エロアニメ『いただきっ!セーエキ 〜吸血鬼のフルコース〜』が良いっ! ……凄く良いっ!!






18禁の"エロアニメ"という文化圏には疎い人間なんですが、たまたま観知った『いただきっ!セーエキ 〜吸血鬼のフルコース〜』というエロアニメがとっても好みだったので、今回のエントリでちょっとアレやコレやとご紹介をしてみたいと思います!




■ポップで可愛い演出が素晴らしい!


<『コミックアンリアル』2011年6月号 (キルタイムコミュニケーション刊) P.389>


『いただきっ!セーエキ』は、漫画家のドウモウ先生が成年漫画雑誌コミックアンリアルで描かれていた吸血鬼の少女、世田谷さんを主人公とするエロ漫画を原作としたアニメ作品です。


で、このアニメ版の『いただきっ!セーエキ』。自分にとって、何が素晴らしくて好みかって、とにかく絵や演出が徹底的にポップで可愛らしいこと! 勿論、エロシーンもキチンとエロくて女の娘が可愛くて、グッドなエロアニメに仕上がっているんですが、それに加えて明るく楽しい演出の数々がアニメファンには堪らない、そんな作品だと思うんです。


例えば、カラフルでキッチュイメージBGの多用








エロアニメですから、尺としては30分足らずで、その大部分がエッチシーンに使われているんですけど、合間合間でこういう可愛らしい演出がズバリと光っているんです。こういうイメージBGを頻繁に使用するエロアニメって、自分は初めて観たので非常に驚きが。そして、イメージBGと併せて、描き文字演出やキャラクターのデフォルメなんかも目を引きます。






描き文字演出は、こんな感じで……。







こういう"ヘチョ"っとしたキャラクターの顔やまん丸な白目なんかも画面に出てきます。コメディアニメの定番、吹き出しを使ったギャグ描写もいい! エロだけじゃなくて、このひだまりスケッチにも通ずるチャーミングな画面が素敵です。
この辺のイメージBGや描き文字によるポップでキュートな演出術は、川口敬一郎監督や宮繁之監督、美少女コメディを撮っている時の新房昭之監督といったアニメ監督の作品が好みの人なら、物凄くツボに入るのではないかと思います。






他にも、こんな感じで可愛い絵がいっぱい! 何というか、"萌えアニメ"や"美少女アニメ"の文脈をキチンと押さえた画面と演出を駆使した上でエロをやっている印象を受けるんですよね。可愛い!




■スタッフクレジットをチェックしてみれば……




そして、そんな『いただきっ!セーエキ』なんですけど、凄いのがこのアニメ、エンディングのスタッフクレジットを見ると、シナリオ、アニメーションキャラクターデザイン、絵コンテ/演出、作画監督、原画……という役職を葵夕乃さんというクリエイターさんが一人でやられてるんですよ!


もう、それはほとんど自主制作のアニメじゃないか! と。しかも、キャラデザとか原画みたいな絵の部分だけじゃなくて、脚本と演出も一人でこなしているわけですからね。もしかしたら、"東堂いづみ"みたいに複数人の共同ペンネームなのでは……なんてことも考えたんですが、Webで検索をしても葵夕乃さんに関する情報は全然出てこないですし……。もしも、ホントに一人でやってらっしゃるとしたら、これは凄いな、と。エロアニメを観ていて、心の底からビックリしました。


しかも、この『いただきっ!セーエキ』。劇中でそんなに激しい動きはないんですが(その分、もの凄い演出のセンスが良い!)、アニメーションに全然破綻が無くて、画面が非常に綺麗なんです。これを葵さんが、たった一人でキャラデザやって原画描いて、そして演出も脚本もこなし……って思いながら観ると、もはやエロアニメというカテゴリーを飛び越え、ホントに素晴らしいインディー的な短編アニメーションに仕上がっているなと感心することしきりです。


自分はエロアニメは詳しくないので、あんまりディープな部分は語れないんですが、こういう一人でアニメ制作の役割を何役もこなすのって、この手のアニメでは一般的なことだったりするんでしょうか? いや、それにしたって凄いな……。




■まとめ

そんなこんなで、自分的に衝撃的な作品だった『いただきっ!セーエキ』。ここまではアニメファン的な視点から、その魅力をアレやコレやと語ってまいりましたが、なんやかんやで一番のオススメのポイントは……。








ヒロインの世田谷さんがとっても可愛いこと!


こんな可愛い女の娘がエッチに乱れるわけですから、前述した様なアニメーションとしての魅力だけでなく、エロとしてもキチンと"抜ける"作品となっています。大変にオススメな一本です!