトのおケイさんの部屋で腹痛を起こす…という名シーン(胃腸が弱いヤツ的には)。まぁ、タマちゃんの食いしん坊っぷりとお馬鹿なキャラクターが良く出たシーンなんですが、実は、このエピソードは凄く悲しい話なんですね。前話で、主人公たちと共に戦っていたチームドーベルマンのメンバーであるランディとパトリックという二人のパイロットが任務の途中で死んでしまい、その亡骸を宇宙葬で見送る…というのが序盤のシーンで…で、このタマちゃんの腹痛の原因となった塩辛というのが、タマちゃんのことを好きだったパトリックが残した遺品だった…という、そういうストーリーなんですね。
 

 
泣きながら遺品の塩辛を食べるタマちゃん。そして、無理して明るく振る舞おうとするタマちゃん。で、その後の腹痛。この場面、実は何気に「銀河機攻隊マジェスティックプリンス」というアニメの哲学が垣間見えるシーンだと思うんですね。
 
ハードな設定や物語展開を用いつつも、それを単なる悲劇ではなく、コミカルなシーンやギャグをふんだんに盛り込むことで決してシリアスになり過ぎることなく、劇中で絶妙なバランスを取り続けていた「マジェプリ」。この腹痛のシーンもまさにそれで、主要人物の死を描きながらも、決して暗くなり過ぎず…"死"を単なるトラジェディーで終わらせることなく、ちょっとコミカルなお腹が痛くなるというシーンを挟み込むことで、物語として凄く良質なエモーションを作り上げている。悲しいことをただただ悲しい…っていう風に描写するんじゃなくて、そこに別のエッセンスを加えることで、よりドラマに深みを与えているという。非常に印象的な腹痛のシーンなんですよね、この場面って。腹痛一つとってもそこにはドラマがあり、非常に練られたバランスがあり…というのが「銀河機攻隊マジェスティックプリンス」の凄いところ。
 

 
あと、腹痛とは関係ありませんが、何気にタマちゃんが腹痛を起こす前のシーンで、タマちゃんの口元に付いたお米粒をおケイさんが指で取って自分の口に運ぶシーンも素晴らしいです。こういうの本当に親しい人との間でしかやらないですからね。このシーン一つとっても、おケイさんとタマちゃんの仲の良さが伝わってくる。
 
「マジェプリ」には、アサギという胃弱なら共感必死のキャラクターもいましたし、お腹が弱い人には一度は観ていただきたい素晴らしい腹痛シーンでした。
 
 

■まとめ

このように、アニメの腹痛シーンにはギャグであったり、巧みなドラマ性だったり、演出や舞台設定のチョイスの素晴らしさであったり…と様々なアニメのおもしろさが詰まっています。これからも、アニメの腹痛シーンには、注意をして観ていきたいですね。あと、どうでも良いことですが、このテキストを書いている最中、部屋の中が寒すぎて二回お腹を下したことを読者の皆様にご報告し、本エントリの末文とさせていただきます。